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急激な円高

 ここ数日、急激な円高局面になっていますね。
米国の消費者物価指数が市場予測を下回ったことが原因とされています。

私としましても、米国経済がリセッションしているのではないか? というお話はしておりました。

とはいえ、ガンガンと利上げに進んでおりましたので、このままいくと中間選挙を乗り越え、クリスマス消費を終えてから、来春にFRBが利上げを停止する局面になるのかなあと思っていました。

ですから、このタイミングで円高に振れるというのは早いなと感じています。
多分、利益確定の動きだろうと思っているのですが、介入ではない円高が発生したことで、円安への揺り戻しがあるとしても、底が抜けたかのような円安にはならないと思います。

市場がどの程度で折り合いをつけて来るのか?

現段階では予断を許さない状態ですが、当面はもつれるのかな? と思います。

 実体経済で生きる町工場の経営者にとってみれば、急激な為替変動が一番応えます。
なにしろ、顧客への資材調達価格上昇の転嫁申請をするにしても、何十枚という書類(資材の上昇率データや今後の見通し等々の経済データ)を書かされ、審議にかけられ、疑問点があれば呼び出しを受けて説明を求められ、数カ月から半年ぐらいかけて、ようやく値上げが認められるということになるからです。
夏前に外注協力先さんが塗料価格の高騰で値上げを要請してきた際も、結論が出たのが、今月初め。
4ヶ月も待っていますから・・・
それだけに、変に為替変動が激しくなったり、円高に振れたりすると、値下げちゃうん? と言われかねません。
実体経済では、為替みたいに機敏に価格変動が行なわれるわけではないので、相場の急変動ほど厄介なものは無いです。

円安は円安で、安定すれば高収益を上げる企業が続出しますので、マスコミのみなさん、騒ぎすぎて日銀の黒田総裁を叩かないで欲しいものです。

しがないオッサンにサポートが頂けるとは、思ってはおりませんが、万が一、サポートして頂くようなことがあれば、研究用書籍の購入費に充当させて頂きます。