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GFX100、FUJIKINA2019TOKYO に行ってきました。

2019年5月25日(土)、26日(日)、CROSS DOCK HARUMIにて行われた、FUJIFILM GFX・Xシリーズファンミーティング「FUJIKINA2019TOKYO」にて、FUJIFILMが新しく発売する1億画素のラージフォーマット一眼デジタルカメラ「GFX100」を体験して来ました。

データの持ち帰りがOKでしたので、会場で撮影した写真とともに、GFX100のファーストインプレッションをまとめます。

GFX100について

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2019年6月28日(金)に発売予定の、FUJIFILM GFXブランドのラージフォーマット一眼デジタルカメラ。

新設計の約1億200万画素43.8mm x 32.9mmラージフォーマットCMOSセンサーを搭載。

同等センサーサイズのデジタルカメラで初めてボディ内手ブレ補正機構(IBIS)を搭載し、4K30p 10bit階調(H.265)動画撮影も可能。

レンズマウントはFUJIFILM Gマウント。現在23mm - 250mm(フルフレーム換算約18mm - 198mm)+1.4倍テレコンバーターまでの焦点距離をカバーする8本のレンズをラインナップ。

販売価格はボディのみで約130万円。先行していた1億画素以上の一眼デジタルカメラが400万円以上することを考えると、破格の価格設定となっている。

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GF110mmF2 R LM WR ISO320 f/2.0 1/125秒
フィルムシミュレーション:スタンダード

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GF110mmF2 R LM WR ISO320 f/2.0 1/125秒
フィルムシミュレーション:エテルナ

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GF110mmF2 R LM WR ISO400 f/2.0 1/125秒
RAWファイルからAdobe Lightroom Classicストレート現像(Adobeカラー)

ボディはデジタル一眼レフのフラッグシップ機のような、バッテリーグリップ一体型の大柄なデザインで、重量は、バッテリー2個、メモリーカードを入れた状態で約1,320gあるが、重心バランスが良いのか、レンズを付けた状態で持ってもそれほど重く感じない。

ラージフォーマットセンサーで初めて像面位相差オートフォーカスに対応し、フルフレームセンサーのミラーレス一眼デジタルカメラと比べても遜色無いオートフォーカスを実現している。

非圧縮RAWファイルは約200MB、SUPER FINE画質のJpegファイルは約50MB、RAWとJpegを同時に記録した場合、1枚あたり約250MBのデータをメモリーカードに書き込むことになるので、さすがにバッファーメモリで処理が詰まって連続撮影できない事象が発生するが、Jpegのみの記録であれば処理速度は全く気にならず、1億画素のセンサーで撮影していることを意識させないほどの機敏さが感じられた。

加えて言えば、FUJIFILM GFX・Xシリーズの素晴らしいJpegのプリセットカラーと微調整の効くパラメーター、オートホワイトバランスの性能の良さを考えると、Jpegのみの撮影でも十分に使えるカメラだと言える。

ボディサイズ、重さ、オートフォーカス、書き込みの速さなど、これまでの扱いづらく、難しいラージフォーマット一眼デジタルカメラの世界を全く刷新してしまったと感じた。

ピント

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GF110mmF2 R LM WR ISO400 f/2.0 1/200秒

ラージフォーマットセンサーと大口径レンズの組み合わせでは、ピント面はかなり薄い。
この写真では顔認識オートフォーカスを併用していたが、ピントは耳のあたりに合ってしまっており、瞳や鼻、口はボケてしまっている。
顔認識オートフォーカス、瞳オートフォーカスはXシリーズの最新機種(X-T3等)と同等の機敏さで動作するので、適宜活用した方がよいと感じた。

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GF110mmF2 R LM WR ISO400 f/2.0 1/125秒

ピントがしっかり合った場合の精細な描写は言わずもがなである。

スムーススキンエフェクト

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GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR ISO1600 f/5.6 1/125秒
スムーススキンエフェクト強

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GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR ISO1600 f/5.6 1/125秒
スムーススキンエフェクト切
RAWファイルをAdobe Lightroomでストレート現像(Adobeカラー)

