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社内でスクラムガイドを読み解いていく会をスクラムガイドを読み終えるまで続けてみました


はじめに

社内の誰もが参加できる勉強会でスクラムガイドを最初から最後まで読み解いていくイベントを4月から始め、10月にようやく最後まで読み解き終えました。(合計13回開催になりました。)
この勉強会を開催するにあたった経緯とやってみてどうだったかをこのnoteにまとめていこうと思います。

はじめたきっかけ

私自身スクラムマスターや社内外のスクラム研修を実施するにあたってスクラムガイドをその都度目を通すのですが、読むたびに新たな気づきを得ていました。自分自身の経験や知識が伴って読めば読むほど更に新たな気づきを得られるのがとても楽しいという感覚がありました。
その一方で社内でもスクラムに携わる人数が年々増えてきており、特にスクラムを始めたての人から「スクラムガイドはとりあえず読んでみたけど、なかなか理解するのが難しい」といった声をよく聞くようになりました。
そこで思いついたのが今回のイベントでした。

どのように実施したか?

各回のタイムボックスは1時間に固定してその日読み解けるところまで読み解いて、続きを次回からという形で進めていきました。
ファシリテーターが短いまとまりで区切りの良いところまでスクラムガイドを読み、参加者のみなさんにはスクラムガイドを貼ったMiroボードにアクセスしてもらい、読んだ内容で気になったところや分からなかったところについて付箋で該当箇所に書き込んでもらいました。
そしてその箇所についてどういう意図でそのような表現がされているのかや、該当部分で書いてあることはどういう意味なのかを一つ一つ読み解いていきました。
そこで話した内容も付箋に書き起こしていっています。スクラム実践者も毎回集まったため、実際の現場での体験談も交えて理解を深めていくことができました。

こんな感じで気になったことや読み解いた内容を付箋に起こしていきました

やってみてどうだったのか?

スクラムガイドを読み解いていくのを通じて、いろんなスクラム実践者から自分たちの現場のリアルな話が色々聞けたのは、参加した人たちにとって新たな気づきをたくさん得られたいい場になりました。
例えばイベント一つとってもファシリテートの仕方や普段意識していることが違ったり、今までにない観点を得られた方が多かった印象です。
逆に反省点をあげると初回からスクラムガイドの内容について深く入り込んでしまい、特にスクラム初学者からすると理解が難しいイベントにしてしまったことです。その影響も大きく毎回の参加者がそんなに多くなかったことも事実です。
もう少し、解説要素を多く含んだ進行にすればスクラムをあまり理解していない人たちにとってももっと参加しやすい勉強会になったと思いました。
こちらについてはいずれリベンジして勉強会を開催したいと思っています。

やり続けたことに意味があったはず

この勉強会は社内のアジャイル事業推進チームで企画運営をしたのですが、このイベントをやりたいと提案したのは私でした。
正直その時にはもっと参加者が多くて社内のいろんな人が参加する人気イベントになるはず!と思っていたのですが、現実はそう甘くありません。
参加者が多くないからと途中でやめることもできましたが、その決断をするつもりはありませんでした。
参加してくれたスクラム実践者からすると新たな知見や交流が得られる機会となったはずです。途中でやめてしまったらその機会を生み出すことはできませんでした。
逆に初学者向けには別のアプローチ、説明が必要だということが分かったのもこの勉強会を続けたからこそだと思います。
やりきったことに満足せず、継続的なアプローチをし続けられるよう、引き続きいろんな発信をしていこうと思います。

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