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指圧師の人生〜模倣から生まれるオリジナル〜


こんにちは☻板橋区の訪問マッサージ会社エムズクルーです!

指圧師の人生シリーズ

今日はスタッフKが経験から
学んだ、指圧師としての個性を育む思考と実践について。

「普通のマッサージとは違う!」
「あなたの施術がいい!」
「初めての体験!」

お客様から、
そう言われる指圧師になるためには?
これはハウツーではありません。
あくまで、個性を育むひとつの考え方。

この思考を実践してみることによって
得られる学びは十人十色。

どんな方向に個性が花開くのか?
それはあなたが
元々もっている才能です。

引き出す方法のひとつとして、
参考にしていただければと思います。

では、私の経験から、
大きな学びを得られる、今でも実践し続けている思考をご紹介していこうと思います。

まず、ある程度の年月を重ねると
様々な後輩や同僚と、
「技術を伸ばすためにはどうしたらいいのか?」
「指圧師として自分の個性を打ち出す方法は?」
などの話題で議論することが多くなります。

学生さんや新卒で仕事を始めたばかりの後輩などは、真っ白な状態からどうやって伸ばしていくのか。

同僚だと、今よりもっと結果を出すための付加価値はどうつけていけば良いのか。

経験の年数は関係なく、
指圧師にとっていつも頭を悩ませるテーマとなっています。
そして、どの仕事にも共通する
不変のテーマであるとも感じています。

私にとっても同じ。
何年経っても、同じことで
頭を悩ませることが多々あります。

そんなテーマに悩み始めたとき、
わたしは経験を振り返ります。

そして、思い出します。
初心に帰るというやつですね。
自分が新卒で仕事を始めたばかりのときから、どうやって今まで続けてきたのか。

大きく分けて
3つの段階があります。

① 自分にとって手の届かないようなレベルの人を観察し、とにかく真似をする。
②真似をしていくうちに、気付いたことを掘り下げていき、自分なりの理論や思考を構築していく。
③気付いたこと全てをとにかく実践してみる。

この3つの段階をとにかく繰り返しました。
コツが掴めるようになるまで、
とにかく真似をしまくる時間が長かったですね。

私の初めて働いた店舗は
技術力が高く、
スタッフそれぞれに個性が確立されており、
指名で予約が埋まることが普通という
店舗でした。

逆に言えば、指名を持たない施術者は
フリーや飛び込みのお客さんを
待ちながら、雑務や他スタッフの
サポートをこなすしかやることがありません。

最初はひたすら不安でした。
あんなに指名がとれるようになるの?
ずっとフリーのお客様ばかりの日々が
続いたらどうしよう…とグルグル考えてしまう。

悩んだ末に、私がダメ元でいいや!と
とりあえずやってみたことが

①とにかく真似をする。

でした。
まずは観察から初めました。
練習のときに教わったこと、考え方、施術の特徴まで、とにかく自分がスポンジになったつもりで
吸収することに集中しました。
そして、真似をしました。
やるときは、それこそ教わった本人に
なりきったつもりで自分なりにコピーして。
そのときは、ランダムにこの人の真似でいこう!と決めていましたが、しばらく闇雲に真似をしてみました。
教わったことは理解なんてあまりできてないですし、もちろんちゃんとコピーなんて
できていなんですよ。

それでも続けました。

しばらく続けていると、
このお客様には、このスタッフの
コピーが合う気がする。ということが、なんとなくみえてくるようになりました。
観察していると、スタッフごとの
指名のお客様の特徴というのが
みえてくるからです。

そして、うまくできているとはいえない
コピーでしたが、
ちらほら好感触で、本当に少しでしたが
指名をしてくれる方も出てきました。

とにかく観察、吸収、真似して実践。
これを繰り返していくうちに
自然とやるようになったことが、

②気づいたことを自分なりに掘り下げて、理論を構築していく。

なのです。
それぞれのスタッフのコピーを
繰り返していると、
人ごとに違う視点から気づくことが
あるのです。
それは、複数人の視点から
みるからこそ、得られるものです。

施術に関してだけではありません。
接客の特徴、話す内容、仕事中のそれぞれの動きや、カルテに書かれている内容にも
たくさんのヒントが転がっていました。

気付いたら、その都度、
さらに自分で考えるようにしました。
真似から気付き、考えていったことは
自分なりのやり方として蓄積していきます。

そして最後に

③気づいたこと全てをとにかく実践。

に、繋がっていきます。
この段階まで進むと、
1番最初のとにかく真似をするという段階から少し進み、自分の頭で考えていくことに慣れてきます。

とにかく真似をしていた頃とは違い、
真似で培ったいろんな要素を使い分け、
お客さんと接していくようになります。

自分で考えたことを表に出せるように
なってきた段階から、
手の感覚や、所見が変わってきます。
最初はよくわからず、真似でやっていたことが、理解できるようになってくるのです。

そういうことだったのか!

と、ふにおちることが増えてきます。

振り返ると、この段階から自分を指名してくれる
お客さんが増えてきて、ひとつの自分の個性が伸びはじめたように思います。

大まかな流れの中での説明でしたが、
これがわたしが経験した
個性を育む思考と実践です。

そして今でも、何だかパッとしないなあ…
と感じるときは
ここに戻ってきます。

1番最初からやり直してみるのです。

・気になるサロンや治療院の施術を受ける
・同業者の友人の施術を受ける
・指導する後輩の施術を受ける

このやり直しは、
全ての施術からスポンジのように
吸収するのが目的ですから、
自分がゼロになったつもりで受けます。

そして、気づいたことを自分なりに
考えて、掘り下げて。
次の日から早速、仕事で真似をして実践してみる。

このやり方は、やってみるたびに
必ず新たな学びがあります。
新しい発想や、考え方も増えます。

言うなれば、自分という木に、
新しい視点の栄養を与えて、
個性の枝を伸ばしていく。
そんなイメージです。

わたしの土台である根は、
真似から始まったことです。
誰でも、最初は成熟した誰かや何かから
着想を得て伸ばしていき、それが個性に繋がっていくものだと思います。

私はとにかく不器用な方でしたので、
最初は闇雲に真似をする以外なかったのですが、このやり方はとても私に合っていました。

全ての人に当てはまるわけではありませんが、何だか伸び悩んでいるなぁ。
もう少し、自分の個性を伸ばす方法はないかな?と感じている方は、ぜひ方法の一つとして試してみていただきたいです。

きっと学びが得られると思いますよ。

本日も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。


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