記憶の中の私が笑顔で可愛くありますように

相手の記憶に残りたい。
少しでも濃く、少しでも長く。
これから先私への関心が薄れ
好意がなくなってしまう時がきても
ふとした時に思い起こされるような
そんな人間になりたい。

彼は私のことを”どタイプ”だと言った。
それならここから更にどんどん
磨きをかけてやろうじゃないか。
見た目も中身も可愛い記憶に残る女性に。

初めのうちは努力の原動力が彼だとしても
少しずつ無関心になって前を向いて
最後には彼のためじゃなくて
”自分のため”の努力だと思えるように。

そう考えると
やっぱり月2回くらいは会いたい。
会う度何か一か所でもアップデートされた
自分で会えるようになりたい。

ただその時に多くを求めないように。
特別扱いされることに慣れて
些細なことで傷つき不安定になる
そんな精神状態はもう卒業する。

顔が見れるだけで十分じゃんね。
だってもともと私はただの一会員で
ただのファンの一人で
繋がるなんて思ってなかったのだから。
ましてや好きになってもらえたなんて
奇跡みたいな話なのだから。

ファンの中で一番可愛い人になろう。
あの人が今の仕事を辞めた後
あんな素敵な人に応援してもらえて
幸せだったと思ってもらえるくらいに。

それからあわよくば
これは本当に邪心だけれど
きっと結婚までいくのであろう今の彼女と
喧嘩した時やもめてしまった時
一瞬でも私のことが頭によぎるように。

明日からといわず今日から。
典型的だけれど少しダイエットして
筋トレして体を引き締めて
スキンケア諸々も丁寧にする。

心が沈んで辛い時は早く寝て
いつだって前向きに明るく過ごす。
この3か月弱、彼と色々あって
疲弊しきった自分の心を大切に。

最近は本当に心に余裕がなくて
仕事の日はほぼすっぴんだったけれど
ちゃんとメイクもして
可愛く、綺麗になる過程を楽しみたい。

明日はまだ、一歩進み始めたばかりだから
会いにいくのは辞めておこう。
もしも万が一、ないとは思うのだけれど
予約画面を見て私の名前がないと思った
彼から連絡が来ない限りは。
…そんな夢物語はないに決まっている。