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不快

なにもない敷地に草が生えてる
代わり映えのしない僕が見てる
あとがきを書くようなものまねをして
ストーリー一から始めなきゃいけない

いつも中途半端で
なにも手につかないばかりで
かけがえのない生活のこと
ないがしろにしてたのかな

押し寄せる人波に
流されるように僕はいつも
うろたえていた
空を見ては
あるまじき誇大妄想
机の上はごちゃごちゃしてる

菜の花の季節に鳥が飛んでる
着てる服はよれて僕は海へ
空き缶を蹴飛ばして石ころ手に
名もなき一人で色彩を探そう

いつも崩れ落ちてた
朝は汚れているばかりで
空っぽの部屋 毎日のこと
ありきたりな焼け野原か

ほどほどにしておくれ
履き潰された靴は今日も
訴えていた
時を止めろ
ただならぬ至上命題
パンクしかけた目的と旅

謝ればいいんでしょ
吹き荒れるような僕はいつも
経路を迂回
首の細さ
垂れ流し夢物語
返事はせずに 見つからぬよう

漬け込まれた弱み
白い紙に字を書く

苦しいからこそ、もうちょっと生きてみる。