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コードワード(カモフラージュ用語)の「特別処置」(Sonderbehandlung)とは「殺すこと」を意味する。

こちらのnoteの方の更新が滞っておりますが、実際には下書きのままの状態の記事がずいぶん溜まっております💦 はてなブログの方は『ホロコースト論争』動画の論破シリーズを続けるかどうか迷い中。でももうちょっと続けようかなと思ってはいます。

で、今回の翻訳は非常に短いものですが、サクッと検索で見つけられるようにしたいがための記事です。「特別処置(Sonderbehandlung)」なるカモフラージュ用の言葉は処刑(殺害)を意味することを、はっきり示している証拠文書です。ハイドリヒやヒムラーといった親衛隊のツートップがそう言っているのですから、間違いはないわけです。

ただ、今のところ、これらの文書写真をネットからは見つけられていません。どっかにあるように思うのですが、今の所はまだです。オイゲン・コゴンらの『Nationalsozialistische Massentötungen durch Giftgas』っていう基本文献にあることはわかってはいるのですが、持ってないし、ドイツ語文献なんて読めんし😅

では早速以下翻訳です。

▼翻訳開始▼

「特別処置」(Sonderbehandlung)

1.ホロコースト否定論者は、「特別処置」は「殺す」という意味ではなく、実際はもっと穏やかな意味だったと主張したがる。彼らはまた、「特別処置」が「殺すこと」を意味していたと認めた人は誰でも、連合国によって拷問されたに違いないと主張する。

2.しかし、これらの簡単な事実、つまりナチス自身の言葉は、「特別処置」が明らかに「殺すこと」を意味していたことを示している。これらの発言はすべて、連合国側が疑問を呈するずっと以前にナチスが行ったものである。

  • ラインハルト・ハイドリヒ(国家保安本部長官、「ユダヤ人問題」の責任者)は1939年、「Sonderbehandlung」について次のように述べている。1939年9月20日、ハイドリヒはゲシュタポ地域・小地域本部に「戦争中の国内治安の基本原則」に関する電報を送った。(ハイドリヒが暗殺されたのは1942年であり、ロシアやアメリカが彼を拷問してこれを書かせるよりもずっと前のことである。)

Zur Beseitigung aller Mißverständnisse teile ich folgendes mit:
...ist zu unterscheiden zwischen solchen, die auf dem bisher üblichen Wege erledigt werden können, und solchen, welche einer Sonderbehandlung zugeführt werden müssen. Im letzteren Falle handelt es sich um solche Sachverhalte, die hinsichtlich ihrer Verwerflichkeit, ihrer Gefährlichkeit oder ihrer propagandistischen Auswirkung geeignet sind, ohne Ansehung der Person durch rücksichtloses Vorgehen (nämlich durch Exekution) ausgemerzt zu werden.
[翻訳]
誤解を解くために、以下のことを伝える:
......これまでの通常の方法で終わらせることができる者と、特別処置が適用される者とを区別する。後者の場合、その劣化、危険性、宣伝上の影響から、本人に関係なく、無慈悲な手続き(すなわち処刑)によって排除することが適切である状況を扱っている。

ニュルンベルク文書1944-PS
  • 1942年2月20日、ハインリヒ・ヒムラーがSDと国家保安本部職員に対して、アメリカ人やロシア人が存在するはるか以前に、東方労働者に関して出した秘密命令である。

Bekämpfung der Diziplinwidrigkeit
(4) In besonders schweren Fällen ist beim Reichsicherheitshauptamt Sonderbehandlung unter Angabe der Personalien und des genauen Tatbestandes zu beantragen.
(5) Die Sonderbehandlung erfolgt durch den Strang.
[翻訳]
逆境に立ち向かい、規律を守る
(4) 特に深刻な場合は、事件の詳細と正確な事実を伝えることによって、帝国本保安局に特別処置を申請する。
(5) 特別処置は絞首刑で行われる。

Nuremberg Document 3040-PS
  • 収容所では処刑を行なってはならない...総督府の収容所が国境のすぐ近くにある場合、捕虜は特別処置のために、可能な限り旧ソ連領に連行される。

Nuremberg Document 502-PS

  • 1943年までに、ヒムラーは「Sonderbehandlung」という言葉の意味をほぼ全員が理解していると確信し、ユダヤ人問題の最終解決に関する秘密コルヘア報告書の中で、この言葉を置き換えるように命じた。コルヘアはこの言葉を文書の9ページで使っていた。以下は、彼がヒムラーの助手から受け取ったものである。

Der Reichsführer-SS hat Ihren statistischen Bericht über "Die Endlösung der europäischen Judenfrage" erhalten. Er wünscht, daß an keiner Stelle von "Sonderbehandlung der Juden" gesprochen wird. Auf Seite 9 muß es folgerndermaßen heißen:
"Transportierung von Juden aus den Ostprovinzen nach dem russichen Osten:
Es wurden durchgeschleust
durch die Lager im Generalgouvernement...
durch die Lager im Warthegau..."
Eine andere Formulierung darf nicht genommen werden...
[翻訳]
全国指導者総統は「ヨーロッパ・ユダヤ人問題の最終的解決」に関するあなたの報告書を受け取った。彼は「ユダヤ人の特別処置」がどこにも言及されないことを望んでいる。9ページでは次のように書かれるべきである:
彼らは導かれた
総督府の収容所を通じて
ヴァルテガウ(占領されたポーランドの州のひとつ)の収容所を通じて

それ以外の処方は採用しない。

Bundesarchiv, Signatur NS (neu) 1570

3.引用はすべて、オイゲン・コーゴン、ヘルマン・ラングバイン他『毒ガスによる国民社会主義者の大量殺戮』(フィッシャー・タッシェンブッフ出版、フランクフルト・アム・マイン、1995年)より。

コルヘア・レポートの全文(ドイツ語および英語)は、http://www.mazal.org/Klarsfeld/Mythomania/T165.htm (註:現在はこのリンクは存在しないので、コルヘア報告はこちらを参照してください)からご覧いただけます。

▲翻訳終了▲

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