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【F1 Rd.3 オーストラリアGP🇦🇺決勝ハイライト🏎💨】

様々な驚きがあったオーストラリアGP🇦🇺。レースを制したのはなんとカルロス・サインツ🇪🇸(フェラーリ)!2周目にレースリーダーに立つと、その後は後続を寄せ付けない見事な走りを披露。安定したレースペースで今季初勝利を掴みました。

2位にはチャールズ・ルクレール🇲🇨(フェラーリ)。優勝を目指してサインツを追ったもののなかなかペースを上げられず一歩及ばず。しかし今季最高位でフィニッシュしフェラーリにとって2022年開幕戦バーレーンGP🇧🇭以来の1-2フィニッシュを持ち帰ってくれました。

3位にはランド・ノリス🇬🇧(マクラーレン)。レース序盤は2番手を走行する力強い走りを披露。1度目のピットのタイミングでルクレールに先行を許してしまいましたが、その後も非常に安定したペースで後続を寄せ付けず、見事今季初表彰台を掴み取りました。

改めて今回のレース結果はこちら。

驚きはなんと言っても絶対王者フェルスタッペン🇳🇱(レッドブル)のリタイアではないでしょうか?
スタートは非常に良い出だしでホールショットを奪いましたがその後マシン異常が現れペースダウン。2周目にサインツに先行を許すと、4周目には右リアからなんと白煙が!そのままピットに戻り、その道中ピットレーンで右リアから黒煙を爆発させるほどの異常を見せ残念ながらリタイアを喫します。

フェルスタッペンはこれまで2022年のエミリア・ロマーニャGP以降ずっと完走を続けてましたが、その記録も43戦で止まってしまいました。

フェルスタッペンがいなくなった後は最初のピットストップが始まります。思ったよりもソフトタイヤ、ミディアム外野の持ちが悪くソフト勢は5−7周、ミディアム勢も10周前後でピットに入ります。その中でサインツはミディアムを16周まで持たせてラップリードを許さずピットアウトしたのは見事でしたね。

フェルスタッペンに続いておきた波乱は17周目、なんと今度はハミルトン🇬🇧(メルセデス)がリタイアを喫します。映像を見ると今のPU時代には非常に珍しいタイプのエンジン異常。昔のようなド派手なエンジンブローではありませんが、完全にエンジンが終了したことを知らせる異音が響きました。

その後レースは全体的に落ち着いた展開。昨年はセーフティカー3回、赤旗中断2回と大荒れでしたが今年は非常にスムーズにレースが進みます。
F1公式Xも毎回レース中はライブアップデートで様々な情報を流してくれますが、今回は非常に少なく、29周目にマクラーレンがピアストリ🇬🇧とノリスを入れ替えた情報以降は44周目の途中経過順位を知らせるまで何も更新がないくらいでした(笑)。

そんな平和なレースでしたが終盤に一波乱。6位アロンソ🇪🇸(アストンマーティン)を7位ラッセル🇬🇧(メルセデス)が追いかけるバトルが演じられてましたが、速度差もありアロンソはどんどん追い詰められます。しかしなかなかオーバーテイクには至りません。
そして57周目、ラッセルはターン6で挙動を見出しクラッシュ!マシンがタイヤの上に乗って傾いた状態で止まったため大袈裟に見えましたが強い当たりではなく、ラッセルは特に問題なくマシンから降りることができ一安心。しかしメルセデスはダブルリタイアと非常に苦い週末となってしまいました。

アロンソはそのまま6位でフィニッシュしましたが、レース後にこのクラッシュについて審議が行われ、データなどを確認した上でアロンソにはドライブスルーペナルティに相当する20秒ペナルティが課されることとなりました。
映像ではアロンソのスリップストリームにラッセルが吸い込まれたように見えますが、公式通知を読むとアロンソは通常よりもかなり早い段階でアクセルを抜いてブレーキングを始めたり、この週末全体のデータと照らし合わせても不可解なタイミングでダウンシフトをしたりと、かなり悪質なブロッキングをしてました。ラッセルはこの不規則な動きに反応ができず挙動を乱しました。クラッシュした区間は直線ではなく少しコーナリングもしているセクションで、スピードもそこそこ乗っているためレーシングラインは多くありません。その区間でこの動きをするのはストレートで言うところのブレーキング中のラインチェンジに相当します。アロンソも様々言い訳はしてましたが、最終的には重めのペナルティを受けることになりました。
あのレース巧者のアロンソにしては珍しく下手こいた形になりましたね。

このラッセルのクラッシュによりレースはVSC導入、そのままチェッカーとなりました。トップ3の顔写真にレッドブル以外のドライバーが並ぶのは新鮮で、今季いっぱいでフェラーリを追い出される形になるサインツが優勝というのは嬉しい結果でしたね。

サインツは2週間前のサウジアラビアGPを虫垂炎(いわゆる盲腸)で手術で欠場。このオーストラリアは出走したもののまだ完全回復しているわけではなく色々な痛みと闘いながらのレースだったのではないかと思います。昨年もレッドブルが無双する中で唯一レッドブル以外の優勝はサインツでしたし、才能は間違いないので来年以降どのチームに行くのか非常に動向が楽しみですね。

角田裕毅🇯🇵(RB)は今回あまり映像には映りませんでしたが非常に安定した走りで8位チェッカー。後のアロンソのペナルティの影響もあって最終的には7位という結果で今季初入賞。予選ではサウジアラビアGPに続いて2戦連続でQ3に進出する速さを示し、今の角田にとってはこれ以上ない結果を出せた週末になったと思います。
今年のF1はレッドブルを筆頭にフェラーリ、マクラーレン、メルセデス、アストンマーティンの5チームが明らかにトップ10を占め、それ以外のチームは溢れたラッキーをいかにして掴むかという戦いをしてます。
そのことを踏まえるとそのラッキーを掴むのは現時点ではハースの2台もしくは角田ではないかと思います。
今回角田は予選も決勝も現時点で出せる完璧なパフォーマンスをしたのではないでしょうか。これからの戦いが益々楽しみですね。

さて、このレースを終えてのチャンピオンシップスタンディングはこちら。
まずはドライバーズ。

フェルスタッペンがリードするも今回ノーポイントに終わったためルクレールが一気に接近しその差は僅か4pt、しかしペレス🇲🇽(レッドブル)、サインツも僅差で続いており混戦になってきました。今後もフェルスタッペン優勢は変わらないとは思いますが、2位以下の争いは非常に楽しみですね。

続いてコンストラクターズ。

フェラーリが1−2フィニッシュを決めたことでレッドブルに急接近。メルセデスは逆にダブルリタイアでノーポイントに終わったことによりアストンマーティンに詰め寄られました。
RBは角田の7位6ptが効いて6位に浮上。現実的なシーズン目標はランキング6位になると思うのでこの調子をしっかりキープしてこれからも戦ってほしいですね。

さて、次戦はいよいよ日本GP🇯🇵。春に行われる日本でのF1は94年のパシフィックGP(現岡山国際サーキット)以来実に20年ぶりとなります。
今まで日本GPとしては秋に行われてきましたが、春に移動したことが展開にどのように影響するのかは注目どころ。
また今回はレッドブル育成で現在SUPER FORMULAを戦う岩佐歩夢がなんとFP1でリカルド車のステアリングを握り出走するというニュースも舞い込み、FP1ではありますが角田と2人で夢の日本人タッグが実現します。
これは金曜日から現地は非常に盛り上がりそうですね!
一体今度はどんなレースが観れるのか?楽しみにしていきましょう!


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