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いまさらNEWSIES感想

大変遅くなりましたが、ニュージーズ全公演完走おめでとうございます。
そしてお疲れさまでした。

千秋楽からだいぶ経って、大我さんもFNS歌謡祭への出演やら27歳のお誕生日やら色々あって、いまさらではあるのですが、自分用の備忘録もかねて感想を残しておこうと思います。

※観劇後のメモ頼りなので見間違い記憶違いあると思います。


♪サンタフェ(プロローグ)

ジャックとクラッチ―の2人、ペントハウスで夢を語るシーン。

ブロードウェイ版のサントラを聴き込んでいたので、どうしてもジャックはJeremy Jordanのイメージが強く、それを京本大我のイメージとどう結びつけるのかずっと不思議に思っていました。

で、実際に第一声を聞いて、「そう来たか!」という感じでびっくり。

でもまさか江戸っ子を意識していたとは思いませんでした!

♪新聞を売りあるこう

ジャックが手すりをガンガン叩いて朝を知らせ、ここからニュージーズたちが登場。

冒頭のニュージーズたちのやり取りの後、ジャックが歌いながら後ろから進み出てくるのが、主人公感を感じてワクワクしました。

新聞売りの過酷さを歌っている歌詞なのに、とにかくみんな明るくて楽しそう。

ここでニュージーズ達の大合唱と群舞に一気に惹きこまれます。

ダンスやアクロバットがすごくて、シルクドソレイユを観に来たのかと思いました。

ジャックも馬跳びしたり「俺を捕まえてみろ!」とか言って荷車を飛び越えたりとても俊敏でした。
チーム分けで目を閉じた髙地に捕まったり優しい運動会でバタバタ走ったりゲームで全然たまごをキャッチできなかったりする人が演じているとは思えませんでした。

そして新聞の卸しが始まって、デイヴィとレスが登場。
レスが本当にかわいい。子役がかわいいミュージカルは名作。

途中で変顔してくれますが一瞬なので見逃しがち(結成日カウントダウンの時にやっていたようなやつ)。

♪最終決定

新聞の卸値を釣り上げるピュリツアー。

秘書っぽい女性(たぶんハンナ)が好き。

♪それこそがリッチ

警察に追われて逃げ込んだメッダの劇場。

メッダの歌ずっと聴いていたい。

♪君みたいな人に/ドアをノックしないで

見学席でのジャックとキャサリンのわちゃわちゃ。かわいい。

キャサリンの「出て行ってくれませんこと⁉」がお嬢様っぽくて好き。

♪ワールドに知らしめよう

新聞の値上げを知りストライキを決意するニュージーズ。

サントラの中でこの曲が一番好きで、早く聴きたいと思っていました!

「俺は60セントなんて、ハラワナーイ(高音)」「ハラワナーイ(高音)」のニュージーズ達のおふざけとか、レスの「ジャック、まだ考えてるの?」のかわいい煽りとか、クラッチ―が踏切の真似してストライキから抜けようとするデイヴィを邪魔するところとか、歌の前はクスっと笑えるポイントが詰まっていますが、歌はめちゃくちゃ迫力があって期待以上の格好良さでした。

ストライキに消極的だったデイヴィが徐々にノッていく様子が熱い。

「♪When the circulation bell stats ringin’~ (日本語詞忘れた)」で腕を時計の針のように動かす振付で、ちょっとBE CRAZYの「激しく時刻んで~」の部分を思い出しました

♪何が起きるのか

ニュージーズがストライキを起こすことを知って、記事を書こうとするキャサリン。

ジャックがめっちゃキャサリンのこと口説く。

ジャックがキャサリンのことを名前(苗字なうえにペンネームだけど)で呼ぶのは多分この場面だけだったと思うので、ちょっとドキッとします。

キャサリンが記事を書きながら、ジャックに対する複雑な気持ち(憎たらしいけど一目置いている)やら記事を書く難しさやら少年たちを救う社会的使命感やら働く女性としてのフラストレーションやら色々なモヤモヤを晴らすように歌いあげます。

