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「最初は選択肢になかった」3人が未経験からITエンジニアになって目指す”諦めない人生”

女性にエンジニアという新キャリアを――。そんな志を掲げ、2021年に設立された、女性向けのプログラミングスクール「Ms.Engineer」。未経験から最短4カ月で、世界で通用するエンジニアを目指せるのが特徴ですが、実際に卒業生からはどのような声が挙げられているのでしょうか。

【登壇者】
・黒澤楓:専門学校卒業後、宮城県で医療事務として従事したが、収入やキャリアの限界を感じ、上京。非正規雇用でIT事務を経験し、エンジニアという選択肢に出会い、ブートキャンプを受講。現在はMs.EngineerでITエンジニアとして開発プロジェクトに参画中。

・平田唯:早稲田大学国際教養学部卒業。新卒でIT企業に就職し、研修時に初めて触れたプログラミングに興味を抱き、エンジニア業務に配属される。現在は、ブートキャンプで培ったスキルを活かし、仕事ではエンジニアとしてスキルアップ中。プライベートでもハッカソンに出場し受賞経験あり。

・岩本直海:関西大学卒業後、ハウスメーカーに就職し、営業として従事。ライフイベントをきっかけに、ソフトウェアエンジニアへキャリアシフト。2023年3月に株式会社アルファドライブに入社し、4月から株式会社ユーザベースに転籍となり、現在SSOシステム開発などを開発。

3人とも「最初は選択肢になかった」ITエンジニアへの道

――まず、皆さんがエンジニアになった理由を教えてください。

黒澤:私は元々、地元である宮城県で医療事務として勤めていました。なぜ医療事務を選んだかというと、「ライフイベントを経ても女性が働きやすい」というイメージを持っていたから。ただ、給与面でいうと当時の年収は約200万円と厳しく、またコロナ禍ではリモートワークなどの幅広い働き方ができるような柔軟性がなく、働き方に限界を感じていました。

その後、上京して非正規雇用として転々としていたのですが、そこで初めて「給与アップも柔軟な働き方も叶えられるエンジニア」という職種を知りました。ちょうどそのタイミングで偶然Ms.Engineerの存在を知り、女性でも、高学歴でなくても、今からエンジニアとしてのキャリアを目指せると聞き、受講を決意しました。現在はMs.EngineerのITエンジニアとして勤務しています。

——平田さんは、新卒でIT企業に入社した一方で、当初はエンジニアになりたいわけではなかったと伺いました。

平田:最初はコンサルタントとして働くことを考えていて、エンジニアは選択肢にはありませんでした。ただ、会社の研修で一通りの職種を体験する機会があり、そこでプログラミングに触れた際にその楽しさに気づき、エンジニアへと配属されました。

プログラミングが楽しいと感じたのは、自分の思いを形にできる点。自分が感じた課題を解決するためのものを、自分の手で作れる点が魅力的でしたし、今後もっとスキルが身につけば、さらに何でもできるのかなと思ったんです。Ms.Engineerには、エンジニアとしてのスキルアップはもちろん、自分が本当にエンジニアとしてやっていけるのかを試すことも含めて受講を決めました。

――続いて、岩本さんのきっかけは何だったのでしょうか。
岩本:私は新卒でハウスメーカーに就職し、営業として働いていましたが、結婚を機にエンジニアへとキャリアシフトしました。
結婚のタイミングで転勤族になり、何年先にはどこでどうなっているかもわからない状況でした。それでも、自分はキャリアアップをしていきたいという願望も持っていたところ、Ms.Engineerの存在を知って受講し、その後キャリアシフトするに至ります。

キャリアを大切にしたいと考える中で、エンジニアを選んだのは、リモートワークができる会社が多いことと、スキルが身につけばいろんな会社で活躍できるから。ワークライフバランスと、手に職をつけることの両方を兼ね備えている点が魅力的でした。

勉強を通じて身についた「”わからない”への耐性」と「自走力」

――皆さん、さまざまなバックグラウンドからエンジニアとしてデビューされていますね。当時を振り返って、プログラム受講中や、キャリアチェンジをした際に大変だったことはありますか?

