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ペーパーレス化(3)
ペーパーレス化を調べているうちに、気になったのが、【植林】についてです。
日本では、スギ花粉症やヒノキ花粉症が社会問題になっています。
理由は、大規模な【植林】です。
伐採利用を目的に、大量に杉や、檜を植え、それが成長してきたのに、伐採していない。
だから、花粉の量が増えすぎてアレルギー症状が続発しているという構図になっているわけです。
日本国内でなぜ杉の木が増えたのか?
については、上記のブログ記事が詳しいです。
また、世界で見ると【植林】に積極的になっている国は増えています。
意外かもしれませんが、中国がその筆頭です。
また、インドでも積極的に植林を行なうようになっています。
そして、ペーパーレス化の流れの中で、私が気になっていたのが上記の記事でも触れているのですが・・・
林業の衰退です。
本来、製紙業や林業は長いサイクルで循環させる業界のはずです。
製造業では、造船業の考え方に近い。
優秀な人材を育てたとしても、繁忙期と閑散期のスパンが長い業界なので、閑散期に多くの技術者を失い、次の山(繁忙期)で対応しきれず傾いてしまう。
こういうスパンの長い業界は、ある程度、公的な手段で需要を穴埋めしてあげないと興亡が激しくなってしまいます。
だから・・・本当に ”脱二酸化炭素” という観点だけで、SDGsを語りきれるのだろうか?
安易にペーパーレスに走り、林業や製紙業を瓦解させるべきなのだろうか?
と疑問を感じているわけです。
特に、林業に関しては、水であったり、山地の保水能力保持であったり、河川から海に流れる栄養分の調整といった環境に大きな影響を与える業界です。
もっと幅広い目で見ていかないと、環境問題には対応しきれない。
ペーパーレスは一つの解ではあるけれども、本当にベストなのだろうか?
漠然とした疑問を感じ、調査してみて、改めて、もっと吟味されるべきだという思いを得ました。
とりあえず、ペーパーレスに関する話題については、今回で一段落としますが、今後また取り上げるかもしれません。
その時には今以上に知識を蓄えておきたいな、と思います。
しがないオッサンにサポートが頂けるとは、思ってはおりませんが、万が一、サポートして頂くようなことがあれば、研究用書籍の購入費に充当させて頂きます。