「プロじゃん!」と言われる、ふわふわできめ細かく型の高さまで膨らむスポンジケーキの作り方
こんにちは!masuminです🍒
今回はお菓子作りの基本「スポンジケーキの作り方」について、趣味のお菓子作りレベルからパティシエになるまでに得てきた知識と経験をもとに、細かく・分かりやすく解説したレシピを紹介していきます。
スポンジケーキに対する思い
(スポンジに関しては特に思い入れがあるのでmasuminのスポンジストーリーを少しだけ書きたいと思います。作り方とは関係ないので飛ばして頂いて構いません。)
私が初めてスポンジを手作りしたのは中学生の頃
その頃は
「スポンジなんてレシピさえあれば簡単に作れるでしょ」そんな甘い考えでいましたが、仕上がりは最悪なものでした。
型の半分くらいしか膨らんでいない
固い、パサパサ、不味い
レシピを見ているのに「白っぽくなるまで泡立てるってどこまで?」「人肌って何?」「粉っぽさはないけど、どのくらい混ぜたらいいの?」
頭の中「?」だらけ
ゴムベラ?泡だて器?どの場面でどの器具を使っていいのかもわからない状態のまま、専門学校に行くまで一度も上手く作れませんでした。
家族を喜ばせたくて作ったつもりが、「味はおいしいよ、スポンジって意外と難しいよね…」なんて逆に気を遣わせてしまったのがすごく悔しくて、できない自分でいるのがすごく嫌でした。
ですが
元々パティシエになるのが夢だったので、専門学校に通い基礎からしっかり学んだことで、ふわふわのスポンジが作れるようになり、家族のみんなにも
「すっごくふわふわでおいしい!プロじゃん!」
と言ってもらえるようになりました。
今は作り方のコツや抑えるべきポイントも理解しているので、作れますが
私自身、レシピはしっかり細かく書いていないと理解できない・作れないタイプの人間なので、今から紹介していくレシピはスポンジを一度も作ったことがない方でも!わかりやすく・作りやすくなるようしっかりまとめていきます。
スポンジケーキレシピ
【材料】
参考までに4号(12cm)、5号(15cm)、6号(18cm)の分量をのせておきます。
サイズに迷ったら…個人的には5号サイズが作りやすいかなと思います。
【器具】
量り・ボウル・湯煎用の鍋・ふるい・ゴムベラ
ホイッパー(泡だて器)または ハンドミキサー
スポンジケーキ型・クッキングシート・ケーキクーラー
【器具に関する補足】
ハンドミキサーは使わず、《自力で泡立てる場合》は料理用の泡立て器ではなく
お菓子作り用のものを使ってください!
スポンジをふわふわに仕上げるためには
泡立ての際に 空気を含ませること が重要です!!
料理用でもできなくはないと思いますが、お菓子用に比べて泡立てる部分が小さい、つまり空気が含まれにくいのでその分、時間と筋力が必要になってきます。
何をどうするためにそれを使うのか
『目的』に合わせて器具を選ぶことも美味しく仕上げるために必要なことです。
【下準備】
実際に作る前にまずやっておいた方が良い準備を3つしておきましょう。
1.材料を正確に全て計量する
何か1つでも計量ミスをするだけであなたの理想とは全く違う仕上がりになります。それ程、お菓子作りはとても繊細なものです。
例えば「甘さ控えめにしたいから砂糖減らそ~」なんて勝手な都合で増減するのは危険です。絶対にするな!とは言いませんが、まずは一度きちんと成功させてからアレンジするのをオススメします。
2.型の底面と側面に合わせてクッキングシートをカットし型に入れておく
こうすることで生地が型にくっつかなくなり、焼いた後に取れなくなってしまうことがなくなります。
3.オーブンを予熱する
必ずやっておきましょう!後で焦って設定する必要がなくなります。
180℃になるまで温めてください。
材料、器具、下準備の全てができたら早速作っていきます♥
【作り方】
1.薄力粉をふるう
必ずふるってください!ふるうことで生地に加えたときに、ダマになりにくく混ざりやすくなります。
2.卵とグラニュー糖を混ぜ、湯煎で人肌まで温める
・人肌とは…目安として42~43℃くらい(お風呂に入った時の温かさくらいのイメージで)
・湯煎のお湯は一度沸かしたものを使う
湯煎という工程…実はすごく重要です!この工程を疎かにすると最終的に、膨らまない!固い!食感が悪い!良いことなしです。
ある程度の熱を加えることで、砂糖が溶け、泡立ちやすく、焼く際に膨らみやすくなります。面倒くさいからってこの工程をとばすと、絶対上手くいきません!ふわふわに仕上げたいのなら必須です。
《もう少しこの工程を細かく言うと…》
①鍋に一度沸騰させたお湯(湯煎)を用意する
②ボウルに卵とグラニュー糖を入れ、泡だて器で混ぜる
③ボウルをお湯につけ、泡だて器で混ぜながら人肌(42~43℃くらい)まで温める→触ってみて温かいなぁくらいでOK!
