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年越しそば事件

松の内も開けてしまったのに今頃、しかも、たぶん10年ぐらい前、娘が小学生の頃の話だったと思うのですが、私も娘もいまだに根に持っているので、悲劇的な年越しについて、蒸し返して晒してやりたいと思います(笑)。

年末年始を妻の実家で過ごすのが毎年の習わしになっていた時期がありました。その年も大晦日に嫁の実家へ行き、夕食はすき焼きという熊本人定番のメニューに決定、我が家3人と義母で買い出しに。

妻の実家は年越しそばをあまり食べないという習慣があり、そば好きな私と娘は「どん兵衛でもいいから年越しそば食べたい!」と思っておりました。そしたら、何とその買い出しの時に妻母子がそばの生麺を買ってるじゃありませんか!今年は年越しそばにありつける!しかもカップじゃなくて、ちゃんと作ってくれるんかい!娘とともに喜びつつも、あり得ない展開に私は一抹の不安を覚えました。不幸にして、その予感は的中することに…。

で、夕食。すき焼きがほとんどはけてしまったところで、妻と母がそばの生麺を持ってきて、そのすき焼きの残りの中に、
「これ、年越しそばね。」
と言いながら、無造作に生麺投入。数分後、かなり脂ぎってる年越しそばが完成。まずはその手抜きぶりに呆然。
「ほら、そばだから文句ないでしょ?」
とでも言わんばかりの開き直りぶり。食べてみた私と娘は、いわゆる油そばとはケタ違いに脂ギッシュなそばに、一瞬にして胸やけを起こしてしまいました。ところが、妻と母親は
「美味しいねえ!」
と言いながらあっという間に完食。
私と娘は、三が日が明けても胸やけで苦しみましたとさ。

妻の実家でではなく我が家で年越しをするようになって以降、毎年娘が年越しそばを作るようになったのは、たぶんあの時の地獄がトラウマになっているからだと思います。ちなみに、やはり妻は年越しそばは食べません。

(※画像は今回の年越しに、娘が「適当に作った」年越しそばです)


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