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ホロコーストを疑っている人のために

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かつてナチスドイツが行ったホロコーストを「なかった」という人たちがいます。それらの主張の代表的なものを、ある海外サイトを参考に論破する試みです。
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2023年1月の記事一覧

トレブリンカ絶滅収容所解体後の墓荒らし

以下の以前に翻訳した記事で、トレブリンカ収容所跡地の地中は何の変化もない自然の土壌だと吐かすリチャード・クレゲなる正体不明の人物による主張が論破されています。 この記事の中で、トレブリンカではゴールドラッシュが起こったと書かれています。今回はその記事の翻訳+トレブリンカ収容所の歴史について解説された記事の翻訳を紹介します。 トレブリンカ跡地でのゴールドラッシュ、すなわち、トレブリンカ跡地には「お宝が眠っている」との噂を聞きつけ、地元住民などによる掘り返しが行われたのです。

修正主義者が一時期喜んだという、アウシュヴィッツ主収容所第一火葬場の「捏造」について書いたエリック・コナンの記事全訳紹介。

西岡昌紀氏とツイッターで議論(?)をしていたのです。あの第一ガス室の捏造疑惑について。捏造疑惑については、 や で解説があるのでこれらを参照ください。この話、1980〜1990年代にかけて、ホロコースト否定論が欧米でそこそこ世間を賑わせていた頃に、散々欧米でも取り上げられていたようなのですが、いろんな人がいろんなことを言うので、ある意味収拾がつかない感じの部分もあったようです。私もこの話、細かい当時の議論の部分までは到底追いきれていません。ただし。上の参照記事中にあるHo

メモノート:修正主義者ディートリーブ・フェルデラー(ディトリーブ・フェルデラー、Ditlieb Felderer)の情報

▼翻訳開始▼ ホロコースト生存者勝訴 ニューヨーク・タイムズ紙(UPI 1986年1月18日) アーカイブについて これは、1996年にオンライン公開が開始される以前の、The Timesの印刷版アーカイブの記事をデジタル化したものです。これらの記事を原文のまま保存するため、The Timesは記事の変更、編集、更新を行っていません。 デジタル化の過程で、転写ミスやその他の問題が発生することがありますが、これらのアーカイブ版を改善する努力を続けています。 陪審員は本日

女性用強制収容所ラーフェンスブリュックにあった処刑用ガス室。

ナチスの殺人ガス室は、一般的にはアウシュヴィッツ収容所のものが取り上げられることがほとんどで、他の絶滅収容所と呼ばれているトレブリンカ・ソビボル・ベウジェツ・マイダネクや、他にはガス車が取り上げられることがたまにあるくらいなものであり、絶滅収容所ではない強制収容所のガス室が取り上げられることはあまりありません。私自身、アウシュヴィッツのガス室以外についての知識はほとんどありません。それは、否定論が対象としてきたのがほぼアウシュヴィッツのガス室に限られるからで、論争としてはアウ