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ウォレットバッグもイタリア製でオリジナル

私はとことん「自分流」にこだわる。そこに共感してくれる人がいれば嬉しい。多分かなり頑固でマニアックで、だから一般にウケないのだろう。沢山のクリエイティブなことをしているつもりだが、そのことと「市場で売れる」「市場で広まる」は別のことだ。大きく市場で活躍、売れている会社や社長や人ってどうしてなのか、もうこの年齢になってまで考えるのは嫌になった。だから私は基本的に、もう大きなことはしないし、コアのファンだけいてくれればいいと思っている。良い意味での諦め。


でも私自身のライフスタイル、価値観、概念は変えたくない。

私は「常に現場主義」だった(いや、今もそうですが)。一般的にイタリアの沢山のブランドを集めた「日本で開催される展示会(モーダイタリアが特に有名)」などに参加すれば、ある意味誰でも商品を買付出来ると思っている。私もモーダイタリアによく行っていた人間だ。いや、よく、ではないですね。2回くらいでやめたんでした(笑)

なぜなら私は「なんとなく」で買付するのが自分の心情的に好きではなくて、お客様に説明するのに「どういう会社」で「どういう歴史があり」「なにが売りで」「生産者、メーカーの思い」や「生産工程」を見たいから。自分が実際に脚を運び、目で見て、手で触れて、工場や原材料や商材やサンプルをこの目で見て買付をしたいからだ。単なる自己満足だと思われて仕方ないが、でも「そうしないと納得できない」お客様にいい加減に、ただ横流しする、という売り方をしたくないだけである。そういう代理店や商社や業者や個人のバイヤーを沢山見てきたから。絶対に自分はそうなりたくない、ただそれだけです。だから現地に、イタリアに、脚を運び続ける。


2018年10月1日初めてアリタリア航空でミラノに行く日の成田空港
今は直行便のアリタリアがなくて寂しい


今後沢山のイタリアでの歴史を綴りたいが、私は長年、「固定客のみ」「会員にのみ」(10年~23年の付き合いまで様々)に発信を続けてきたので、それを全部書くのには同じ年月がかかってしまう。いくら時間があっても足りない。これからの余生(というほどの年齢でもないけど)は過去の私のデータをコピペしながら綴って綴って綴り続けて、「あぁ、こんな人もいるんだな」と参考にしてもらえたら幸いです。


やっぱり最初はミラノ中央駅でした。
ニット:私のオリジナルKorean品ラメニット、パンツ:DUALVIEW当時気に入ってよく履いていたコーデュロイカーゴパンツ、靴:当時上海で流行していてよく買っていたフェイユエ、ポシェットバッグ:私が大好きな今は正規代理店をしているAlvieroMartiniプリマクラッセ
今はクローズしているミケランジェロホテルが当時のお決まりの滞在ホテルでした。
ここで初めての「ミラノでの自力で作った友達」もいます。未だにお付き合いあり。
レストランで働いているカメリエーレとプライベートで仲良くなりました。


今時点私が直接脚を運んでいる中の1つ、1から訪問して今日(こんにち)まで仕事でお付き合いさせていただいているのが、CASTELLARIカステッラーリ社。社長がデザイナーでもあり職人でもあり、すべての決裁権を持ち、朝がとても早起き(笑)、非常にパワフルな男性社長だ。こだわり、会社への思いが熱い!

ここのバッグにとあることをきっかけで私は惚れて(2015年だったと思う)、その後ずっと代理店、仲介者を通じて発注したりしていたが、色々疑問に思うこと、謎なことが多々出てきて、こんなことなら自分でいつか行こう、自力でどうにかしようと当時から思っていた(野心ということではないです、納得できない出来事が多々代理店との間にあったのです)。

そして何とかアポイントを取り、初めて行ったのが当時はまだミラノにショールームだけを持っていた、このCASTELLARIカステッラーリ。



ミラノのとある地


ここに当時カステッラーリのショールームだけ、がありました。
工場はOlona(スイス近い)


