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選手たちの対話を見たい

いよいよ緊急事態宣言だそうだ。期間は1ヶ月とのことだが、飲食店の営業時間を制限するくらいでは感染者数の減少はなかなか進まないだろうという予測もあって、緊急事態宣言の期間は長くなる可能性もありそうだ。困ったものだ。

東京オリンピック・パラリンピックの開催がいよいよ危うくなってきたと思う。まだ先のことだといっても、あと半年ちょっとしかない。今年の経験を踏まえれば、夏であっても感染者は増える可能性がある。他の国で見つかった変異種が懸念されている中で、世界中から人を集めるのは危険かもしれない。仮に日本がなんとかなっても、他の国がそれどころではないという可能性は十分にある。僕はオリンピックの開催については「どちらかという賛成」なのだけれども、さすがにこの状況では難しいのではないだろうかという気がする。

仮にコロナがなんとかなって2021年夏に開催する場合のことを考えてみよう。えらい人たちは、このオリンピック・パラリンピックを「コロナに勝った証」として開催するのだ、と言っている。だが、僕はその目標にはあまり共感できていない。開催できたとしても「コロナに勝った」とまで言える状況にならないのではないかと思うからだ。勝利宣言というよりは、「命と健康のありがたさを確認し、互いの生を称え合う」くらいの位置づけで開催する方が、世界の人々の共感を得られるのではないかと思う。オリンピック・パラリンピックではもちろん競技はするのだけれども、勝った/負けたというレベルの話とは別に、生きていられてよかったね、生きているっていいことだねという類のことを世界の人々と分かち合うことができたら、コロナ禍の後のオリンピック・パラリンピックとして記憶に残るものになるのではないだろうか。

具体的に何をするか、ということでひとつアイデアがある。競技の前でも後でもいいと思うのだが、各種目の選手達の対話ミーティングを開催することはできないだろうか。対面でもいいし、オンラインイベントでもいい。実力も年齢も地域も入り混じってフラットに選手たちが話すところを見てみたい。また、コロナ禍の中で何を考え何をしてきたか、その種目の魅力は何かといったことを聞いてみたい。選手同士で技術的な話題の情報交換などもやってみたらいいと思う。とにかく、オリンピック・パラリンピックの開催可否にかかわらず、世界中の選手たちがそれぞれの生き方や考えについて語り合うところを見てみたい(翻訳ツールや通訳を使ってもいいと思う)。

これは、昨日寝る前にふと浮かんだアイデアだ。我ながら面白いし意義のあることなのではないかと思ったので、noteに投稿してみた。

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