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日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 間違いやすいポイントまとめ②

引き続き、日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 高頻度で不正解になる箇所、正答率の低い箇所について、ポイントをまとめておきます。
※順序はランダム

維持リハーサル

何度も声に出したり、頭の中で復唱したりして覚える方法。
短期記憶にアプローチ。
単語テストに出る単語を繰り返し声に出す、など。
維持してーーーリハーサル。
(心理学でいうリハーサルとは、短期記憶内に貯蔵された情報を、意図的でも無意識でもいいので何度も思いだそうとすることを指す)

精緻化リハーサル

情報をつけ足すーー語呂合わせ、写真、連想ゲームなど、+αの情報と一緒に覚えて長期間記憶に残りやすいようにする。
関連付けで覚えるーー図式化、構造化して、ほかの情報と一緒に情報のデザインで覚える。

二重貯蔵モデル

記憶は、短期記憶(Short term memory)と長期記憶(Long term memory)に分かれて頭の中で記憶されるよ~~という、
アトキンソン&シフリンさんの提唱している記憶のモデル。
インプット→符号化、リハーサル(短期記憶)→長期貯蔵庫へ転送→定着。

符号化

覚えやすいようにコード化することらしい。
たとえば、人の名前と顔を覚えるとき。
顏の情報を記憶(顔の特徴などを映像で符号化)。なまえの文字列や字面(並び全体の音の情報を符号化)それらを合わせてセットで符号化 ☺顔の特徴+サトウミナ=「サトウミナさん=あのひと」

共同注意

共同注意の第一歩は、視線追従から始まる。
「なんかお母さんがずっと何かを見ている・・・」と気づく。
こどもも、同じものを見るようになる。
親が、「これなーんだ?ウサギさんだね~」と指をさして、絵本を読む。
子どもの心の中「ふむふむ。うさぎね。」
親「あっ、みて、ヒマワリだよ」指さす。
子どもは次第に、指をさす→自分の注意が行く という体験を積み重ねる。
結果、指差し=注意を引くテクニックだ、ということを自然に学ぶ。
じぶんも、そのテクニックを使って、指をさして、こんどは自分が知りたいものを親に教えるよう要求したり、
と、高度に進化。(すごいなー)
親もおなじものに注意を向けてくれることに気づく。
指差しという動作で、2人で一緒に同じものに注意を向けることができるようになる。

というわけで、共同注意とは、2人で一緒に、同じものに注意が向けられるようになること。
例)指をさした方向をいっしょに見る。

気づき仮説

気づきといえば、アメリカ人言語学者のシュミット
シュミットがポルトガル語を勉強したときに、「意識を言語形式に向けて、その音声や文法の形式、それまで気づかなかった、それがあらわす意味や機能に気づく←(自分で。)」ということが大事だといっている。
キーワード=意識!意識!意識!
キーワード2=言語形式に注意、言語形式に注意。選択的に注意を向ける。
いくら たくさん 言葉ををあびようが、意識が向かないと、形に気づけないし、いくらたっても覚えることはできない。
「量は問題じゃない!年齢でもない。記憶に大事なのは、意識して形に
きづくことなんだ!
」(熱弁)


ワーキングメモリー

短期記憶の保持と情報処理を同時に行う機能。
なれない言語を使用しようとすると、意味を想起したり、相手の言葉の意味をまず理解しようというところに意識が集中する。
そのため、自分の意見を求められたときに、言葉を選んで、産出するまでには時間がかかる。
ワーキングメモリは、容量に限界があるから、何でもかんでも覚えるというわけにはいかない。
一度に集中を向けられることは限られているので、何かに集中すれば、何かはおろそかになる。
繰り返しになるが、第二言語を理解することに集中すれば、自分が何を返そうと考えながら話を聞くというよりも、相手の言っていることの意味を考えることに注意が行く。返事を求められたときに、返答は遅くなるということ。

チャンク使用の効果

チャンクとは、塊という意味の英語だが、
記憶を語るときには、いくつかの情報を塊としてまとめて覚えることをさす。
チャンキングの効果として、7±2という膨大な情報を、一つの塊として覚えてしまうことができるので、記憶できる量がまずググっと多くなります。

やり方の1例としては、マインドマップで同じ共通点があるものをグループとして枝を伸ばしていき、同じ要素から伸びた言葉をひとまとまりで覚えるとか。
名前をランダムに 田中 佐藤、須藤、加藤、山田、佐々木
と覚えるのではなく、「藤」がつくグループとそれ以外で分けるとか。

言語では慣れてくると、注意を払わなくても言語処理に時間がかからなくなり、流暢さが増すといわれています。
これは、チャンクで「むずかしい」のバリエーションの言葉「困難だ」「難易度が高い」「大変だった」などの類義語同義語の記憶が進めば、
チャンクのうちのどれかがわかれば、意味もすぐ理解でき、結果として、反応を起こすまでに時間が短縮されるから、と考えます。


…それにしても、日本語教育能力検定試験ってのは、次から次へと心理学やら、脳科学やらの専門用語が良く出てくる。
「あれ?これ、教育学部で養護教諭の勉強しているときに出てきた言葉だな~とか。」(KJ法とか、実際にやってみた気がする。)

記憶のメカニズムとか、符号化やら精緻化リハーサルやら、
やったな~ナツカシイ…でも内容忘れているけれど…となる。
自分はいったい、何の勉強をしているのか、
迷いの森に迷い込む心境だ。

維持リハーサルで、繰り返しつぶやくとするかな…
「気づき仮説 シュミット 
気づき仮説 シュミット 
気づき仮説 シュミット 
気づき仮説 シュミット 
気づき仮説 シュミット 
気づき仮説 シュミット 
気づき仮説 シュミット」

人生で、気づき仮説 シュミット 
が、役立つ瞬間は来ないかもしれないけど、
彼が唱えた、意識することが大事なんだからね!!という部分を信用して、
注意して勉強しなきゃな。

維持リハーサル続き
「赤ちゃん 指差し 共同注意」
「赤ちゃん 指差し 共同注意」
「赤ちゃん 指差し 共同注意」
「赤ちゃん 指差し 共同注意」
「赤ちゃん 指差し 共同注意」
なんか、人権標語とか、ポスターの文句に聞こえてきちゃった…
(笑)

最近、ようやく勉強に火が付き始めた気がするぞ!!
ガンバロウ!



#勉強 #日本語教育能力検定試験

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