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アウシュヴィッツの様々な議論

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ホロコースト議論で最も話題になるアウシュヴィッツ収容所についての、こんなのもあるよーという紹介みたいな雑多な情報のマガジンです。
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記事一覧

『西岡論文「戦後世界史最大のタブー。ナチ『ガス室』はなかった」』を反論してみる。

ラインハルト作戦MGK論文への批判の翻訳をちょっと中断。 1995年(平成7年)と言えば、阪神・…

蜻蛉
2年前
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チクロンBの素材は珪藻土って本当?

今回は特にどうということもないかもしれない些細な事柄についての短い記事です。いつも長くて…

蜻蛉
2週間前
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1991年11月10日に行われたフレッド・A・ロイヒターのスピーチの分析

この記事は2020年10月7日に初公開したものですが、2024年1月に全面的に翻訳をやり直して、私自…

蜻蛉
3年前
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『アウシュヴィッツ「ガス室」の真実』に真実はあるのか?(1)

『アウシュヴィッツ「ガス室」の真実』に真実はあるのか?(1) 『アウシュヴィッツ「ガス室…

蜻蛉
3か月前
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アウシュヴィッツでの野外火葬は不可能だったのか?

ホロコースト否定論に興味を持ち、少しでもそれを調べ始めた人ならば、イタリア人修正主義者の…

蜻蛉
5か月前
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ルドルフ・レポート 第6章

今回一部だけ翻訳する、いわゆる『ルドルフ報告』は、修正主義者のゲルマー・ルドルフによって…

蜻蛉
6か月前

ホロコースト論争ブログが『ホロコースト論争』動画を論破するシリーズ、はじめました。

YouTubeやニコニコ動画にある『ホロコースト論争』の動画シリーズをご存知の方もおられると思います。日本の修正主義者には大変人気のようで、それらの人は大抵知っていると思いますが、公開から5年も経っているのにその最初の動画の再生回数は2023年8月現在、9万回にも達していないので、全体としては全然不人気ではあります。多分、動画の作り方が、文字による説明(と機械音声)がほとんどで、動画としては質が低く、面白みに欠けるからだと思います。否定論ではありませんが、アウシュヴィッツ収容

マットーニョの論文:ビルケナウの死体安置室:ガスシェルターか消毒室か?

この記事は、単にイタリア人修正主義者のカルロ・マットーニョによる下記の記事を翻訳しただけ…

蜻蛉
1年前
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ガス室から死体を搬送する際に、タバコを吸ったり食べ物を食べたりしたって?〜フォー…

フォーリソンは2018年10月21日に亡くなったので、これを書いている現時点で4年半程度経ちまし…

蜻蛉
1年前
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ロイヒター・レポート(The Leuchter Report、ロイヒター報告):日本語翻訳及び批判…

ある人がうるさいので、ロイヒター・レポートを独自に日本語翻訳することにしました。私は正直…

蜻蛉
1年前

アウシュヴィッツに関するマトーニョの反論、その5:建設文書、G:ガス室

このシリーズのラストです。マットーニョの論述の目的は、ビルケナウのクレマトリウムに関する…

蜻蛉
3年前
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アウシュヴィッツに関するマットーニョの反論、その5:建設文書、F:火葬と同時の特別…

今回取り扱う文書は、やや理解が難しいかもしれませんが、ビルケナウの大型絶滅施設であるクレ…

蜻蛉
3年前
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アウシュヴィッツに関するマットーニョの反論、その5:建設文書、E:ガス探知機

上の写真は、プレサックの『技術』p046にある写真の一部で、アウシュヴィッツ収容所をソ連が解…

蜻蛉
3年前
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アウシュヴィッツに関するマットーニョの反論、その5:建設文書、D:外開きドアと死体シュートの撤去

アウシュヴィッツ収容所についての一般的な誤解は多くあるのですが、その中の一つに、ユダヤ人絶滅の主たる現場であったビルケナウのクレマトリウム(火葬場)は最初からユダヤ人絶滅を目的として計画され、建てられたものである、とするものがあります。ジャン・クロード・プレサックがアウシュヴィッツ博物館等で大量の図面や文書資料を調べ上げて、『アウシュヴィッツ ガス室の技術と操作』で、実は最初からユダヤ人絶滅を目的としてビルケナウのクレマトリウムが計画・建設されたのではなかったとはっきりさせる