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「エンジニアは希望に満ちている仕事!」サイバー・freee・NewsPicks女性エンジニア座談会

未経験から最短5ヶ月で世界に通用するクラスのエンジニアを育成する、女性のためのオンラインプログラミングブートキャンプ「Ms.Engineer」の受講生限定講座に株式会社サイバーエージェントソフトウェアエンジニア 神谷 優さん、株式会社ニューズピックス エンジニア飯田有佳子さん、Ms.Engineer卒業生でマーケティング職からエンジニア職へ転身を遂げたfreee株式会社梅原 果凜さんにお越しいただき、「新時代の女性のキャリア、エンジニアに挑戦する意義」をテーマにエンジニアを目指したきっかけや働き方についてお話いただきました。

登壇者プロフィール▼

株式会社サイバーエージェントソフトウェアエンジニア 神谷 優さん

寄附講座「新時代の女性のキャリア エンジニアに挑戦する意義」.001

株式会社ニューズピックス エンジニア飯田有佳子さん

寄附講座「新時代の女性のキャリア エンジニアに挑戦する意義」.002

freee株式会社梅原 果凜さん

寄附講座「新時代の女性のキャリア エンジニアに挑戦する意義」.003

自分のスキやワークライフバランスを重視した先にある、エンジニアとしての働き方

やまざき:多くの方が気になる質問ですが、皆さんがどのようにしてエンジニアを目指されたのか、お聞きできればと思います。神谷さん、いかがですか?

神谷:まず大学が情報系だったというのが一番のきっかけになります。情報系ではあったものの、半分理系・半分文系のスタイルの学校で、私自身はいわゆる落ちこぼれ組であったことから全然ついていけませんでした。大学でC言語のプログラムの授業が正直面白くなくて、まさか自分がエンジニアになるなんて思ってもいませんでした。ただその単位を取るためにPHPのアルバイトを始めてみたところ、動くものを作ることの楽しさに目覚めました。学生時代に、営業職には就きたいと思わなかったのに加え、働き続けるためには手に職を持ってた方が良いと思ってました。「また出産とかをしても大丈夫だろう」という漠然としたイメージからエンジニアになりました。

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やまざき:働き方ファーストからエンジニアになられた感じですよね?

神谷:そうですね。エンジニアの中でも珍しい働き方ファーストで選びましたね。当時、エンジニアはオタクだと思われがちで、情報学部のこともオタク学部とも言われていました。技術・プログラミング大好きな人がエンジニアになるという風潮があったのですが、出産や育児で辞めなくて良さそうというイメージが強かったので、そのままエンジニアを目指した感じになります。当時はクラスの1/5が女性でしたが、ほとんどの方がエンジニアにはならずに、一般企業に就職していきました。女性がエンジニアになるというイメージが当時は悪かったんですよね。

やまざき:ここ数年でかなり変わってきましたよね。飯田さんはいかがですか?

飯田:私の場合、気づいたらプログラミングで遊んでいたタイプで、中学生の頃からプログラミングを通じて遊ぶ友達がいました。友人の作業を見様見真似でやっていったりしていく中で、プログラミングに慣れ親しんでいったと思います。そして個人用ホームページとかをクラスメイトに作ってあげたりしていたので、楽しいなと思ってました。
その後もプログラミングを遊びとしてやっていたのですが、高専に入り「皆んなでプログラミングコンテストに出よう」というお誘いを受けて、そこで初めてチームでプロダクトを作るという経験をし、エンジニアとしてチームで働くことの楽しさを実感してエンジニアに興味を持つようになりました。

やまざき:高校時代に、「これ楽しいぞ」と気づいて、志していったのですね。

飯田:チーム戦を感じて、楽しさを感じました。技術は副産物という感覚で、周囲の人と共にプロダクトを作っていくことにワクワクしていた記憶があります。

やまざき:受講生の方は現在、オブジェクトと配列をやっていたり、課題を解いている段階で、まだこれがチームで働くイメージにまだ繋がってないと思いますが、どういう部分にチームで作った時の楽しさを感じましたか?