これだけ歌えたらさぞかし気持ちいいだろうな~。

♪今日こそ

スト破りの3人組を説得し、ニュージーズ全員がもう一度一致団結します。

ジャックとデイヴィの声の重なり方がすごく綺麗。
そこに他のニュージーズ達の声が重なってくるのがまた少年漫画のようで熱い。

しっとりした始まりから一転して、曲が盛り上がるとみんなで踊りまくってペンキで文字書いたりしちゃいます。

カメラのシャッター音(舞台映像にもある「ボフッ」ってやつ)で最後に曲が締まるのがすごく好きです。

この後警察が来て乱闘騒ぎになるのですが、あっちこっちで色々なことが繰り広げられていてとにかく目が足りない。

♪サンタフェ

クラッチ―が警察に捕まり、ジャックが後悔に駆られて一人歌う一幕ラストの大ナンバー。

クラッチ―の悲痛な叫びは聞いていてこちらも苦しくなります。

今までの、頼れるキャプテン・ジャックのイメージから一転して、彼のネガティブな部分が出てきます。

でもただ暗くて沈んでいるというわけではなくて、変に吹っ切れているというか前向きというかヤケクソというか。
アナ雪のレリゴーに近いかもしれない(映画観たことないけど)。

♪キング・オブ・ニューヨーク

キャサリンから新聞の一面に載ったという報せを聞いて大騒ぎのニュージーズ達。

タップダンスなんて初めての人もいるだろうに全員本当にすごい。

紅一点のキャサリン、誰も自分のダンスを見ていなくてぷんすこするところ含めてめちゃくちゃ可愛いのに、声のパワフルさでニュージーズ達の合唱に負けていなくてびっくり。

♪感化院からの手紙

感化院にいるクラッチーがジャックに宛てて手紙を読みます。

明るいキャラのシリアスなシーンは涙腺に来るのでダメです。

手紙の上でもおどけて明るくふるまっているのに、ほんの一瞬の「もう嫌だ…!」に泣きそうになります。

お芝居っていいな。

♪何が起きるのか(リプライズ)

ストライキから離れメッダの劇場で絵を描いているジャックの元へ、ジャックを探してデイヴィ、レス、キャサリンがやってきます。

いつの間にかデイヴィが誰よりもストライキにノリノリになっているのが面白くてニヤニヤしてしまいました。

女の子にモテモテなのを自慢したり、キャサリンと後ろでお話ししていたり、ここでもレスの可愛さが爆発していました。

ジャックが帽子を取り出してかぶるところとキャ「信念と~」デ「計画と~」レ「ジャックがいる~」のところが好きです。
(もしかしたら同じところかも)

♪最終決定(リプライズ)

勇んでピュリツァーの元に乗り込んだのに、実はキャサリンがピュリツァーの娘だったりスナイダーがいたりで、逆にジャックがピンチになってしまう場面。

Watch What Happensがジャック完全復活ソングだと思っていたので、ここでもう一度挫かれるのにびっくりしました。

♪ブルックリンがここにいる

ニューヨーク中のニュージーズ達が集会のために集結。
なんという少年漫画。

スポット・コンロンかっこよすぎ、声良すぎ。
もっとごっついジャイアンみたいなのを想像していたのに…。

写真撮影の時に秒でポーズと顔をキメるニュージーズ達が好き。

最初へなへなスピーチだったのにどんどんヒートアップしていくデイヴィがいつものデイヴィでほっこり。

ジャックの声が聞こえた時、私もニュージーズ達と一緒に「ジャック!ジャック!」って叫びました。心の中で。

スピーチが終わった後に少しだけ流れるBrooklyn‘s Hereをアレンジした感じの曲がめちゃくちゃ良い!ってメモにあるんですけど、どんな感じだったか記憶がない…。