ショールームはやはりミラノ。ミラノにサンプルを置いて、クライアントに見せる。日本なら「東京にオフィスがないと、東京にサンプルルームがないとクライアントもプレスも来ないよ」というのに似ている。

初めて社長と対面して、その時まで約半年かけて初心者レベルまで勉強したイタリア語でごくごく最低限のことをカンペを見ながら話した。


つたないイタリア語で頑張って直接話したかった


今はコロナになってから、またコロナでなくても、「実際に工場に行ってみてみたい」というクライアントがほとんどになったので、スイスに近い北部のOlonaに大半の方々が来るようになったので、このミラノショールームはやめているとのこと、2022年2月訪問時に聞いた。私も実際この2018年の秋に訪れたときには、このミラノのあと社長の車で1時間くらい高速のってOlonaまで連れて行ってもらったほど。1日ほぼこのCASTELLARIカステッラーリ社で終えた一日だった。


工場は凄かった。またここは別途語りますが、やはり現場、工場でアトリエで実際に生産しているところや、倉庫や資材などが置いてあるのを見ると当たり前だが「本物」「真実」を得られる。
その体感は忘れられない。


そんなカステッラーリ社と何度も何度もやりとり、取引するうちに、
今はこれが最終型となるチェーンバッグを共同で製作した。


完全に私の店の、オリジナル品。私が考案しました。2回目の生産です。
1度目は固定の会員さんのみに、黒、ベージュ、グレーの3色だけを販売しました。
今回このNewカラーで、生産は最後です。二度と作ることはないと思います。


こちらのうんちく(語りが好きなので)です。うんちく、というより、「なぜこのバッグなのか」「なぜこれなのか」を常に語らないと気が済まない、お客様にも「納得して買って欲しい」と願うからです。


なぜこのバッグなのか!!!

今はキャッシュレスの時代で、財布も小さく、持ち物も最小限、
スマホとちょっとしたカードケースなどがあればもうそれだけで生活できるような時代。

私はとあるハイブランドでこの手のチェーンバッグ、ウォレット的バッグに出会ってプライベートに愛用していたら(3種類当時買いました)これほど便利なものはなくて、どうしてもこのお品の良さを私の長年の会員様(20年会員制ショップを運営しています)に伝えたい、と思って、まず2年前くらい前に、黒とベージュとグレーの3種類を試験的に会員制の中だけで販売して、実に好評、2色3色と買った方もいるほどです。

私自身もよくコーディネートに、着画に使っていますが、
ベージュとグレー(グレーは3個しか当時生産しませんでした)をかなり愛用。ことベージュに関してはボロボロになるほど使い果たしました。

私のライフスタイルでは、この「チェーンバッグ+大トートバッグ」、というのがとてもしっくりなじみ、もう3年半近くこのスタイルを保っています(今現在も変わらない)。そんな中、沢山の色をもっと作りたくなって、カステッラーリ社に再度依頼をし、今回が公に出品する最初で最後になる予定です。

(*なぜ最初で最後なのか・・・今、2年前と比べて、原材料も20%以上コストがあがり、またヨーロッパは工場などを稼働させていくのに、光熱費がとても高くなっているのと、また円安、運賃高などの理由により、今後はこの凝ったバッグを二度と恐らく作れないからです)

こちらのバッグは、ベースのレザーバッグ自体を作る工程と、スタッズをつける工程が別の会社(カステッラーリ社がスタッズを付けるのを別の会社に
任せているので、2社工程を兼ねて出来上がっています)でして、この点でもとてもマニアックで、レアな、他には絶対にないお品となっています。

なぜこのスタッズなのか・・これにも当然理由があり、私自身が持っていたとあるハイブランドのバッグが、定番以外に全体にスタッズがついたバージョンを限定販売していてそれを持っていたので私もこのスタッズがあるものをどうしても欲しくなったのです。

このスタッズは画像のように実に凝った緻密なデータデザインから
なされています。カステッラーリのロゴを開閉部分のマグネットのところにのせ、また全体のスタッズも計算されたカステッラーリ社を表現するものとなっています。

