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違法駐輪

 管理組合に対し、クレームがありました。

自転車がパンクさせられた!

というものです。
ただこれ・・・正確には、下記のようになります。

正規の駐輪場に駐輪せず、マンションの共同私有地(駐輪駐車禁止区域)に駐輪した自転車がパンクさせられていた。

管理組合としては、正規の駐輪場(部外者の侵入を阻止するガード扉や塀で囲った区域)を住民に提供しています。
また、防犯カメラも常設し、防犯にも努めています。

で、今回の事例は、当該住民が正規の駐輪場に自転車を持ち込むのがめんどくさいので、屋外の救急自動車専用(救急車・消防車・警察車両)区域として空き地にしている共同私有地に駐輪していたために発生した事件です。

一応、マンションの住民なので、共同私有地の使用権はありますが・・・
緊急車両のための空き地なので駐輪や駐車場所として使用してはならないという規約があります。

恐らくは他の住民が腹に据えかねてパンクさせたか子供のいたずらか、その辺りの線が強いですが。。。

管理組合としては、駐輪禁止区域であり、規約違反の使用をされた場合にまで責任や補償を行なうことは出来ない、として住民からのクレームを拒絶しました。
そして、警察に被害届を提出してください、と。

かなり揉めることになりましたが、人間、自身の非については認めたがらないものです。
被害者意識全開なので、なかなか食い下がらない。
とはいえ、管理組合も加害者ではないので、譲歩するポイントがない。
どちらかというと、とんだとばっちりで迷惑この上ない、と思っているぐらい。

以前から、寛容と不寛容に関する事柄について、記事にすることが多いのですが・・・

今回の事例は、どうなるんでしょう?
警察からの防犯カメラ録画情報の開示請求があれば、開示され、犯人の動画が出てくる可能性があります。
それが、住民であれば・・・違法駐輪に腹を立ててという線が濃厚でしょう。
実際、違法駐輪や違法駐車についてのクレームは多いですし、邪魔でゴミ収集車が入れないとか救急車が不便な位置に乗りつけざるを得なかったとか、強風でドミノ倒しになり、玄関から出られないぐらいの自転車のじゅうたんが出来上がった、なんてこともありましたし・・・

不寛容のメカニズムとして、
人は、「お前だけがズルして得するのか!? 」として不寛容になる。
というのを提示したことがあります。(下記の記事)

今回、「お前だけが横着かまして楽しようとするのか!? 」という他の住民の不寛容の闇から生じた気がしてなりません。


しがないオッサンにサポートが頂けるとは、思ってはおりませんが、万が一、サポートして頂くようなことがあれば、研究用書籍の購入費に充当させて頂きます。