見出し画像

レビュー/KERRY KINGのソロ・アルバム「FROM HELL I RISE」はどこを切ってもSLAYER

FROM HELL I RISE / KERRY KING
2024年5月発売

ジャケットの雰囲気もSLAYERっぽい

2019年に解散した“スラッシュ四天王”(THE BIG 4)SLAYERのギタリスト,ケリー・キングが満を持してソロ・アルバム「FROM HELL I RISE」をリリースした。

集結したメンツは超豪華。ドラムはSLAYER時代の盟友ポール・ボスタフ,ベースはカイル・サンダース(HELLYEAH),もう一人のギタリストはフィル・デンメル(VIO-LENCE),ヴォーカルはマーク・オセグエダ(DEATH ANGEL)という,まるでアベンジャーズのような強力布陣である。

収録されている13曲はどこを切っても“SLAYER印”。オープニングのインスト曲01”Diablo”からして,ギターが奏でるそのあまりにも邪悪な音階とサウンドは誰が聴いても「SLAYERだ!」と思うはず。

スラッシュ・メタル特有の2ビートで突進するリズム,、ザクザクと切れ味鋭いギター・リフ,邪悪な空気を醸し出すギターのメロディ,そして強烈なアジテーションが印象的なヴォーカルの咆哮――これをSLAYERと呼ばずして何と呼ぼう。速さと重さ,触れたら流血しそうな鋭さを伴った,古き良きスラッシュ・メタルの教科書のようなアルバムである。

奇しくもSLAYERはツアー復帰を発表し,今年の9月にはヘッド・ライナーとしてフェスに登場するとのこと。本家本元の復活は嬉しいかぎりである。

【収録曲】
01 Diablo
02 Where I Reign
03 Residue
04 Idle Hands
05 Trophies Of The Tyrant
06 Crucifixation
07 Tension
08 Everything I Hate About You
09 Toxic
10 Two Fists
11 Rage
12 Shrapnel
13 From Hell I Rise


いいね!と思ったら投げ銭感覚でサポートを!よろしくお願いします🔥