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ダイエットを始めるのに最適な時期

●1年間の中で最も効率の良い減量のタイミングはいつなのか

体脂肪・体重を落とすには消費カロリーよりも摂取しているカロリーを下げる
→消費カロリー>摂取カロリー
つまり、どれだけアンダーカロリーを作っていけるのかが重要になります。

消費カロリーの種類
・基礎代謝(何もせず寝てても消費される)
・活動代謝(運動によって消費される)
・食事誘発性熱産生(DIT)

この中で最も大きいのが基礎代謝になります。

基礎代謝は1年間ずっと同じかというとそうではなく、時期によって高い時と低い時があります。

●具体的に時期に応じてどのくらい変わるのか
→「基礎代謝の季節変動」を参考にみていきましょう
*研究の注意点
30年くらい前のものである
被験者が自衛隊の隊員7名を対象としたもので人数が少ない
→1つの目安として考えて見てみてください。

*研究内容
19〜26歳
男性自衛隊員7名
毎月基礎代謝量を測定
これを1年続けた結果どの月が1番 基礎代謝量が高かったのかを検測したもの。

●研究の結果 
基礎代謝量の月別変化
最低値の月 10月
最高値の月 4月

この理由は、外気温が高くなれば基礎代謝が下がり、外気温が低くなればそれと少しずれて基礎代謝が高くなる傾向がある。というホメオスタシスの効果により起こります。

外気温 高 → 基礎代謝 低
外気温 低 → 基礎代謝 高

●なぜ人間の基礎代謝は一定ではなく変動があるのか
人間は恒温動物のため、1年中体温を一定に保つことで内臓などの生理機能を安定して正常に働かせている 動物になります。
夏に関しては外気温と体温の差があまりなく、 冬になると外気温が下がり体温がそれに伴って落ちてしまうので、それをなんとか上げようと脂肪を燃焼させて熱エネルギーをに変えて体をあっためる反応が起こります。
なので冬場の方が代謝が上がる傾向にあります。


●人間は恒温動物
→外気温と体温の差で基礎代謝を変化させる
なぜ気温が一番高い7月・8月と一番寒くなる1月・2月 ではなく2ヶ月間ずれるのか

この研究の仮説としては、人間の細胞が入れ替わるには 筋肉であれば60日、骨を入れれば90日 生まれ変わるのにはかかると言われていて、外気温の変化を記憶して、次の細胞に作り変えられて反映されるまでに およそ60日かかるので 、気温のピークと代謝のピークが 2ヶ月ずれるのではないかという考察があります。

なぜ基礎代謝量が気温のピークとズレるのか?
→細胞の生まれ変わりに2ヶ月を要するため

平均すると
最高の4月(+5,2%)
最低の10月(−5,8%)
4月は+5.2%10月はマイナス5.8%なので、一番高い時と低い時を比べると11%の差が出ます。基礎代謝量の11%は正直大したことがないのではないかと思われるが (特に小柄な女性の場合)男性の場合、仮に10月の基礎代謝が2000Kcalある場合は
この方が10月と4月で全く同じ活動量で減量をすると、4月は200Kcal多い2200Kcalになる
そうなると36日間で7200Kcalなので 体脂肪に換算すると1 kg ぐらいの差が出てくるのでこれは無視できる量ではないと考えられます。

10月 2000Kcal (大柄な男性)
  ↓
4月 2200Kca
1ヶ月ちょっとで体脂肪1kgの差が出る

この数字を考えると、これからの時期はとても美味しい時期である。
2月から減量を始めて3ヶ月行った場合に一番ピークのところを間に持ってくることで
同じ活動量で消費カロリーを最大化させることができるので最も合理的ではないかと考えられます。

●基礎代謝量の変動をいかに利用していくのか
何が一番重要なのか
→全体の消費カロリー・神経系の季節変動
これらを理解しておくことが重要になります。

全体の消費カロリーをキープすることが重要になります。
全体の消費カロリーの60%を占めているのが基礎代謝 になります。

残りの2つはどうなのか
食事誘発性熱産生は、消化吸収の際に起こるカロリーの消費なので、季節による変動はありません。(食べるものが同じ場合)
ここで重要なのは活動代謝になります。

冬場は気温が下がってきてなかなか活発に活動できなくなってきます。
活動代謝→冬場は活動が減る
今までは、学校や職場に自転車で行っていたものが、冬場になるとパスや車での移動になり活動量が減ってしまうことが十分あります。この場合は、基礎代謝がせっかく上がっても活動代謝が減ってしまうので プラマイゼロもしくはマイナスになってしまうので注意しましょう。


基礎代謝量 増える
活動量   減る
→全体の消費カロリーが減ってしまう

季節による基礎代謝のアドバンテージを最大限利用するためには 同じ活動量をキープすることが絶対に必要です。
細かいことを言うと、外気温が低くなると人間の関節可動域も狭くなってしまいます。
(寒くなってくると微妙に一歩の歩幅が狭くなってしまうなど)
大事なのは、夏場と同じ活動量を冬場でもキープすることが大切ということを覚えておく必要があります。

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