《ポイント》
・卵に砂糖を入れたらすぐにかき混ぜること。放置すると砂糖の固まりができ、食感が悪くなる要因に。
・ここでは泡立てる必要はない!ただ混ぜるだけ。→卵が温まる前に完全に泡立ててしまうとパサパサな生地になりやすいです。
・熱くし過ぎると卵が煮えてしまい、焼き上がった時にパサパサになりやすいので、温めすぎには注意です!
3.湯煎から外し、白っぽくなるまで泡立てる
膨らまない原因のひとつ《白っぽくなるまで泡立てる》ができていないこと。
白っぽくってどこまで…!?表現が曖昧すぎますよね…
目安としては、泡立て器で生地を持ち上げて垂らしてみて『の』の字が書けるくらい跡が残る(リュバン状)まで泡立ててください。
《手立ての場合》
ボウルを少し傾けて、泡だて器を持ち、手首を回し、円を書くようにまぜると空気が含まれて白っぽくなります。
ただし、『手立て』だと10分程度は全速力で混ぜ続ける必要があるので筋力も必要です!
《ハンドミキサーの場合》
速度Maxで泡立ててください。
4.生地をキメ細かくする方法
キメが細かいということは、ふわふわのスポンジケーキを味わえるということ!せっかく作るならふわふわな方が美味しさも増すし幸せな気分も味わえると思うのです。
その方法とは…
『混ぜるスピードを遅くする』これだけです!
スピードを遅くすることで、生地中の泡の大きさが均等になりキメが整います。
《手立ての場合》
白っぽくしっかり泡立ててから、軽く一周させるような感じで混ぜるとキメ細かくなりやすいかと思います。
《ハンドミキサーの場合》
速度を一番低くして1分程度、混ぜればokです。
そして
ここから頭に入れてほしいはただひとつ!
生地は生きている!
ということ、、『生』には『死』が伴います。
『生地が死ぬ』というのは、良い状態ではない、ダメな生地になること、、つまり最終的に膨らみません!
そうならない為には、次の工程から混ぜる回数をなるべく少なくする必要があります。
5.薄力粉を数回に分けて加えゴムベラで混ぜる
一気に加えると混ざりにくく混ぜる回数が多くなり、さらにダマになりやすいので3回くらいに分けて加えていきます。そしてここではゴムベラを使用してください!
混ぜ方としては、、
ゴムベラで、下から上に生地を持ち上げるようにさっくり混ぜます。粉が8~9割くらい生地と合わさったなと思ったら2回目を加えて混ぜていきます。粉っぽさがなくなったら手を止めてokです。
6.バターを溶かし少量の生地と合わせ、大元の生地に加え混ぜる
バターを加えるときは、薄力粉を加えるときより
生地がかなり死にやすいです!
より混ぜる回数を少なくする必要があり、生地を生かすための重要なポイントとなります!
《具体的な方法》
①バターを湯煎かレンジで温めて液体になるまで溶かす。
(最初の卵を湯煎で温め終わった時に、湯煎に浮かべておくと自然に溶けるし効率が良いです)
②溶かしたバターに泡立てた生地をバターの倍くらい加えて泡立て器で混ぜ合わせる。
※バターと泡立てた生地の『固さ』を同じくらいにすることで合わせやすくなります。
③元の泡立てた生地に加え、ゴムベラで下から上に持ち上げるようにまぜ合わせる。
バターを加えても、上から垂らして跡が残るくらいのふわふわ感が残っているのが理想的!
7.型に生地を流す
型に流すときのポイントは…高い位置から生地を流さないこと!
高い位置から流すと泡が潰れてしまい、ふわふわ感がなくなってしまうので、なるべく型から高さ10cmくらいまでで流すのがおすすめです。
→流せたら、生地中の大きな空気を抜き、表面をならすために
型を台の上に軽く打ちつけます
8.オーブンに入れて焼く
【180℃ 約25~30分】
25分くらいで焼けているか一度確認するのがおすすめです。(竹串刺して生地が付かなかったらok!)
9.焼成後、高さ10cmくらいのところから型ごと一度落とし、ケーキクーラー(金網)にのせて冷ます
※一度上から落とすのは中にこもった熱い空気を抜くためです。これで冷めたときに生地が凹むのを防ぎます。
スポンジケーキの完成です♥
慣れてくると《材料の計量~スポンジ作り~片付け》まで30分で出来るようになります。
ぜひぜひ一度試してみてほしいです。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
作ってみたら→→→インスタで、タグ付け(@msm_cake)または、#ハッシュタグ(#ますみんケーキ)をつけて教えてくださると嬉しいです(/・ω・)/喜んで見に行きます!
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