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PP(ポリプロピレン)ライクを3Dプリント(造形)

3DプリンターでPP(ポリプロピレン)ライクを造形してみました。

PP(ポリプロピレン)は耐熱性が高く、機械強度(引張強度、圧縮強度、衝撃強度)が優れているとされています。
試作ニーズでPPを選択される中でもとめられるのは、繰り返しの折り曲げに強い機械強度、例えばヒンジなどです。

3DプリンターでもPPライクの材料はございますが、PPのすべての特性を満たしているわけではなく、引張特性と曲げ特性がPPの一般的なグレードに近いものになっています。
ですから、耐熱をもとめられる場合には不向きです。

DurableとPP(一般グレード)とPP切板の物性の比較

今回紹介している3Dプリンターは、formlabsのForm2で使用できるDurable V2です。
上の表ではDurable V2とPPの一般グレード、切削加工で使用するPP切板の物性を比較したものなります。
一般グレードの範囲内の値になっているものを緑色、近い値のものを黄色であらわしました。

緑色と黄色の特性がPPに近いためPPライクと表現しています。

Form2の造形は光造形方式ともいわれるSLA方式。
材料の液面に光を当てて硬化させていきます。造形物は吊り下げ式のためプリントが終わると上側についており、吊り下げるためのサポート部分を最後に取り除いて完成します。

サポートも製品と同じ材料
サポート部分は赤色の部分、これをニッパーなどでカットして仕上げます


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