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JALの奇跡を読んで。利他の心は自己犠牲?

尊敬する方々から繋がり、Hiroko先生の自己ブランディング講座を8月から受けるのですが「JALの奇跡」が課題図書になっていたので読みました。

稲盛さんは京セラや第二電電(現KDDIの前身)の生みの親で言わずと知れた大成功者ですが、中村天風(日本でヨガを広めた第一人者と言われています)の哲学を学んでおり、ご自身の真善美を貫く心の在り方、考え方はとても尊敬するところが多いです。※個人的には中村天風の方が人間らしくて好感。笑

稲盛さんは「どんなときも心を清く正しく美しく持ち、物事を選択するときは利他心で人間として正しい方を選びなさい」と言います。

善なる動機があるときだけうまくいく。
利他という土台にこそ成功という家が建つ。
ー稲盛和夫著「心。」より

「JALの奇跡」は不可能と言われたJAL再建を稲盛さんが一体どのように成し遂げたのかについて右腕の大田嘉仁さんが書かれた本です。JAL社員を想い、日本経済を想い、自分の私欲なくひたむきに努力された稲盛さんがJALの人々を動かし、JALで働く一人ひとりのマインドがJALを良くする方向へ向かったことで再建が達成されたんだよ~という実話です。

半沢直樹をご覧になられた方はピンときたかもしれませんね。

わりと分厚い本ですが読みやすく、最後の方は夢中で畳みかけるように読んでしまいました。

ただ1点だけ率直な感想として、”稲盛さんが老体に鞭打って何の見返りも求めずに利他の心で努力し、JALは再建に成功した”ことを美談として書いてあることに違和感を覚えてしまったのです。

それはなぜかというと「自己犠牲」をよしとするメッセージが隠れているような気がしたからです。

稲盛さんは成功に胡坐をかくことなく自分を戒めるために日々鍛錬されていたのだろうと思うのですが、

もし私のような一般人が同じように「利他の心」を最優先にしてしまえば、自分の健康を害さないだろうか?
目標を達成するには自分の健康を害してもやむを得ないのだろうか?
自分よりも人を優先することは正しいのか?

読み手によってはそう捉えてしまう方も多いような気がします^^;


ただ、よくよく考えてみると利他心でやってたと思っていたことは、自分のためだったということも往々にしてあります。

過去に私が無理をして体調を崩したときは、自分をよく見せたいという承認欲求があって、上司の言う通りにやっていたとき

だったり、

早くすごいって言われたくて(自分が思いたくて)急いで無理をしたときだったように思います。

わたしが自己犠牲していたこれらは承認欲求で利他心ではなかった。

つまり利他心というのは、

自分の体力の限界まで仕事をすることでもなく、
賞賛を求めて結果を出すことでもなく、
本当に人の為を思って見返りすら求めずに行動することで、結果的に自分も満たされることなのではなのだろうと思います。
(そこを目指すのはまた違うけど)


「あなたは誰のために働いていますか?」

案外できていない、利他心での行動、選択。

お客様にどんないいサービスが提供できるか考えて働くことはとても楽しいことです。

どうやら自分を守ることに必死になっていたな~って気づきました。

真善美を貫き、相手を思って行動することは再建不可能といわれたJALすら変えたよということを著者はおっしゃりたかったんですね。

さて、感化されてわたしのフィロソフィーを作りました。

自分と家族の物心両面の発展を目指し、

一、お客様へ最高のサービスを提供します。

一、お客様の気づきに寄り添います。


その行動は善なりか、私欲なかりしか。ー稲盛和夫

綺麗な心でいること、
善で行動をすること、
自分にとっていいことではなく
お客様にとって、相手にとっていいことを
わたしも
心がけたいなと思いました。

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