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安曇野:民泊migrant にて10/24-25

今回、こちらのおふたりについてどうしてもお伝えしたくて、トップ写真にしてしまいました。東京から安曇野に移住して、建築事務所と民泊、シェアハウスを運営している株式会社migrant の島田さん(右)と寺田さん(左)です。よく間違えられるそうですが、夫婦ではありません、仕事仲間です。

「安曇野でセルフビルドのサポートしてくれるプロはいないかな〜」と検索していて、島田さんを見つけてしまいました。ずうずうしくメールを出したら、気持ちよくお返事をくださり、安曇野に行くときは、絶対に会いたい人のひとりでした。仲間と一緒に宿泊する日は予約が入っていたので、私一人で1泊しました。

東京へ車で帰る仲間の、齋藤さんと林さんが一緒にご挨拶に立ち寄ってくれたのですが、そのお宅の雰囲気の良さと、料理が得意なおふたりの話しに目ーがハートに。流れでコーヒー焙煎の話題になり、心を鷲掴みにされた齋藤氏、その場で焙煎してもらうことになりました。初めは寺田さんがやって見せてくれて、途中には齋藤氏自分で焙煎体験まで!寺田さんが使っているような、中古のガスコンロ用の焙煎器が手に入ることを教えもらって、数日後にはネットで購入していた齋藤さん。

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コーヒーの香ばしい香りがいっぱいになった台所から、後ろ髪を引かれながら二人は東京へ帰っていきました。「次回は絶対に泊まりに来ます!」と言いながら。

夕ご飯は、お二人で楽しそう∼に作ってくれました。畑で取れた野菜がたっぷりの、おいしいおかずと土鍋で炊いたピカピカのごはん。どれもこれもおいしくて、作り方とか味付け教えてもらったのに、まだどれも挑戦していない。鮭を45度で調理してスダチと何かであえたもの、椎茸が入ってる肉じゃが、赤身のお刺身といろんな菜っ葉と株のマリネ、なすとしし唐の甘辛煮、フライドグリーントマト、ゴボウのおすまし。

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「霜が降りてたから、トマトが青いのも全部収穫しちゃったんです。衣をつけてあげたらおいしいかな~」という会話が自然な食卓。すてき。あまり食欲ないかな~と思っていたのに、ご飯をお代わりしてしまった私です。

食堂のとなりのこたつのある居間が、私の泊まる部屋です。お布団は引いてくれるし、ごはんの後片付けもしてくれるし、お風呂も沸かしてくれるし、なんだかじっと座っているのが申し訳ない気分になります。「お客様だからゆっくりしててくださいね~」と言ってもらって。

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夜は、仕事しようかと思ったけれど、やっぱり疲れていてすぐに眠ってしまいました。朝は、鶏の鳴き声と台所で立ち働く人の気配で目が覚めて、なんだか子どもの頃の田舎の実家にいるみたいな気分でした。縁側には収穫した野菜が美しく並べてあって、手作りの椅子と机。そして、庭には鶏が!

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朝は、お布団でのんびりしているうちに、島田さんは畑でひと仕事をしてきたそうで、8時くらいには寺田さんが出勤してきました。また二人で楽しそ~に朝ご飯をつくってくれました。シンプルでおいしい朝ご飯と食後のコーヒーをゆっくりと。産みたての卵が真ん丸の目玉焼きになっています。きゅうりのお漬物は寺田さん作で、絶品。絶対売り出した方が良いと思います。畑で取れた野菜を保存食にして、日々の食事で食べる暮らしを、都会出身の若者が普通に送っていることが、嬉しい新鮮さで、時代の風向きが変わっていることを感じました。

私の子どものころは、こういうのが当たり前だったけれど、スーパーで買った目新しい「食品」のほうがおいしくて、かっこいいと、何となく思わされてしまっていたのですね。父親なんて、「味の素」を漬物にも味噌汁にも振りかけていた!あ~、悔しい。魅力的で大事なものを十分持っていたのに、田舎の農家暮らしは。

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島田さんは鳥を愛しています。
鶏への愛情はこの通りです。ひよこから飼って育てているそうで、朝は自転車の後ろのケージに乗せて、畑に連れていきます。(その現場は見逃しました)鶏の名前も確認しそびれましたが、それぞれ愛を込めて呼んでいました。アヒルのがあちゃんは、玄関に入った瞬間に紹介されましたが、やはり卵から育てているそうです。

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10時に宿泊はチェックアウトしましたが、午後からオンラインで仕事があったので、居間でwi-fiを使わせてもらい、資料の印刷もしていただいて、見かけは古き良き農暮らしですが、最先端のIT機器はばっちり整っています。(設計事務所だから当たり前ではありますが)

こんなに自然体で軽やかに、食べるものと暮らす場所と暮らしの道具を手作りして、古いものを大事に使って、新しいアイデアをどんどん活用して、楽しそう∼に暮らしている、個として生き方がすっきりとしている若い人と出会えることが、本当に嬉しくて、未来は明るいな!と確信しています。

お金や資産の価値に縛られて、「経済」とかいうものに操られて、他人の作った枠組みと価値観で生きることを強いられる時代は終わりましたね。好きなことを仕事にして、好きなことをする時間を優先して、好きなものを大事にして生きる、ワクワクした時代です。

島田さん、寺田さん、ありがとうございました。また必ずお邪魔しに行きますね。

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