飯田:ここ作っておいてと言われて作ってみて、「そう!こういう感じで作って欲しかったんだよね!」と意図が通じ合ってものをつくりあげられることに楽しさを覚えたんですよね。

やまざき:今多くの受講生の方が一人で作業していることが多いですが、今後はチームで何かを作るというフェーズが待ってるというのは覚えておいてもいいですね。

飯田:そうですね。誰かが望むモノを作ることができるエンジニアは希望に満ちている職業だと思います。

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やまざき:今までなかった視点でした。ありがとうございます。梅原さんはいかがですか?

梅原:エンジニアを志した理由は、ユーザーにより価値のあることをしたいと思うようになったからです。もともとマーケティングの仕事をしていて、サービスのプロモーション・集客をしていく中で、サービスのユーザーを継続的に増やしたり、使い続けてもらう上で、マーケティングの役割も重要なのは感じてたのですが、そもそもプロダクトがよくないといけないと思い、プロダクトを作る仕事に興味を持ちました。そしてMs.Engineerの副業を手伝っていく中で、プログラミングがわからないとプロモーションもできないと思い、勉強してみようという感覚でやってみたらハマっていきました。

やまざき:スターターコースを受講し始めた時は、まだエンジニアになろうと決め切ったわけではないと思いますが、どのような出来事からエンジニアになろうと思ったんですか?

梅原:意識高い理由ではないのですが、同じクラスの人で応用ブートキャンプに進む人が多く、自分もやってみようかなと思ったのと、学んでいる中でプログラミングが楽しいと思ったので後押しされたんだと思います。

やまざき:やはり一緒に学ぶ仲間がいるといいですよね!

エンジニアとして、モノを作り上げる喜び


やまざき:次はエンジニアの仕事の面白さに関してですが、飯田さんはいかがですか?

飯田:チームで答えを出すという部分が好きで、自分だけの知識や発想が各あると思いますが、それらの集合体が最終プロダクトだと思うんですね。実際今もバックエンド、フロントエンジニアの方、デザイナー、SRE、PM、QAの人…といったように色んな職種の人と各自の強みを持ち寄って一つのプロダクトを作り上げていってる段階で、それをやっていると興奮しますね!昔からレンジャー隊とかに惹かれることが多かったので、チームでやる仕事に日々楽しさを感じます。

やまざき:エンジニアはコードを書くことも大事な仕事ですが、チームで仕事をする力も欠かせないですよね。チームワークを最大化させるために大事なことはなんだと思いますか?

飯田:自分の意見を通すというよりは、今いるメンバーの中で一番良い最適解を出そうと思って皆んなで力を合わせることだと思います。自分のブラしたくない部分がありつつも、今の最適解とは何かを考える姿勢が大事だと思います。

やまざき:チームで成果を出していくって大変ですよね。ただ刺激もあり、飽きなさそうですね。

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飯田:飽きないですね(笑)常に勉強が必要になってきますしね!

やまざき:神谷さんいかがですか?

神谷:私は動くものを自分で作る、思ったものを他人ではなく自分で作れるというのが醍醐味だと思います。子どもの予定表やチェックリストのページなどをWebサイトで作ったり、手元では効率化のフォームを作ったりしてます。何度も同じことを入力しないといけない作業が必要となるフォームがあるので、スクリプトを書いて貼るとわざわざたくさんの項目を自力で入力する必要がなくなります。Webの仕組みがわかることで日常の多くのことを効率化できるのが魅力的です

やまざきエンジニアの考え方として大事で、無駄をなくして、目標に対して最短にたどり着くことができますよね。特に神谷さんはお子さんを3人も育てつつ、色んなことに取り組まれているので「どうやって生きてるんだろう?」と不思議に思っていた部分もありました(笑)

神谷:家事とかは結構アウトソースしています。苦手なことは自分でやらずに、得意を極めて、やりたいことに集中できるようにしていますね。

やまざき:たしかに、自分の得意を生かした働き方や家庭への関わり方が柔軟にできるのはいいですね。

深く・広く・実践的に学ぶために大事なこととは?

