日進月歩
今朝読んだ【ドラクエ】に関する記事。
色々と考えさせられました。
現代っ子に初代ドラクエをやらせたら・・・
そりゃあ、あまりのみすぼらしさ、不便さにガッカリするだろうなあ、と。
この記事を書いた方は、多分四十代ぐらいなのかな?
五十代の私だとファミコンより前。
ゲームウォッチやアーケードのインベーダーゲームの時代になります。
記事のお子さんが最初に疑問を持ったのは、
”宝箱を取らないと扉があかない”
という点です。
これを ”閉じ込められた” と感じたみたいですね。
私はこのくだりで、昔の教育と最近の教育の違いを痛感しました。
昔の教育は、今後役に立つだろう ”基礎知識” を強制的に仕込みます。
最近の教育は、 ”選択の自由” を意識し、強制的な準備行動を避けます。
私たちの世代だと、
”王様がこれからの旅を案じて宝箱を準備してくれた”
”うっかり宝を取り忘れて困らないように”
という配慮が行なわれたという受け止め方をします。
でも、この記事の少年は、
”なんで自由に動けないんだ? 閉じ込めるなんて最低だ”
”宝箱? 扉に鍵かけるぐらいなら宝箱に鍵かけとけば? ”
という反応を見せています。
凄い違いだな。世代ギャップを痛感するな、と感じました。
その後も、グラフィックが ”カニ歩き” だとか、一々、キメラのつばさで王様のもとに帰還して ”復活のじゅもん” をメモらないといけないとか・・・
利便性の欠片もないゲームシステムに嫌気がさしていきます。
『う~ん。我々の世代だとカセットテープ録音だったよな。テープが伸びるとOUTになるという。。。w』
ここでも世代ギャップですね。
今の子は、【効率重視】で判断する傾向が強いと思います。
我々の世代だと、【遊び】には【無駄】とか【手間】があって当たり前だし、むしろ、そこを自虐ネタ的に楽しむというのがあります。
「しまった~。”ぬ”だっけ”ね”だっけ? むっちゃ組み合わせあるやんか~。(;;)」
という失敗の経験もまたゲームをする醍醐味でした。
そういえば、最近は、ゲームの攻略をネタバレ前提で仕入れて、短期間で解いたり、ロスのない最強への最短ルートを求める子が多いですね。
映画鑑賞でも倍速で観るとか・・・
個人的に倍速で観るのは情報番組とかにした方が良いのになあと思います。
各時代ごとに ”会話の間” とか ”表情の変化” とか 制作サイドが伝えたいものを受け止めるには、倍速鑑賞は向いていないと思いますし・・・
まあ、こういう価値観自体が古いとかオジサン臭いとか、押しつけがましい、と受け止められるんでしょうねえ・・・
【娯楽】については、効率ではなく無駄や手間を楽しむものだと思うのは、時代遅れなのかなあ・・・
またも、河島英五になりそうな朝でした。
しがないオッサンにサポートが頂けるとは、思ってはおりませんが、万が一、サポートして頂くようなことがあれば、研究用書籍の購入費に充当させて頂きます。