君が見つめていたもの
肌と肌、服と服がこすれ合うたび、僕らの時間もすり減っていく。カーテンの隙間に街灯が白く光っている。二階の部屋にしたのは間違いだったのかもしれない。天井の模様を見つめていると、君が胸の中でゴニョゴニョと寝言を言う。夢を見ているようだ。君には忘れたいことがあって、僕は顔も知らないそいつのことを許せないでいる。
なぜ、君は傷つきにいく。ずっと、僕のそばにいればいいのに。僕だったら、僕だったら。すべてを守る。君の頭を撫でる。ねえ、僕は結婚したいくらいなんだよ。この地球は回り続けるの