やまざき:エンジニアは学び続けないといけない仕事なので、どのように普段学習されているのか伺いたいです!神谷さんはいかがですか?

神谷さん:私が開発業務に携わってからの話をすると、自分の業務だけの学習に拘らず、Web全体のトレンドを常にキャッチアップしているのが今のメインのインプット方法になります。具体的には興味のあるSlackコミュニティに入って情報収集したり、“RailsGirls”といった女性のコミュニティもあり、ROM専でも大丈夫なので、色んな人との会話をみながら学習したり、あとはSlack内で自分のプライベートのワークスペースに、世界のトレンド発信からRSSでフィードを集めてキャッチアップしたりしてますね。また自分がやっている開発の分野ばかりみてしまう傾向があるので、WEB+DB PRESSという技術に関する雑誌があるので定期購読をしています。深く広くたくさんの情報をキャッチアップできたり、日本のトップランナーの方が発信されているので、その雑誌をみながら学習するようにしています。それをパラパラみているだけで、日本の流れやトレンドをキャッチアップすることができていると思います。

やまざき:たくさんインプットされていますね。飯田さんはいかがですか?

飯田:私も個人Slackでフィードに情報を流すのはやっているので共感しました。深くインプットする際に関しては、自分が興味をもった分野で新しいワードが出たら1秒でも早く概要だけでも理解できるようにすることを意識しています。概要がわかるだけでもその後に入ってくる小さな情報もキャッチアップして全体像が見えやすくなるのでその点を意識していますね。
アウトプットに関しては日常業務以上に身につくものはないと思うので、全力で取り組んでいます。自分がやるとここまでのアウトプットができるというある程度のイメージが持てるようになると思いますが、自分が尊敬する先輩が同じ業務をやるとしたらどのようにやっていくのかを想像したりすることで、アウトプットの質が高まることがあるので気をつけていますね。
あとは大きさに囚われずアウトプットすることを意識しています。すごいものを作ろうとするとプレッシャーだったりしますが、脳内で情報を整理して他の人に説明してみたり、チーム内での勉強会でシェアしたりすることで、自分に中に知識が染み込んでいけるようにしています。

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やまざき:エンジニアはすごいことをやっているんじゃないかと思われがちですが、取り組み方自体は変わらないものですよね。今はコードをたくさん書いてトライしてみることが大事ですよね。梅原さんはいかがですか?今受講生の方はちょうどJSの勉強をしているので、梅原さんがどのように学習していたのかなどお話しいただければと思います!

梅原:まずは課題が絶対出るので、課題を必ず次の授業までに終わらせることを大事にしていました。やっていく中で、一問目からもわからないことがあると思いますが、自分の中で考えて調べてもわからなかったら聞くようにしていました。私の場合、聞くことを恥じずにどんどん質問していました。「こんなこと聞いたらバカだと思われるんじゃないか」と思ってしまう方もいるかもしれませんが、実際には誰も気にしていないし、逆に他の人が質問してる姿をみて、何かマイナスなことを感じることもありません。自分がどう思われるのかを考えずに質問していくことの方が学習におけるマインド面で大事だと思います。

やまざき:梅原さんとは一緒に働いていたこともあるので実感していたのですが、どう思われるかより、数をこなすことを大事にして、他人の目を気にして引っ込むのではなく、前に進むための行動力がすごいので、スターターコースも応用ブートキャンプも自分でどんどん進んでいった印象でした。なので梅原さんをみながら、梅原さんのような方が成長していくんだなと思います。

未経験エンジニアにこそ求められる姿勢とは

やまざき:今から未経験でエンジニアになった方とかに挑戦してほしいことやアドバイスがあればお願いします!

