見出し画像

とりあえず、やってみる (1)

 今回は、安いチーズさんからの発案を実際にやってみたお話。

何事も遠くに離れた組合せを探してみると面白いと思っています。
アルミと医薬など・・・
額にのせるようなものがあれば、発熱時に何度でもどこでも使える放熱シートになりませんかねぇ。

安いチーズさんからのアイデア

「なるほど! そういう発想はありませんでした。」

ということで、早速、手ごろなものを物色。

『ワシのデカい顔を、どアップで写すと、読者諸氏の精神衛生上、
 よろしくないからな~(苦笑)。
 出来るだけ、面積のデカイ商品をピックアップせねば・・・』
ということで、見つけてきたのが、コレ↓

半導体や家電部品製造ライン用のパレットという部品

 これは、パレットという部品です。
この上を円盤状の部品が走行し、そこに洗浄液を噴射し、各部品を洗浄していく工場生産を助ける製造ラインに組み込まれる部品です。
類似製品にマガジンというものもあります。
お客さんによって名前が変わるのか? ライン上、微妙な違いがあるのか?
その辺りは企業秘密なのか、教えてもらえませんでした。

それはさておき、アルミ押出形材は、こういう風に、
「お客さんが必要とする断面形状」を「ところてん」や「パスタ」のように、押し出して製造した素材となります。

でも、押し出しただけでは、「内部応力」によって、ソリやネジレが発生し、真っ直ぐではありません。
その辺の詳しいこと? は、下の記事↓をご参照ください。

「内部応力」による変形があると、洗浄するための部品が、スムーズにレール内に搬送されなくなるため矯正加工してあげる必要があります。
「内部応力」を物理的に矯正するために、プレスで押したり、ローラーをかけたりします。(衣服でいえば、アイロンがけのようなものです。)

で、矯正後、今度は部品がスムーズにパレットに進入出来るように、案内となるテーパ加工を施してあげないといけません。
それが、切断面付近にある微妙な色違いの個所です。
(この部分をウチで加工処理しているわけです。)

さて、話が脱線してしまいましたので、元に戻します。
現場でパレットを見つけた私は・・・

私 「ええのん、あるやん。早速・・・」

社員「社長~~! 何やってんすか~~~!? 」

私 「え? 何? 」

社員「未完成部品を勝手に持ち出さないでください。」

私 「あ~、スマンスマン。ちょこっとだけ貸して。」

社員「イイですけど、何に使うんすか? 」

ここで、一呼吸置いた私は、

・・・

「熱さまシートや。」

熱さまシートや!

・・・

・・・

社員「は!? 」

唖然とする社員w

唖然とした後、吹き出す社員。w
(ま、まあ・・そういう反応になるよな~w)

ということで、社員からの笑いを取った後は

・・・

準備をして・・・

・・・

やってみたところ・・・

ジャ~~ン!!

ホンマ、これは、顔出し出来へんw

ということで、やってみました。

意外に、冷たくて気持ちが良いです。w
ただ・・・肌触りが固いかな? (当たり前やんw)
あと、加工後、脱脂していないので、加工油の匂いが・・・

熱さまシートとしての商品化は難しいでしょうが、このヒンヤリ感は良いですね。
犬が夏場にアルミ板の上で寝そべる気持ちが良く分かります。w

ふ~む。
人が触ってヒンヤリ感を楽しむグッズを考えてみよう、と思ったのでした。

安いチーズさん、アイデアありがとうございます!
読者の皆さん、こんなの試せますか? というアイデア募集中です。
(まあ、出来ないことの方が多いかもしれませんが・・・)

#からくり道中 #アルミ加工の松井製作所 #松井製作所

この記事が参加している募集

#やってみた

36,829件

しがないオッサンにサポートが頂けるとは、思ってはおりませんが、万が一、サポートして頂くようなことがあれば、研究用書籍の購入費に充当させて頂きます。