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5月19日:好き嫌いを聞かれた時についてしまう小さなウソ

好き嫌いを聞かれた時、小さなウソをついてしまうことがある。

友達に聞かれた時には正直に言えるんだ。

「ほとんどない、けど、紅生姜はそんなに得意じゃないかな〜」

でも、レストランやホテルで食事をするとき。

「なにか苦手な食材はございますか?」

そう聞かれたとき、わたしは食い気味に言ってしまう。

「ありません!!」

この時の心の動きはこうだ。

『苦手な食材か〜〜あるっちゃあるけど言うほどじゃないんだよな〜〜全然食べられるしな〜〜紅生姜とかそんなに出てこないしな〜〜出てきても食べるしな〜〜むしろこれを機に好きになるかもしれないしな〜〜……うん、おっけー!好き嫌いなし!!!』

これである。

その食材が超絶苦手だったり、もしくは、よく料理に登場する食材だったりする場合は言える気がするんだけど、こんな感じだからか、いつも結局言うことができない。

きっと「それなら言わなくていーよ!」みたいなことを思われたくないんだろうな。ぜんぜんいいのにね。むしろ万が一入ってた時に抜いてくれるかもしれないのに。プライドが高いのだろうか。

それと、やっぱり一番美味しいと思って提供してくれている料理をそのまま味わいたいというのもある。ちょっとだけ苦手な食材を抜いてもらうことで、完成された味を食べることができないのは悔しい。食い意地がありえないほど張っているので、そう考えるのもわかる。

そう考えると、もうつべこべ悩まず「わたしは好き嫌いがない人間だー!」と生きていけばよいだけな気がしてきた。なんだ、全然気にすることないじゃん。



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