登壇して「うっ」となったオンラインワークショップの問題
Photo by John Schnobrich
2020/6/26-27にScrum Fest Osakaが開催され、登壇の機会をいただきました。関係者の皆様、ありがとうございました。
今回、登壇して「うっ」となった問題がありました。
本記事ではオンラインワークショップでの問題について紹介します。
オンラインワークショップは対面時の75%もできない
オンラインワークショップの問題は対面時に比べて時間がかかることです。
原因は参加者が、他の参加者から進め方が学びにくいことです。ワークを進めかたは講演者からしか得られません。
ワークショップの形をおさらいしましょう。基本的には下記の流れになります。
ワークショップの進め方
1.講師からワークショップの意図や目的の説明を受ける
2.講師からワークの進め方の説明を受ける
3.参加者がワークに取り組む
3番で参加者は講師からワークの進め方を紹介されて進行するのですが、講師からの説明だけでは参加者はワークを進めることができないことがあります。
指示内容が聞き取れなかったり、理解できなかったり、用語の解釈の違いで悩んでしまって、ワークを進めることができなくなったりします。
対面ワークショップでの解決のされ方
参加者が薦め方に疑問を持ったとき、対面時では何をしているのかというと、他の人と話ながら自分の疑問を解消してワークをしたり、他の参加者のやり方を見て理解したりしています。
つまり、対面時のワークショップでは参加者は他の参加者のふるまいを見て取り組んでいるということです。
オンラインワークだとやりとりが講演者と参加者の1:nが維持されるので、参加者が他の参加者のやり方に気付くことが難しくなります。
そのためワークの進め方について、ステップの踏み方を刻み方をオフラインよりも細かく紹介する必要があります。しかし、説明を刻むほど説明に時間がかかって、盛り込める内容が減ってしまうのです。
オンラインワークショップの解決策
「合いの手」役をいれてくれる人や、ワークで参加者的なふるまいを先導をする「助手」といったロールがオンラインワークでの解決策のひとつになるでしょう。
参加者を代表する人がいることで、進め方の疑問が解かれたり、講演者に質問をなげかけやすくなるからです。次回はそういう工夫をしてみたいと思います。
参加者レポート
セッション参加者の方にレポートを書いていただきました。多謝!
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