誰のためにもならない歌
なんの意味もない歌が好きだ。
悲しくもないし面白くもない。意味を排除した歌というのは癒し系になるか、ふざける系になることが多い。
でも私はもっと、田舎の国道をなんとなく走っている時のような、初めて来たビルのエレベーターに乗っている時のような、なんとも言えない音楽をとても愛している。
どんな音楽であれ、それは世界か人生を反映しているのだろうが、実際の人生には何の意味があるのかよくわからない場面も多い。世界もそうか。
そういう歌をひとつのジャンルとしてまとめることは難しい。なんらかの言葉でまとめてしまうと、意味を持ってしまうからだ。そのため、検索する時にもなんと書いていいのかわからない。
『偶然の音楽』と書いたら、音楽ではなく小説が出てきてしまうし…