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副業で音楽をやるということと、ミュージックビデオ。自己紹介含む。

私は、音楽をやっています。
最新の活動はこれです。

音楽をやっている、というと聴く方ではなくて演奏したり歌ったりしている方を指すことが多いように思うけれど、音楽を"聴く"ことを生きがいや生業にしている人も音楽をやっているのではないかな、と思います。
(書いといてなんですが、私は演奏したり歌ったりする方です。)

小学6年生の時にギターを買ってもらったので、ギター歴でいうとはやウン十年というベテランなのだけれど、私はそれで生計を立てているわけではなく、要するにそこらへんにいる売れていないバンドマンです。そして私のバンドはバンドメンバー全員がそういう人間の集まりであり、昼間はサラリーマンをやっていて、音楽ではお金を稼いでいません。ただ、手前味噌ながら、メンバーは全員本当に楽器の演奏が上手だし、曲もいいし、とても良いバンドだと思っています。Apple Music等のいわゆるサブスク系サービスでの聴けますので、ぜひ、触りだけでも聴いていただけると嬉しいです。

今では、というか結構前から、こういう形で音楽をやっている人たちと、メジャーレーベルで音楽を売っている人たちの境目はあまり無くなってきていると思います。メジャーレーベルは、売れなければ生活ができない人たちが作っている音楽なわけで、そこにはどうしても売るための要素が入ってくるわけだけれど、それと音楽の良し悪しは直接的には関連がないでしょう。間接的には、売れなきゃ死んじゃうわけで、気合を入れていい音楽を作ろうという気持ちが作用するわけだし、何より多くの人の意見が反映されているので、メジャーレーベルの方が多くの要素が入ったハイレベルな物が出来上がるという傾向はあるかもしれないけれど、それはただそういう音楽なだけで、それが音楽として最も良いものかどうかというのはまた別の話ですよね(個人の感覚です)。

例えば最近SNSでちょっと話題になったToeや、あとはSpangle Call Lillie Lineなんかも、素晴らしい音楽を作っていてファンはたくさんいますが、音楽は副業(趣味)、と言っています。我々と違ってその副業でもお金は稼いでいるでしょうが・・・

とにかく、我々もそういう形に図々しくも含まれると考えると(と言っても前述の2者の本業を調べてみると一般的平均的な会社員は少なそうですけどね。)、サラリーマンの方で生活は成り立っているわけだから、余計なことを考えずに自由に音楽を作れるし、流行り廃りに振り回されず音楽が作れる、という良い側面があります。もちろんその反面、全て自分たちの匙加減で決定するので、担保される最低ラインのクォリティは低くなりがち、ということになってくるだろうと思います。どこまでそのラインを担保するか、というのと、活動のスピード感とのバランスをどうするのか、というのがこの副業ミュージシャンの肝だと思っています。

で、私はその副業ミュージシャンとして"サムタイム時々"というバンドに所属しています。そんな我々が、先日、結成5年にして初のちゃんとしたミュージックビデオを撮影することになりました(ちゃんとした、の定義を問うのはやめましょう)。
5年も何やってたんじゃ、という意見もあるかもしれないですが、映像作品を作るのって、結構大変なんです。バンド結成当初は、自分の持っている限りの機材を使って、自分の出来る限りの方法で、自分でそれっぽく作ったり、スタジオライブと銘打ってたくさんのiPhoneで撮った映像を編集して公開したりしていましたが、どうしても素人臭さが残るんですよね。当たり前なんですけど。それはそれで良さもあるんですけど。

それで、今回出来上がったのが冒頭にも貼ったこちらの映像なのですが、もうサムネイルだけでご飯食べられるんじゃないかっていうくらい美しい絵だと思うんですよね。もちろん中身も全部素晴らしいです。あ、曲も素晴らしくないですか?素晴らしいですよね。(チャンネル登録お願いします!)

今回こんな素晴らしい映像を残すことができたのは、JOINTという映像制作チームのおかげです。

このチームをまとめている川田氏と10年来の友人でして、彼らの方から声をかけてくれて、制作が決まりました。本当にありがたい話です。

今回の撮影は、元々監督の大まかなプロットがあり、それに合う曲を探す、という形で始まりました。通常の方法がどうなのか私はわかっていませんが、(もちろん多様な方法があるのでしょうが)おそらく一般的にはアーティスト側の曲のイメージなどに基づいて映像を決定していくのではないかな、と思ってます。ですが、私は元々自分の曲の内容やイメージや歌詞に込めた思いなどを他者に伝える、という行為にあまり意味があると思っていません。
もちろん私は歌詞を書くときには、ある意味を込めて書きますし、自分なりに自分たちの曲に対するイメージを持っています。しかし歌詞や曲の雰囲気というのはそれを聴いた人が捉えた形が正解だと考えているので、こちらから内容を発信することはあまり好きではありません。

そういう意味において、監督のプロットに合いそうな曲を探す、という手法は私にはぴったりでした。実際のところ、このMVは海にいる女の子がメインで撮影されていますが私の書いた歌詞には元々海のイメージは全くありませんし、女の子が登場したりもしません。でも、監督のプロットを見て、あ、この映像でもこの曲は全然行けるな。と思ったわけです。
"監督が捉えたこの曲のイメージ"がそこにあればいい、というのが私の考えです。つまり、これはミュージックビデオというよりは映像作品であり、我々の曲がメインなのではなく、映像を彩るための1要素、と捉えてもいいのかもしれません。
さらには、この映像を見た人がこの曲をどう捉えるのか、というのも自由であり、そこには私の最初に書いたJIMEIとは全く違うものが存在しているかもしれないわけです。こんなに嬉しいことはないでしょう。

そのような手法なので、曲の候補が最初は複数挙がったのですが、せっかくならばバンド側としてもまだ音源を発表していない曲を、新たにレコーディングして、新曲リリースをするような形にしたい、という意向があり、JIMEIという曲で撮影することになりました。
実はドラムのレコーディングは2年前に終わっていたのですが・・・色々あって(主に私がサボって)頓挫していました。ドラムだけ2年前のプレイです。これも冒頭に書いた、副業ミュージシャンのクォリティとスピード感の話ですね。いや、ただサボってただけなら関係ないのかもしれませんけど。

とにかく、6月-7月はMVの制作と音源のドラム以外のレコーディング・ミックス・マスタリングが同時に進行していたわけで、バンド側としてもなかなかにエキサイティングな時期でした。

おわり

今後は、ここに私の副業としての音楽のことや、たまにはサラリーマンとしてのネタも書いていこうかなと思っています。
誰に読んでもらえるのかも分かりませんが、誰かが読んでくれるかもしれないという期待を込めて、少しでも面白く、少しでも良い情報を残していこうと思っていますので、よろしくお願いいたします。


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