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#41 スマホを忘れて外出したら
娘とマックへ行くことになり、外に出てからスマホを持っていないことに気がついた。
不便だったのはモバイルオーダーができないことと、きれいなお花の写真が撮れなかったことくらい。
それよりもメリットが多くて感動した。
まず、スマホを持たずにいるというだけで、諦めがついたような心の軽さがあった。
普段、いかにメッセージ通知やSNSのリアクションを気にしているかに気づかされる。
べつに見なくたっていいのに、近くにあると見ないことができないのだ。
*
マックに着いて、娘が食べている様子をじっと眺めていた。
彼女もなんだか満足そう。
食べながらおどけてみたり、手についたキラキラしたパウダーが一体どこでついたのか話し合ったり、今日の天気がこれからどうなるか予想してみたり。
普段、いかに娘の目を見て話すということができていないか。
ゆっくりとした時間が流れていく。
神経質に机をふいている男性がいかにも神経質そうな身なりでおもしろかったり、なかよし家族を観察したりする。
ふっと気づくと横に男の子が立っていた。
なんだろ?と思ったら、
私たちの横に座っている別の男の子のもとへ話しかけに行った。
同級生だろうか。高校生にも大学生にも見える。
「俺、こっち来るわ!」と当たり前のように言う彼。
「嬉しいけど、今日は集中したかったのにな…まぁ仕方ないか。」みたいな感じで待ってる別の彼。
自分の学生時代を思い出して微笑ましい。
バッタリ会って、気楽な関係で、なんてことない会話をする…
なんて大人になったらほとんどないもんな。
娘もそんなときがくるんだな〜と思うと、フフッとうらやましくなる。
食べ終わって帰り道、いつもより周りの景色に目がいく。
綺麗に手入れされた庭や、名前のわからない綺麗なお花。
なんでそこにあるのかわからない、小さな小さな太陽光パネル。
スマホをもっていないだけで、アンテナが広がっているかんじ。
スマホがあれば、すきま時間で仕事ができちゃう便利な時代だけど、
それでも、私の人生のすべてがスマホの中にあるわけではない。
オンラインでの繋がりも素敵だけど、やっぱりリアルで感じる人や空気感にはかなわないな。
それをできるだけ大切にしたいと、改めて思えた🌿
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