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歌詞和訳 Stardust

 「スターダスト」(Stardust)は、ホーギー・カーマイケルが1927年に発表したジャズのスタンダード・ナンバーで、1929年にミッチェル・パリッシュが歌詞を書いた。日本ではザ・ピーナッツが出演していた「シャボン玉ホリデー」(1961〜1972年にオンエア)というTV歌謡番組のエンディングテーマだったそうだ。記憶にありません・・・。
 この曲は今、ヴォーカルのレッスンを受けているところなので例によって和訳を試みた。これは日本語をつづめても歌詞を曲にのせるのは難しい。とりあえず意味を理解することを優先して訳してみたけれど、結ばれず別れた昔の恋人との甘い日々を想い起すという内容。引きずっているけれども、美しい思い出は残っていてよかったのかな。

 stardustを星屑と訳すと、理科系でもないのに、宇宙塵や小惑星を連想してしまうので「きらめき」としておいた。ナイチンゲールは日本にはいない鳥で声が美しいとされている(日本の鳥で言えばウグイスみたいな)。それから、あちらの国では夕暮れはpurple=紫色と感じるらしい。面白い。
 英語のloveは条件反射的に?「愛」と訳されることが多いみたいだけど、愛という日本語はキリスト教の概念の訳語として明治以降に定着した言葉だから、どうも多義的で落ち着かない。love>affectionで、loveの方がより情動的なので「恋」としておく。「恋」という日本語は「請い」もしくは「乞い」が原義だと勝手に思っているので自分としては、落ち着きがよいのである。 
 でも、loveをsongに例える発想は粋というか日本にはないな・・・。というか、love songという成句があるくらいだから、もしかすると対(セット)になっている概念なのかも知れない・・・。

And now the purple dusk of twilight time
今まさに紫に染まる黄昏時
Steals across the meadows of my heart
僕の心の草原も夕闇に消え 
High up in the sky the little stars climb
小さな星達が天上にきらめくと
Always reminding me that we're apart
僕らが離れ離れなことを思い出す
You wander down the lane and far away
君はどこか遠くの小道を彷徨っている
Leaving me a song that will not die
忘れられない歌を残して
Love is now the stardust of yesterday
恋は今、過ぎし日のきらめき
The music of the years gone by
幾年も昔の調べ

Sometimes I wonder why I spend
時々、不思議に思うんだ
The lonely night dreaming of a song
どうして、歌を夢見ながら一人夜を過ごしているのだろう
The melody haunts my reverie
メロディーを聴けば幻が甦る
And I am once again with you
そして僕はまた君と一緒にいるんだよ
When our love was new
恋に落ちたころ
And each kiss an inspiration
キスするたびに、ときめいた
But that was long ago
でも、それは昔のことなんだ
Now my consolation
今僕の慰めは
Is in the stardust of a song
きらめく歌さ
Beside a garden wall
庭の壁に寄り添えば
When stars are bright
輝く星たちの下で
You are in my arms
君は僕の腕の中
The nightingale tells his fairy tale
ナイチンゲールがおとぎ話をさえずり
A paradise where roses bloom
バラが咲き誇る楽園
Though I dream in vain
虚しい夢だとわかっているけど、
In my heart it will remain
ずっと忘れないだろう
My stardust melody
僕のきらめくメロディーは
The memory of love's refrain
リフレインする恋の思い出なんだ

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