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【F1 Rd.10 スペインGP🇪🇸決勝ハイライト🏎💨】

様々なバトルが展開されたスペインGP決勝。66周のレースを制したのは王者マックス・フェルスタッペン🇳🇱(レッドブル)。スタートは出遅れるも3周目にはリードを奪い、そこからは完璧なレース運び。最後はノリス🇬🇧(マクラーレン)が追い上げてきましたが逃げ切って勝利を飾りました。

レースはスタートから非常に見応えがありました。2番グリッドからホールショットを奪おうとするフェルスタッペンに対しポールポジションのノリスが幅寄せでブロックしますが、その隙を突いて4番グリッドスタートのラッセル🇬🇧(メルセデス)がアウトサイドから見事な大外刈りでホールショットを決めます。これは僕も思わず「おぉ〜!」と声を上げました。

しかし3周目、ターン1でフェルスタッペンがラッセルを抜いてリードを奪います。ここからフェルスタッペンはピットストップのタイミングで一時的に後退したのみで、最後までレースの実権を譲ることはありませんでした。

これ以外にも今回はターン1が一番のバトル会場となります。
19周目にはハミルトン🇬🇧(メルセデス)がサインツ🇪🇸(フェラーリ)のインに飛び込みます。見事なオーバーテイクでしたね。

さらに圧巻だったのは35周目のラッセル対ノリスの2位争い。ターン1でノリスが仕掛ける仕草を見せてラッセルはイン側を閉めます。しかしターン1が右コーナーなのに対しターン2は切り返しの左コーナー。このターン2でノリスはラッセルのインに飛び込んで仕掛けます。そこからターン3は再び切り返しの中高速右コーナーで2台はサイドバイサイド!ターン3出口ではノリスが前に出ますがラッセルも負けません。右コーナーのターン4で外側からラッセルがノリスの横に並ぶと続く左コーナーのターン5で今度はラッセルが前に出ます。しかし緩やかな左コーナーのターン6でノリスがラッセルのイン側に入って横に並ぶと最終的には90度左コーナーのターン7でノリスが前へ!
実に7コーナーに及ぶ抜きつ抜かれつのバトルはノリスに軍配が上がりました。カタルーニャは次から次へとコーナーが丁度いい間隔で右左となっているのでこのようなバトルが生まれます。今回のは特に手に汗握るクリーンな戦いでしたね。興奮します。

レース終盤はハードタイヤを履くドライバーもいましたがいずれも思うようにペースが上がらず、ソフトタイヤ勢のロングランのペースがかなり良くてハードを装着するラッセルやサインツはズルズルと後退。ラッセルは見事なスタートでホールショットを奪っていただけに表彰台にも登れなかったのは悔しいですね。

ノリスはペースを上げトップのフェルスタッペンを猛追。2度目のピットを終えてからラスト20周で約5.5秒ギャップを縮めましたが、あと2.2秒足りずに軍配はフェルスタッペンに。ノリスは2位でチェッカーを受け、3位にはハミルトン入り今季初表彰台となりました。

角田裕毅🇯🇵(RB)は17番グリッドからスタートでポジションを上げ良い蹴り出しでしたが、以降はレースペースが上がらず苦戦。途中でステアリングでの設定変更操作にもトラブルがでたり、タイヤのデグラデーションが激しかったのかピットストップも3回になったりと踏んだり蹴ったり。アップデートを持ち込んでいたのでデータを取りたかったのもあったかもしれませんがレースとしては上手くいかず21位でのフィニッシュとなりました。

また今回のレースは1度もセーフティカーが導入されず、誰1人リタイアすることのない最初から最後までクリーンなレースでした。このようなレースになると中盤以降は大体の順位も固まってきて見た目の面白さがなくなるのですが今回は先に挙げた通りコース上でのバトルが多く、2ストップ作戦が主流だったのもあってどのタイミングで誰がピットに入ってタイヤは何を履くのか?そこからのレースペースはどうなるのか?など作戦面にも注目が集まり、個人的には最後まで力が入るレースだったように思えます。

このレースを終えてのランキングはこちら。

トップのフェルスタッペンが優勝したことで2位に対しリードを69pt差へ広げました。
ノリスは2位でフィニッシュしランキングも2位へ浮上。しかし3位ルクレールとの差はまだ僅か2ptと接戦です。以下も4位サインツと5位ペレス、6位ピアストリと7位ラッセルも非常に僅差で並んでおり接戦となってきました。
また現状フェルスタッペンが大きくリードはしてますがここ最近のレースを観ているとマクラーレンやフェラーリも力強い走りを見せているのでランキングほどレッドブルも盤石ではないように思えます。これからのシーズンがますます楽しみです。

さて、次戦は今週末開催の第11戦オーストリアGP🇦🇹レッドブルリンク。山の中にある綺麗な景色の高速サーキットで一体どのようなバトルが生まれるのか?スプリントレースフォーマットで普段よりも週末を通じての獲得ポイントが増えますし、2位以下のランキングの動きも気になります。オーストリアラウンドも見逃せません!


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