私自身が数年間ボロボロになるほど使っているので、
どれだけ使いやすいかは体験済み。
車移動の多い方、物の出し入れが多い方は
身の回りの最低限必要なものだけをこのチェーンバッグに入れておけばOK。

私の中身は、
●同じCASTELLARI社のこのチェーンバッグ用に作った完全完璧な小銭入れ(別出品で黒のみ在庫・他はすでに完売)
●沢山のキャッシュカードやクレジットカードなどはすべてスリットポケットに入ります(1ポケットで2枚は入れ込めます)
●車のキーと家のキー
●スマホ、目薬・・・
など。軽く入ります。

元々、私自身が14年乗った愛車を2年前に乗り換えし、その車がキーレスになったので、体のどこかに車のキーがあれば、手だけで開けられるので、このチェーンバッグさえ身につけて斜め掛けにしておけば手を差し伸べるだけで車のキーが開く、そのためにもこのチェーンバッグを作ったのでした。

ポシェット・・・でも、やっぱりスポーティー、カジュアルよりも絶対的に他の誰もが持っていない、エレガントで、しっかりしたイタリアの工房で作られ(カステッラーリ社はフランスのとある世界的バッグブランドの下請けをしています)、かなりの工程を経たこのバッグ、絶対に誰とも被ることない、私のショップ、ブースでしか手に入らないものです。

今回このような背景で、多分よほど今の経済状況が変わらない限り
このバッグを生産することは二度とないと思います。
こちらは時間をかけて1年以上前に発注をしたものであり、

チェーンも1度生産したあとに、ちょっと不具合(高級感があったチェーンでしたが平打ちのためねじれがあるので軽いチェーンに今回から変えています)などを直して、完璧にしました。

また外側から1周上手く中に巻くと、2重持ち手チェーンで手持ち仕様も可能です。
今回の色は5色。

●BEIGEベージュ
●TORTORA(イタリア語のカラーで調べればモカ系でトルトラは有名なのがわかります)
2点しかありません
●私が完全オリジナルでセレクトしたPORPORA
(無花果色、自分としてはオールドローズ色としてセレクトしましたが・・・)2点しかありません
●ROSA(CIPRIAカラー、パウダーピンク)
●PRUGNA(プルーニャ。プラム色)

詳しい背景その他は、私のショッピングサイトにもあります。

◆素材:牛革、NAPPA(柔らかい)
◆横21.5 縦11(蓋なし、蓋開けて前中央)マチ3.5 チェーントータル長さ120㎝弱
重さ312g(チェーン入れて)
中の仕様カードスリットポケット×6(1ポケットに2枚までカードが入るのを
私は確認・経験済みなので、最高12枚まで入れられます)、普通の全体ポケット2、蓋マグネット開閉
スタッズはゴールド
◆新品・シリアルナンバー入り、完全イタリアメイド


こちらは私の自宅。これで何年も暮らせる安心感(笑)


こんな財布もCASTELLARIカステッラーリ社と一緒に作った
イタリア製の完璧なお品。弊社オリジナル。
カラーは今現在はもう黒しかありませんが・・・私は赤(RUBINO)を愛用。


私自身はRUBINOルビー色愛用。


5色展開、私が革サンプルからしっかり色を「意味があってこの色!というもの」を
セレクトしています。


2022年からまたミラノに行くようになりました。
2年ぶりに訪れたCASTELLARIカステッラーリ社の工場。
このスタッズと金具に物凄いこだわりがあるのです。こんなのは世界中探しても
私の店にしかありません。
その2年前には先行して私の店の会員様にだけ試してもらっていました。
当時は定番の3色だけでした。


最近はずっとこのプルーニャ(プラム色)を愛用。もっとも合わせやすい色で、
高級感抜群。
こちらも一時とても可愛くて愛用していた無花果カラー。
実は大人の女性にとって赤はアクセントに非常に使いやすい。


大人のベーシックなTORTORAいわゆるトープカラーは鉄板。


長くなりましたが、1日1投稿目指して、あとはつぶやきを目指して、発信していきます。

フォロー・応援してくださると嬉しいです。時間を決めて毎日地道に活動するのみ、と思っています。








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