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見せかけの自由

「自由にやってごらん、何か困った時は一緒に考えよう!」
「まずは好きなように、好きな事を、好きなだけやってみな!」
と言いながら、しっかりと見えない手綱を引いて、自分(親)にとって都合のいい方向へ何となく導いていた...というのが最近の子育ての気づきです。

本当に自由に育っている子どもはどのくらいいるでしょうか。
そして本当に自由に育てることができている親はどのくらいいるでしょうか。

枠に捉われず「個性を認めて伸ばす」ことができているでしょうか。
子育ての中に、親としての過剰な期待エゴはないでしょうか。

わたし自身の事で言うと、「産まれてきてくれただけで、ありがとう!」というところから、知らず知らずのうちに「こうあってほしい」という理想を見せかけの自由の中に置いて子育てしていて、段々それを子どもに押しつけていました...
それがこのコロナによってすべてあぶり出され、いま改めて子どもの本質と向き合っています。Back to the originという感じ。

先日読んだフォーリンラブのバービーさんの記事に、まさに!と思う言葉が載っていたのでご紹介します。
記事はこちら...

そこに書いてあった言葉が...
「正解のアドバイスなんかいらない。とにかく自分でコツを掴ませてくれ」

そう、どうしても親としてすぐ「こうするともっと上手くいくよ!」などと先回りして正解を伝えたくなる。そして人生の最短距離を教えたくなる。

無駄があっていい、遠回りしたっていい。
その中に身にならないものなど一つもないというのはわかっているはずなのに。
自分でコツを掴まなきゃ自分の為にならないし、失敗してみないとわからない事が沢山あると知っているはずなのに。

小さな成功体験の積み重ねが本人の自信になっていく。
でもその自信をつける機会をもしかすると親であるわたしが摘んでしまっているのではないかと今までの子育てを振り返り、感じていました。

生きていく為に必要な学びは沢山ある。
わたしが子どもたちの為にできることを考えた時に、できるだけ多くのフィールドワークを通じて、「1+1=2」と先代の誰かがすでに解いたものをただなぞるのではなく、「1+1=2じゃないかもしれない」解を求めて自由に学ぶ時間を設けながら時間はかかってもじっくり向き合い、寄り添える親でありたいなと思った。

ただ正解を伝えるだけではなく、それぞれの個性とフィルターを通じて答えを導き出せるような事を、TeachingではなくCoachingすること。

見せかけの自由ではなく、本当の自由な学びを通じて一緒に心を育んでいきたい。


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