♪信じられるもの

ジャックとキャサリンの仲直り。

クラッチ―の手紙をジャックに届けたりキャサリンをベントハウスに案内したり、さりげなく裏で活躍しているスペックスが気になります。

ここの場面の2人は、殴る殴らないでわちゃわちゃしてたり、チューされたのにジャックがめそめそしてたり、曲中にいちゃいちゃしたり。
私の中の井戸田潤が大騒ぎでした。

これまでずっと歌声の圧で殴り掛かってくるみたいな2人だったのですが、この曲はめちゃくちゃ柔らかくて穏やかでした。

ディズニープリンス&プリンセス感もあり、わんわん物語感もあり。
とってもかわいい。

♪時は来た

自分たちで新聞を刷って配るニュージーズ達。

協力者のお坊ちゃん二人が有能&良いヤツで好きです。

東京千秋楽のニュージーズ達は村を焼かれたくらいの気迫で、恐ろしさすら感じました。

全員で歌う「変革の時は来た~」のところは鳥肌ものです。

♪フィナーレ

何やかんやあってピュリツァーとの交渉が成立。

クラッチ―も帰ってきて、ジャックもニューヨークに残ることを選びました。

クラッチ―の必殺技、松葉杖キックがすき。

将来のジャックとピュリツァーの嫁姑関係ならぬ婿舅関係はどうなるのかも気になります。

~カーテンコール~

キャストが舞台に出揃った最後、曲が変わって後ろから歩み出てくる主演、京本大我の姿に感動しました。

さすがにプロアイドルだけあってお手振りがめちゃくちゃ様になってたのが印象的でした。

バク転の真似をして最後はムーンウォークで去っていく(たまに出口にぶつかる)のがお約束。


全体通しての感想

個人的にものすごく好きな舞台でした。

特に、きちんとストーリー性があるのに暗くなりすぎない、絶妙なバランスがどんぴしゃに私のツボにハマりました。

スト破りが出たりクラッチ―が捕まったりピュリッツァーに陥れられたり、何度も苦しい場面があるのですが、どれも次のシーンではきちんと気持ちを立て直してくれます。

私だったら一幕のラストでジャックがクラッチ―を見捨てたと誤解して、ニュージーズ達がジャックに失望し裏切り者扱い…みたいな話を作ってしまいそうですが、実際はレスに言われるまでもなく、ニュージーズ達はジャックのことを100%完全に信用しています。

それも、一幕でジャックと他のニュージーズ達の絆や信頼関係が分かるので、特に不自然さとかご都合主義感はないです。

トントン拍子なだけの物語はつまらないし、かといって観ていてしんどすぎるのも辛いし…そこのバランスが私にとってすごくちょうどよかったと感じました。

また、私は幸運にも1階と上の階とそれぞれの席で観劇する機会があったのですが、どちらの席で観ても違う楽しさがあって良かったです。

1階席はやはり正面から舞台を観られるので、迫力もありますし演者の方々の表情の変化にも気付きやすいです。

特にクライマックスでニュージーズ達がワールドを包囲している場面は、たくさんのニュージーズ達が舞台前に降りてきて歌うので、特に前方の席の人は生声も聴こえたでしょうし迫力を感じられたのではないでしょうか。

逆にSanta FeやSomething to Believe Inのシーンではセットがせり上がっていくので、1階席の時はライオンキングのプライドロックの下で跪く動物たちの気分が味わえます。

2階席の良いところは舞台の奥行を感じられるところだと思います。

ニュージーズ達がたくさん登場するシーンでも、上からだと奥の方の動きもよく見えるのですが、これがもうとにかく面白いんです!

舞台上の距離感が分かりやすいので、「あの距離をあの速さで駆け抜けてるの⁉」とか「あの距離跳んでるの⁉」とか、分りやすくて良かったです。

あとは乱闘シーン等で全体を見られるので、それぞれの場所でどんなことが起こっているか、1階席では分からなかった部分に気が付けたのも楽しかったです。

ラジオ等で大我さんご本人やメンバーも話していましたが、ニュージーズはミュージカルに馴染みがない方でも観やすい作品だったと思います。

子どもを連れてくるとか学校の芸術鑑賞会とかにもぴったりなんじゃないかな~と思ったのですが、ある程度物事の分別の付く子どもじゃないと「俺らも授業ストライキしようぜ!」とかなってしまうのかも。

ちなみに私は分別が付かない大人なので、「わたしも仕事ストライキしてぇ」と観劇後ずっと言っていました。

ところでスト担きょも担でエリザベートが人生初ミュージカル鑑賞だった方っていらっしゃるんですかね?
そういう方があの作品を観劇してどういう感想を持ったのか、個人的にめちゃくちゃ気になっています。

また、個人的な話ですが、大我さんとは別に、ニュージーズには私が一番尊敬し応援している役者さんも出演していました。

たくさんのスト担さん達に彼のことを見てもらう機会があるのは嬉しいけど、みんな大我さんに夢中だろうから周りなんて目に入らないだろうな~、なんて初めは思っていました。

私自身もたくさんのアンサンブルの中から彼をきちんと見つけ出せるか、少し不安に思っていました。

でも蓋を開けてみたら、登場人物みんな個性的で見せ場があって、それぞれのキャラクターひとりひとりがとても魅力的で輝いて見えました。

スト担さんがニュージーズひとりひとりに注目したツイートをしてくれていたのも嬉しかったです。


今回あまり大我さん個人のことに触れていないのですが、ここから書こうとするとさらに激キモお花畑長文になってしまうので、2つだけ。

ひとつは、ミュージカル俳優京本大我は、私が思っていた何倍何十倍もすごかったということ、

もうひとつは、私の周囲(非オタ)でもニュージーズの評判が高くて、大我さんのことを改めて誇りに思いましたということです。

これだけ素晴らしい作品なので、ぜひ再演、円盤化、サントラ、テレビ歌唱、日本語版楽譜…できるところからやってほしいと思います。

偉い人どうかよろしくお願いします!

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