真のクズのテーゼ

福沢諭吉は「ビールは酒ではない」と言って禁酒すると言ったにもかかわらず、ビールを飲み続けた。その考えでいえば、俺は毎日ビールを飲んでいるのだが、酒は飲んでいないということになる。偉人とはつまり、そういうことなのである。中途半端に善人ぶる奴らはみな本物のクズであり、真の善人は最高のクズなのである。

事件が起こればニュース番組で、加害者を徹底的に非難する。それを見た俺はあまりに滑稽で笑う。本物のクズだ。犯罪すれば法律で裁かれるのに、何をそんな厳罰ばかり望んで、いい気になってんだ。セカンドレイプと変わりないじゃないか。

自分は善人、あいつは悪人なんて、そんなことあるか。調子に乗るんじゃないよ。本物のクズでなく、真のクズになりなさいよ。悪いとか悪くないとかそんな話自体がどうでもいいんだよ。

真のクズにこそ勇気付けられるのに。国に縛られて。どんどん人間がバカになっていく。どうしちまった。中途半端な善人ぶりやがって。自分を善人、正義側の人間だと思ったら大間違いだよ。調子に乗るなよ。俺はどんなにクズでも、まだ生きてるからな。俺が生きている限り、俺は真のクズの味方だ。お前はどっちだ。善人ぶったクズなのか、自分のことを悪人だと考えるクズなのか。お前は真のクズなのか？そうでなかったら俺のそばに近付くな。

真のクズは、すべてを超えている。それができないなら、とっとと失せろ。