新たに搭載されたスムーススキンエフェクトは、人間の肌を認識し、肌だけを滑らかにする効果を得られる。

下の画像はRAWデータをAdobe Lightroom Classicで開き、そのままJpeg出力したもの。
比較すると、肌の凹凸が処理されているだけでなく、肌の中のシャドー部が明るく補正され、肌が滑らかに美しく補正されている。

スマホのアプリで撮影する前から肌が美しくなり、撮ったその場で世界に向けて写真を共有する。
そうゆう世界観にラージフォーマットカメラで歩み寄っているところに、並並ならぬ意欲を感じる。

フィルムシミュレーション

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GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR ISO3200 f/5.6 1/200秒
フィルムシミュレーション:エテルナ

GFX50S、GFX50Rには搭載されていなかったフィルムシミュレーション:エテルナが初めて搭載された。
FUJIFILMの映画用フィルムを再現したエテルナでは、滑らかなコントラストと、映画的な色相が得られる。
もちろん、動画撮影でも使用できる。

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GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR ISO3200 f/5.6 1/200秒
フィルムシミュレーション:ベルビア

ベルビアモードは対照的に、ハイコントラスト、高彩度の同名リバーサルフィルムを再現。
エテルナと比較すると、このカメラが豊かな表現力を持っていることが再認識される。

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GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR ISO3200 f/5.6 1/200秒
フィルムシミュレーション:クラシッククローム

クラシッククロームは特定のフィルムのシミュレーションではなく、ドキュメンタリーな表現と親和性が高い、高コントラスト、低彩度のモード。

動画

一眼デジタルカメラでの動画撮影は、カメラ内で現像された連続するJpegによる動画と解される。
つまり、カメラ内で作られるJpegのトーンがそのまま動画の美しさを構成すると言える。
もちろん、ポストプロダクションでのトーン調整を前提としたF-Logでの収録もできるが、GFX・Xシリーズでは是非フィルムシミュレーションを使った動画撮影に挑戦されたい。

ただし、ラージフォーマットセンサーの全画素を使った動画撮影では、動体を撮影する際のローリングシャッターの影響はかなり大きくなるとのこと。

FUJIKINA 2019 TOKYOの様子

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Leica SL Typ601
Elmarit 28mm/F2.8 4th (1,5,6,7)
Voigtlander NOKTON 58mmF1.4 SL IIS(2,3,4)

所感

GFXシリーズの初代GFX50Sと、GFX50Rについては、それまで一部のプロフェッショナルのフォトグラファーしか扱うことがなかったラージフォーマットセンサーによるデジタルカメラを、使いやすいUI、高速な処理、低廉な価格を実現することによって、多くの写真愛好家にとってもより身近なものにしたと言える。

今回発売になるGFX100については、その系譜の上にありながらも、さらにプロフェッショナルなパフォーマンスを期待できる方向にも性能を拡充しており、デジタルカメラの新しい可能性が感じられた機会であった。

しかし、それにしては会場はそれほど込み合ってなく、それほど注目を集めていないのかもしれない。
土日に開催されたイベントなので、ほとんどの来場者がノンプロフェッショナルのフォトグラファーだったであろうが、もう少し混み合っていても良さそうなものである。

同時に開催されていた展覧会、セミナーもしっかりとした内容で、
特に海外から招聘されたファッションやドキュメンタリーの分野のフォトグラファーの話を聞けたのは非常に貴重な機会であった。
(内容は決してアマチュアフォトグラファー向けのものではなかった)

FUJIFILMのデジタルカメラは、非常に日本らしい、多機能で取り回しが良い機能面と、トーンと画像処理についての独自な哲学が融合した、個性の光るシリーズとなっている。

ラージフォーマットのGFXだけでなく、APS-CフォーマットのXシリーズも素晴らしいラインナップになっている。

カメラ内RAW現像の素晴らしいトーンを活かして、今後動画分野でももっとラインナップを拡充していって欲しいものである。
(私はFUJIFILMシネマカメラの登場を待ち望んでいる)

関連リンク

FUJIKINA2019 TOKYO
https://fujifilm-x.com/ja-jp/special/fujikina2019/

FUJIFILM GFX100
https://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/gfx/fujifilm_gfx100/

CROSS DOCK HARUMI
https://crossdockharumi.com/

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