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シングルファザー予備軍の日記#3~弱りゆく妻・娘との二人暮らし

前回の投稿で、妻が急遽入院することになった話を書きました。

入院して1週間ほどが経過しました。24時間面会可能な病院なので、毎日見舞いにいっています。ただし1歳児を連れているのであまり長居はできません。個室ではありますが、1歳児が遊べるスペースも物もないのですぐにぐずりだしてしまいます。

そして妻も、寝てる時間が多く、会話するのもしんどいくらいなので、見舞いに行っても僕がしてあげられることは少ない状況です。しんどくてスマホも見れないので、LINEでのやり取りもほぼできません。

妻が家にいない上に、1歳児と二人きり。僕のメンタルは崩壊寸前、あるいはすでに崩壊してるかもしれません。


入院してからの妻の様子

入院当日こそ吐き気が止まらなかったり、血圧が170ぐらいまで上がったりと大変な状況でしたが、制吐剤や痛み止め、脳圧を下げる薬を点滴で入れてもらい、徐々に治まっている様子でした。

あまり食べられなかったご飯も、少しずつ食べられるようになっているみたいです。

ただしこれで一安心、というわけではありません。点滴で入れてもらってる薬はあくまで緩和ケア目的。がんを治療するような薬ではありません。

頭痛と吐き気が治まってきた代わりに(とはいえ完全に消えたわけではない)、以下のような症状も目立つようになりました。

①寝てる時間が長い

入院して数日は吐き気で寝られないという日が多く、眠剤を投与してもらって寝ていたようですが、今は眠剤無しでも結構寝ているようです。

起きてる時も体はだるいようで、ずっと横になって目を閉じています。起き上がったり歩いたりするのがしんどいようです。

トイレはちょこちょこ行っているみたいですが、お風呂に入ったり、体を拭いてもらうこともしていないようです(看護師さんは提案するが本人が拒否する)。

②せん妄

入院して数日はLINEを送っても全く既読がつかなかったのですが、ある日見舞いから家に帰った時、妻から久々にメッセージが届きました。

「今どこにいる?私病院なんだけど、急いで迎えに来て」
(実際のメッセージは誤字脱字がひどく、推測するとこんな感じの内容)

このメッセージを見て僕は、「???」となりました。
「何かあった?」と送っても返事がない。嫌な予感がしつつ、すぐに病院に電話をし、担当の看護師さんにつないでもらいました。

すると、「奥さん、さっき起きたんですけど、ここがどこだか分かっていないようでした」

これはいわゆる認知症なんじゃないかと思い、かなりのショックを受けました。だってほんの2時間前まで普通に会話してましたもん。

しばらくして妻は色々思い出したようで、LINEでいつものやり取りをすることができました。

次の日見舞いに行った際、看護師さんにその後の様子を尋ねると、やはり所々、会話が噛み合わないことがあったみたいです。

しかし勝手に認知症と思ってましたが、看護師さん曰く認知症ではなくせん妄だということです。

認知症は発症が緩やかなのに対し、せん妄は突発的に発症するものらしいです(妻はまさに突然発症した)。そして認知症は一度発症すると不可逆的に進行することが多いですが、せん妄は一時的なもので、改善の見込みがあるとのことです。

そのうち僕のことも分からなくなるんじゃないかと不安で仕方なかったですが、この事実を知って少しほっとしました。

僕のメンタル

一般的に、大切な人が亡くなった後に感じるつらく悲しい気持ちをグリーフ(悲嘆)と呼びます。

妻はまだ存命ですが、家にいないし、コミュニケーションもあまり取れないし、病院に行っても寝たきりの弱り切った姿を見ることしかできないので、グリーフを感じるに近しい状況なのかなと思っています。

実際僕のメンタルはどういう状況かと言うと、

  • 終始胸が苦しい

  • 何もやる気が起きない

  • 腹は減るけど食欲がない

  • 家の中の至るものから妻を思い出してつらい

  • 見舞いに行った際、弱り切った姿を見るのがつらい

  • LINEの既読がつかなくてつらい

みたいな感じです。これに加えて育児もあるので、つらさの相乗効果を感じています。

このまま過ごしてるとさすがにやばいなと思い、色々と気がまぎれそうな過ごし方を考えていました。
(ちなみに、グリーフケアと呼ばれる、グリーフを乗り越えるための専門的な治療(?)もあるみたいです)

今のところ個人的に良いと思った過ごし方は、「note投稿」と「友人に相談」でした。

①note投稿
以前までの投稿でも何度か同じことを言っていますが、記事を書くことによって、心の内を吐き出したり気持ちの整理ができます。書いている間はあまり胸の苦しさとかを感じることはなく過ごせています。

加えて、リアクションをもらえることは、ただ日記を書くよりもモチベーションも上がりますし、見てくれてる人がいる、共感してくれてる人がいるという事実は心が楽になります。

②友人に相談
今まで妻の病気に関しては、家族と職場の上司以外には話してきませんでした。必要最低限の情報共有、相談といった感じです(もちろん多くの病院関係者や役所の方々にも相談には乗ってもらっていました)。

日頃妻と会話していればメンタルが安定していたからです。しかしその妻が家にいなくなって、1歳児と二人きり。フランクに会話できる存在がいない状況になってしまいました。

僕には大学時代からの親しい友人がいるのですが、妻の病気のことは重すぎて中々言い出せずにいました。子供が生まれたことだけは報告しており、それ以来あまり連絡も取っていなかったのです。

しかしメンタルが崩壊寸前になり、このままでは壊れてしまうと思い意を決して友人に連絡をし、今の状況や自分の心境を全部聴いてもらいました。

さんざん一人で泣いたつもりでしたが、真剣に聴いてくれる友人を前にまたぼろぼろと泣いてしまいました。

2~3時間話を聴いてもらった上、「またいつでも連絡してきていいよ」と言ってもらいました。優しい友人に感謝です。

ワンオペ育児の困りごと

元々ほぼワンオペだったので、大抵の育児は一人でできています。
どちらかというと、育児に割く時間が多すぎて他のことができない、やりづらいというのが主な悩みです。

具体的には、

  • 家事がしづらい

    • 掃除機とかかけようとしても邪魔してくる

    • どうしても一人にさせる時間が生じるので、その間泣かれる

  • トイレに行くと泣かれる(ことが多い)

    • なるべく機嫌が良い時に行くようにしています

  • 買い物は一人でいけない

  • 髪を切りに行けない

などです。

あとは、精神的に余裕がなく、ぐずられるとすぐイライラしてしまいます。
まだ言葉が出てないので、何に怒ってるのか分からず余計にイライラします。今は特に離乳食の時が一番つらいです。

やはり愚痴を聞いてくれる、共感してくれる大人がそばに一人いるかいないかの違いはめちゃめちゃ大きいなと感じます。

育児を手伝ってほしいとまでは言わないので、誰かに話を聴いてほしい、共感してほしい、という心境です。

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