飯田:1つ目は成果物のアウトプットをする際に先ほどお話ししたような方法で、質を高めるための意識を持つこと。そして2つ目がエンジニアになると、登壇してほしいとか書いて欲しいとか言われることがあると思いますが、普段から「これをどうすれば登壇した際のネタにできるのか」「ブログに書くとしたらどうするのか」といったところをイメージしながらやると、シンプルに仕事も楽しくなります。「こんなすごい人がいる中で自分が役に立ってるかな」と自信を失いそうなこともあったのですが、自分が興味があることを極めて大事にすることを、興味を持てること自体が才能だと思うので、その才能を育てようとすることがいいと思います。

やまざき:特に未経験の方や新人には、ベテランのアウトプットよりは、チームの中にどのように新鮮さを提供できるのかといったところを求められていたりするので、常にいろんなことに興味をもつことが重要そうですよね!神谷さんはいかがですか?

神谷:まずは、手を動かして欲しいと思います。わからないことだらけでも、まずはコードを書いてみたり、完成してなくても良いので、何かしらのアウトプットがあることで方向性に関するフィードバックもしやすいです。コードベースでコミュニケーションができるように、まずは行動するというのを意識してもらえたら嬉しいです!

やまざき:コードやアウトプットで思考がみえたりしますもんね!

梅原:自分が未経験のエンジニアとして入っていく立場でお話しすると、小さなことでもいいからアウトプットし続けるというのを大事にしたいです。Ms.Engineerで開発に携わった際に意識していたのは、なるべく早くアウトプットして方向性を確認するようにしていました。今自分がどの地点にいて、どの方向に進んでいくのか自分で理解し、周りの人にも知ってもらうということが大事だと思います。

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やまざき:その当時、神谷さんが一緒に働いていたと思いますが、いかがでしたか?

神谷:ソフトスキルまで磨かれていて、未知かつ無茶なお願いをして、経験者でも大変なタスクだった思いますが、頑張って調べてアウトプットしている姿を通して、エンジニアに求められるマインドは全て整っているなと思いました。

やまざき:ありがとうございます。ここからは質疑応答に移りたいと思います。エンジニアさんは男性が多いですが、男女で考え方や働き方の違いはありますか?

飯田:こういう質問受けること多いのですが、人は考え方が全員違うので、ジェンダーを気にする必要はないと思いますね。弊社の執行役員ともよく話すのですが、「男女関係なくて、どんな人でも一緒にエンジニアリングを楽しめる人と働きたいよね」とこの前いっていたので、男女がどうこうという考えはもうそろそろしなくていいと思いますし、仮にそういう考え方のギャップで苦しむことがあれば、ちゃんと意志を伝えれば良いと思います。

やまざき:ダイバーシティにも取り組む、神谷さんいかがですか?

神谷:完全に同意で、エンジニアリングに男女というすみわけがなくて、男性同士でも考え方が変わってくるので、男女で変わることはないと思います。バックグラウンドや個々の経験から考え方が変わることはありますけど、エンジニアリングに性別は関係ないと思います。

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やまざき:男女でコミュニケーションが変わったり意識することはありますか?

神谷:IT業界もさまざまで、ブラックになりやすい環境は女性特有の理由で休暇を取りづらいといったことは起きていますが、エンジニア業界は比較的他の業界に比べてジェンダーによる差別とかはないと感じています。もちろん体力のある男性のエンジニアが夜中まで頑張って開発しているというケースもありますが、男性でもパパさんとかは柔軟に働いていたりしていますね。

やまざき:ジェンダーギャップがまだまだある業界も多いですが、それにちゃんと向き合って自分が生きやすい環境を掴みにいけることができるといいですよね。そのような女性を増やしてそれがマジョリティになる世界を目指せたらなと思います。

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