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【F1 Rd.8 モナコGP🇲🇨決勝ハイライト🏎💨】

78周に及ぶ長い戦いとなったモナコGP決勝、様々なドラマを越えてトップチェッカーを受けたのはチャールズ・ルクレール🇲🇨(フェラーリ)。ついに母国GP初優勝を飾ることが出来ました。

2位に入ったのはオスカー・ピアストリ🇦🇺(マクラーレン)。今季ここまでも良い走りを見せてはいましたがやっと今季初表彰台となりました。
そして3位にはカルロス・サインツ🇪🇸(フェラーリ)。ノリス🇬🇧(マクラーレン)に追い回されますがここは抜けないモナコ。終始安定したレースペースと抜かせないライン取りで3位を最後まで守り抜きました。

 レースはスタートから波乱の展開。ターン1のサン・デヴォーを抜けるまでは「流石F1ドライバーだなぁ」と思ってました…が、その矢先に事が起きました。
配信ではまずサインツがブレーキスモークを上げながらカジノコーナー(ターン4)のエスケープに飛び込むところが映ります。後のリプレイでピアストリと接触した影響でタイヤがパンクしている事がわかります。

さらに衝撃のシーンが。なんとボー・リヴァージュ(ターン2)で大破するペレス🇲🇽(レッドブル)とハースの2台が映り込みます。
サン・デヴォーでの立ち上がりでトラクションを失ったペレスを見て最後尾スタートとなったハースの2台が左右に分かれてペレスの隙を狙ったのですが、右側に行ったマグヌッセン🇩🇰が少しガードレールに接触。その後ペレスが僅かに右に車を振ったところで右リアがマグヌッセンの左前と接触。そのままペレスは激しくスピンし左側にいたヒュルケンベルグをも巻き込みます。

サインツ-ピアストリも、ペレス-ハースもターン1直後の出来事のためレーシングインシデントとして処理されましたが、マグヌッセンはペナルティポイントが貯まって出場停止にリーチが掛かっているので処分が課されなかったことに胸を撫で下ろしたことでしょう。

しかし接触はこれに留まりません。レースはこの後赤旗中断となるのですがその前にトンネル手前のポルティエ(ターン8)でガスリー🇫🇷(アルピーヌ)のインにオコン🇫🇷(アルピーヌ)がとんでもない角度で飛び込んでくるのですが、曲がりきれずにチームメイト同士で接触。オコンは宙を舞い、赤旗でピットに戻るのですが破損が大きくリタイアとなりました。
こちらについては後にオコンに対して10秒ペナルティが課され、リタイアしているので次戦で5グリッド降格のペナルティを与えることとなりました。

レースはおおよそ40分の中断を経て再開。ポイントだったのはこの赤旗の間にほぼ全車がタイヤを交換しここで2種類のタイヤの使用義務を果たします。ミディアムからハードはまだしも、ハードスタートからミディアムへ履き替えた組は最後まで持つのか?レース戦略が気になります。
またスタンディングスタートとなるのですがサインツはスタートと同じく3番グリッドに並びます。パンクで大きく後退したはずのレースでしたが、赤旗に救われる形となりました。

改めてレースは3周目からリスタート。ここからほぼ全車76周に及ぶタイヤマネジメントレースが始まります。

各所でテールトゥノーズのバトルは繰り広げられるものの、流石に横に並ぶには至りません。やはり多くの方が予想した通りオーバーテイクではなくストラテジーによる展開となりました。
その中でフェラーリは30周頃にトップを走るルクレールにとある無線を飛ばします。
「後ろのマクラーレンにギャップを与えたくないから少しペースを落としてくれ。」
ライブタイミングやDAZNのF1 ZONEを注意深く見てないとこの無線の意味は少し分かりづらかったと思います。この時トップのルクレールから4位のノリスまでは1秒前後で連なっており、ノリスから5位のラッセル🇬🇧(メルセデス)まで20秒弱のギャップが生まれてました。このままのペースで行くと差が広がってノリスに順位を落とさずにピットストップが出来るフリーストップを与えることになり、そうするとファステストラップポイントを奪われることになります。レースの流れでならまだしも、戦略的にそれをされることをフェラーリは避けたくそのような無線を飛ばしました。
結局ノリスとラッセルのギャップは20秒以上に広がってしまいましたが^^;

角田裕毅🇯🇵(RB)はスタートからポジションを落とすことなく8位でフィニッシュ。これでさらに4ptを稼ぎました。一時はずっとアルボン🇹🇭(ウィリアムズ)に1秒圏内で追い回されてましたが、ハードタイヤを十分に残せたこととペースの早いハミルトン🇬🇧(メルセデス)が角田を周回遅れにしたことで前方にも十分にスペースが出来たことで残り12周チームからペースアップしてOKの無線が飛び、角田も「その無線待ってたぜ」とレスポンス。そこから一気にペースアップ、アルボンを引き離し最後は76周走ったハードタイヤでファステストに迫るタイムを叩き出しました。チームの指示したペースをしっかり守り、OKが出た途端にしっかりと速さを示す。角田本当に強くなってきましたね。

悲願を達成したルクレールはホームストレートに戻ってきて感情を顕に。過去何度も母国GPで見放される結果に見舞われましたが。今回こそは願ったものを手にしました。

表彰台ではアルベール大公と力強くハグ。後ろで涙するアルベール大公、この方もこの日を心から待ち望んでいたのが伝わってきました。どれだけレースが抜けなくてつまらなかろうと、やはりモナコGPは特別なものです。

そして、今までは王族に向かってシャンパンファイトはご法度とされてましたが今回はそのアルベール大公も参加。よほど嬉しかったんでしょうね(笑)。

このレースを終えてのランキングはこちら。

ペレスは痛恨のノーポイントで3位から5位へダウン。しかしそもそも予選18番手だったあたり、仮に完走してもポイント獲得は厳しかったでしょうね。
ノリス🇬🇧(マクラーレン)3位、サインツ4位へ浮上。今はランキング3位争いが接戦になってきました。ペレスは次戦以降結果を示さないと来年の契約も危ういかもしれないですね。

さて、次戦は1週空いて6月7−9日の第9戦カナダGP🇨🇦。美しい公園を利用した高速コース、最終コーナーは過去に何度もチャンピオンたちをクラッシュに誘いました。今年は一体どんなバトルが観れるのか?次戦も目が離せません!


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