黒澤:スキル面では、PC関連でいうとExcelは人よりも触っていた方ではありました。ただ、ITに関しては「エンジニアとはどういう職種か」「どんな仕事をしているのか」についてすら、きちんと説明できないレベルだったと思います。

また、私は働きながらプログラムを受講していたので、仕事を終えて夜になったら授業を受けるというサイクル。授業制という特性上、どこかで時間を創出するのではなく、決まった時間を必ず開けておく必要があるため、その時間の確保が一番大変でした。といっても、受講期間は半年です。その期間だけは、と趣味の時間など削れるところは抑えるなど工夫していました。
勉強に関していうと、授業でわからないことは「受講生だから大きな声でわからないと言ったって大丈夫!」と開き直っていました(笑)。

岩本:元々営業職だったこともあり、私もIT知識はほぼありませんでした。PCに関しても一般的なExcelの操作方法程度しか知識もスキルもなく、Ms.Engineerの受講当時は「何を言っているのだろう」と感じるところからスタートしました。
ただし、Ms.Engineerは基礎的なPCやITスキルを自分で学習しながらプログラミングスキルをも習得していくプログラムです。そのため、キャリアチェンジの際にはエンジニアとしての土台となるスキルが身についたうえでデビューできたので、入社時に大変だと感じることはあまりありませんでした。

――平田さんはもともとIT企業に勤めていたこともあって、比較的下地はあったのではないでしょうか?

平田:確かに、Ms.Engineerのプログラムを受ける時点ではすでにエンジニアとして働いていましたが、研修でのエンジニアとしての基礎的なスキルのインプットを経て、現場で働き始めたという時でした。
現場で感じたのは、エンジニアには「自走力」が求められること。「自分で調べて」と言われることが多いので、まず自分は何がわからないのか、どんな答えを求めているのかを自分自身で見つけて、ゴールに向かって調べていくことが必要です。現場でもMs.Engineerのプログラム中でも、その点が難しいと感じていました。
初めはわからないことが多すぎて、「自分でも何がわからないのかがわからない、どうしよう」と感じることが多く、業務で学んでいくと同時によりスピード感を持って成長するためにMs. Engineerに挑戦しました。
Ms. Engineerを通して、技術についての知識や経験もそうですが、自分で調べて進むという経験をより多く繰り返し、「わからなくて大丈夫」というメンタルを持てるようになったりと、以前より自信を持てたことで、より一層いきいきと働けるようになったと思います。

プログラミングで「いろんな課題を解決する力」が身についてワクワクする日々

――皆さんの現在の仕事内容と、エンジニアとしてのやりがいや難しさについて教えてください。
 
黒澤:現在はMs.Engineerの開発プロジェクトにITエンジニアとして参画しており、アプリのエラーが出た際の原因究明と、エラー修正に関する業務に従事しています。

エンジニアとしては初めてのことばかりなので、もちろんわからないこともありますが、先ほども話した通り、「わからないことに対する耐性」は結構ついているので(笑)、メンタル的に落ち込むことは少ないです。そうしてエラーに向き合う中で、「これってもしかして、勉強したあれじゃない?」という瞬間がくるようになります。こうしたひらめきや気づきからその後の対応の想像がつくような場面に出くわすと、Ms.Engineerで学んだことが身になっていることを実感できてやりがいを感じますね。

――まさにMs.Engineerのプログラムでやってきたことが現場で活きているのですね。平田さんはいかがでしょうか?

