レビュー／LOVEBITESの魅力が凝縮されたEP「LOVEBITES EP II」
LOVEBITES EP II / LOVEBITES
2024年8月発売（完全限定盤B）
今年（2024年）からいよいよ本格的にワールド・ツアーに打って出たLOVEBITESが，ライブ映像作品と同時に5曲入りのEPをリリースした。
ギャロップ・メタルあり，突進力に満ちたスラッシーな曲あり，美麗な疾走メタルありとLOVEBITESの魅力が凝縮された作品だ。
今回私が購入したのはAmazon限定特典付きの「完全限定盤B」。01“Unchained”のMVとそのメイキング映像が収録されたBlu-rayがバンドルされているほか，Amazon限定特典の「ラブバイツ学習帳」が付いている。「ラブバイツ学習帳」は全13種をコンプリート継続中である。
以下，各曲の感想を簡単に。
01 Unchained
“Don't Bite The Dust”を彷彿とさせるLOVEBITES印のギャロップ・リズムが心地よい。ゴージャスでスケールが大きくて，それでいてロックな佳曲。キャッチーでノリがいいのでライブでは大盛り上がりしそう。
02 Soul Defender
Judas Priestっぽい香りがかすかに漂っているところがかっこいい（特にギター・リフ）。ノリは“Break the Wall”に近い突進系。サビの部分はとりわけ勢いが抜群で，メロディとリズムの組み合わせも今までにないパターンで新鮮だ。サビの最後のフレーズは“Winds Of Transylvania”に似ている。ギター・ソロも展開と曲調が最高にクール。
03 Where’s Identity
かの名曲“Stan And Deliver (shoot 'em down）”と“M.D.O.”を足して2で割ったような曲。ライブで大合唱になること間違いなしのサビの掛け声（コーラス）がかっこいい。突撃力と突進力も高レベル。
04 The Bell In The Jail
本EPにおける異色作と言っていいたろう。重厚でヘヴィネス満点の冒頭部分は今までのLOVEBITESには見られないテイストだ。”Rising”のようなシリアスな雰囲気を強く感じさせるメロディも印象的。所々で歌っているギターも良い。
05 Someone’s Dream
LOVEBITESを象徴する王道路線。美麗で劇的に疾走するメロディック・スピード・メタルである。細かく刻まれるギター・リフからは王国ドイツの香りが漂う。明るく開放的で高揚感に満ちたサビは，ぜひともライブでみんな一緒に歌いたい。尺は6分弱とそれほど長くはないが，構成が凝っているので聴きごたえがあり大作感も強い。
【収録曲】
01 Unchained
02 Soul Defender
03 Where’s Identity
04 The Bell In The Jail
05 Someone’s Dream
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