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ファンクショナルトレーニングの原理・原則

ファンクショナルトレーニングとは「機能的なトレーニング」と言う意味で、日常生活で 行う歩く・立つ・起き上がるなどの基本動作に加え、スポーツであれば飛んだり・走った り・蹴ったり・投げたりなどの動作に繋がるものを言います。
そもそもーニングというものは概念のひとつであり、「この種目が ファンクショナルトレーニングだ!」というものはありません。もっと言うと、ファンクショナルでないトレーニングは、ボディビルダーレベルの筋肥大に特化したものくらいだと考えています。
強いて言うなら、「筋肉」ではなく「動作」にフォーカスを置いたトレーニングと言えます。
そもそも動作を行う際には「上腕二頭筋を動かせ」ではなく、「肘を曲げろ!」と言うように、筋肉ではなく動作に対して指令が出されます。なので、ファンクショナルなトレーニング が本来のトレーニングであると言えるでしょう。

◯ファンクショナルトレーニングの5原則
トレーニングの原理原則に加え、ファンクショナルトレーニングには5つの原則がありま す。
①重力を利用する
②分離と協調
③キネティックチェーン
④3面運動
⑤力の吸収と発揮

①重力を利用する
地球上で生きている限り常にかかり続ける力として重力があり、この重力に打ち勝たなければいけません。 そして、重力に打ち勝てなくなることで筋肉が機能的な反応をすることでできなくなりま す。そのため、自重を使った重力を使ったトレーニングを行なっていくことは機能的なトレーニングと言えます。

②分離と協調
分離と協調とは、要は関節を正しく使うということです。
joint by ioint Approachといって、関節に よって安定する関節と可動する関節、それぞれの役割を持った関節があります。 可動するためには安定しておく場所が必要で、そのような各関節の役割を考えて協調運動・ 分離運動といったところをトレーニングしていくこともファンクショナルトレーニングと しての考え方になります。

③ キネティックチェーン
動作は全身運動です。 立ち上がり動作、歩行など様々な基本動作がありますが、全ての関節が連鎖して動いてい るため1つの動作として成り立っているわけであって、この運動連鎖が阻害されると動作 が機能的とは言えない状態になります。 この正常な運動連鎖を促すトレーニングもファンクショナルトレーニングに当たります。

④3面運動
人間の動作は矢状面・前額面・水平面の3面運動です。 日常生活のほとんどが矢状面運動であり、矢状面の動きが崩れていたり、前額面上や水平 面上での運動の機会が少ないため運動が行えないなどあります。 しっかりこの3面をバランスよくトレーニングしていくという考え方もファンクショナル トレーニングの1つになります。

⑤力の吸収と発揮
歩行であれば、衝撃吸収機能があるからこそ前方への推進力など力の発揮ができます。ス ポーツでいえば、ジャンプなど着地動作がしっかり安定して力を吸収できるから力の発揮 ができます。 このように力の吸収と力の発揮の関係性は日常生活場面でもスポーツ場面での無意識的に 行われている動作になります。 この力の吸収と力の発揮という観点からもトレーニングを組みてていくことがファンク ショナルトレーニングの原則になります。

ファンクショナルトレーニングで得られる効果
・アライメントの修正
・身体の正しい関節運動の獲得
・怪我予防
・ダイエット効果
・慢性疾患の予防改善
・パフォーマンス向上

ファンクショナルトレーニングで得られる効果として、上記のようなことが期待できます。
トレーニングの原理・原則に加えてファンクショナルトレーニングの5原則を  もう一度確認して、今行なっているトレーニングや指導内容を高めていきましょう。

今後のトレーニングにぜひ取り入れてみてください!

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