平田:私は新卒入社した会社で同じエンジニアというポジションにいるのは変わりないのですが、Ms.Engineerを通して向き合った「どういうエンジニアになりたいか」に沿った職種に異動しました。異動に踏み切れたのも、Ms. Engineerで新しいスキルと経験と自信を得られたからでした。

現在は、UI/UXデザインを考えるエンジニアとして、「ユーザーがどうサービスやプロダクトを使うのか」を考え、製品全体の体験をデザインしながら開発する部署に所属しています。扱っている製品は人事系のソフトウェア。皆さんが仕事で勤怠を入力したり、人事の方が給与計算をするためのソフトウェア等を開発しています。
Ms.Engineer受講前は、画面の裏側の処理、いわゆるバックエンドエンジニアとしての役割が主な業務でした。Ms.Engineerでフルスタックの技術を学ぶうちに、ユーザーの体験により直接的に関わる設計に大きな興味を持ちました。たとえば、Webサイトやアプリでは、少しUIの色を変えるだけで視覚に障がいを持つ人であれ、どんな人たちにとっても使いやすいようにデザインできることがあります。このように、技術をより広い方々に使っていただけるように、また多くの方にとって使いやすく設計できることに楽しさを感じています。
Ms.Engineerの最終課題では、解決したい課題を考え、その課題を解決するためのプロダクト作りに取り組みます。現場ではその考え方が活きていて、単純にコードを書くだけにとどまらない「課題解決のための開発者」として社会的な意義を発揮できていると感じます。

岩本:私は、たとえばアカウントをつくったり、サイトへのログインの際に必要な「認証」と呼ばれる部分に関する工程を開発しています。
仕事をしていておもしろいと感じる部分は、ある機能をつくり、それがユーザーに届き、実際に使っていただくことで、「より仕事が楽になった」等の感情を持ってもらえる瞬間ですね。こうしたユーザーからの声がやりがいに繋がっています。

一方で、やはりまだまだ未熟なデビューしたてのエンジニアなので、任されたタスクはすべて初めて経験するもの。そのため、常に調べながら、勉強しながら開発していかなければならず、その点が大変だと感じることはあります。
ただ、黒澤さんも話していた通り、わからないことに出くわしても落ち込むことは実はなく、むしろそれが普通。わからないところからスタートするという文化や考え方が周りにも浸透しているので、臆することなく少しずつ理解しながらできていますし、またそれがやりがいでもあります。

キャリアもライフイベントも「諦めない人生」を手に入れるという目標

――最後に、今後のキャリアに対する展望や目標を教えてください。

岩本:私はまだいろいろなことに挑戦している段階。2~3年先には自分の得意分野を見つけて、そこでリードできるようなエンジニアになりたいと思っています。

平田:人生全般の話になりますが、自分の「Want」――何か「やりたい」「ほしい」という気持ちを諦めない人生を送りたいです。
エンジニアはスキルを持って自由に働ける点がメリットの1つ。私は海外に行くことが好きなので、世界中を回りながら仕事をしてみたいですね。
また、困っている人を助けたいという気持ちも強いので、技術を活用していろいろな人を救えるようなものを生み出すエンジニアとして活躍したいと思っています。

黒澤:私は、エンジニアとしてまだひよっこレベルだと思っているので、まずは一人前だと胸を張って言えるようになることがキャリアの目標です。
人生の目標としては、医療事務をやっていた当時から掲げていたように「自分がどんなライフイベントを経たとしてもキャリアを続けられるようにする」こと。
仕事も勉強も、恋愛も趣味も、すべての選択肢を常に持ち続けたままで、エンジニアとして働き続けていきたいと思っています。

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改めましてご参加の皆さま、イベントの企画・運営の皆さま、ありがとうございました。



Ms.Engineerは未経験からエンジニアへのキャリアシフトを目指す女性をサポートしています!

https://ms-engineer.jp/

■Ms.Engineer株式会社について
Ms.Engineerは「未来の担い手となるテクノロジースキルを持った女性」を輩出することを目的とした女性のためのエンジニア養成ブートキャンプを運営しています。日本を代表する大手IT企業のCTO陣がカリキュラムを監修し、フルオンラインながら「ブートキャンプ式」と呼ばれる超実践型の厳しいカリキュラムで、未経験から最短6ヶ月でハイクラスのエンジニアになることができます。累計受講者数は500名以上で、卒業後は、有名メガベンチャー複数社へエンジニア職での内定獲得、なかには転職後の年収が100万円以上あがるケースもあり、意志ある女性の人生を変える実績が着実に積まれています。

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https://ms-engineer.jp/