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シングルファザー予備軍の日記#2〜妻の入院〜

タイトルの通り、妻が入院することになり必然的に1歳娘との二人暮らしが始まりました。

入院先は、事前に決めていた緩和ケア病棟のある病院です。近いうちに入院することになることは覚悟していましたが、救急車での搬送という形になったので突然感は否めないです。

急遽始まった妻がいない生活、娘との二人暮らし。喪失感が半端なく、軽いうつみたいな感覚で何もやる気がでません。

noteを書いてる間は気がまぎれるかなと思い、第1稿に引き続き、妻の脳腫瘍関連の話と育児の悩みなどをつらつらと書いてみようと思います。

※前回同様、脳腫瘍やがんのことについて知りたくない人は読まない方がいいかもしれません


入院するまでに準備していたこと

再発後に担当医から、訪問医療の体制を整えること、緩和ケア病棟にいつでも入院できるようにしておくこと、を勧められました。

一般的に、再発=抗がん剤が効かなくなってきた、なので終末期が近いことを意味します(あくまで僕の理解です)。

再発部位に対しての治療は施してもらいましたが、あくまで一時的な対処に過ぎません。いつまた悪化するか分からない状況なので、担当医はまだ比較的元気なこのタイミングで勧めてきたのだと思います。

準備にあたっては、病院勤務のソーシャルワーカーさんに大変お世話になりました。ソーシャルワーカーってどんな職業か?については詳しくは書きませんが、訪問医療・緩和ケアの受け入れ先病院の紹介や、利用できそうな介護福祉制度の説明など、色々とサポートいただきました。

訪問医療体制を整える

訪問医療とは、その名の通り医者が自宅を訪問して診察してくれる制度です。病院まで通うのが難しい人を主な対象とした医療制度です。

この時点では妻は僕のサポートがあれば病院まで通院できるぐらいには元気だったので、ちょっと調子悪い時に自宅に来てもらって、薬とか処方してくれる存在なのかな?ありがてぇ、ぐらいに思ってました。

しかし訪問医療は単発で依頼することはできず、月2回程の頻度で定期的に来てもらう必要があります。ちょっと調子悪い時だけ来てもらう、とかはできないわけですね。

というのも、調子が悪くなる前の、普段の状態も診察しておかないと正確な診断が出来ないから、が主な理由とのことです。確かに、がんの進行が原因で調子が悪くなったのか、はたまた別の病気が原因なのかが単発だと分かりにくい、というのは理解できます。

医療費の負担増が懸念としてありましたが、高額医療費の合算対象だったので、そこまで負担にならずに済むことも分かって、月2で訪問してもらうことになりました。

通院先の病院とは別に、24時間365日対応してもらえる医者の存在はとても心強かったです。

ちなみに訪問医療を利用する際は、訪問看護と併せて利用する必要があります。病院に行ったら医者と看護師がともに働いているように、訪問医療・看護はセットでお願いすることになります。

緩和ケア病棟の見学

ソーシャルワーカーの方から、いくつか病院の候補を提示してもらいました。重視したのは面会条件です。

世の中的にコロナ禍はおさまっていますが、病院に関しては依然として面会には厳しい条件が課せられている所が多いです。

面会人数は1~2名、時間は15~30分、小さい子供はNG、みたいな感じです。終末期を過ごすには厳しすぎです。

そんな中、時間制限なし・小さい子供OK・人数制限5名程という条件の病院が1つだけありました(ただし家族のみ、友人・知人はNG)。しかも自宅から割と近い。さらにさらに建物も新しめで中もわりと綺麗。

見学に行った結果、特に不満点もなかったのでそこに決定しました。
診察券を作ってもらったので、何かあったらその病院に即入院できるようにしてもらいました。

入院当日

再再発直後に激しい吐き気に見舞われましたが、制吐剤やステロイドを使って一旦は治まっていました。が、治まっていたのも一週間程度で、再度激しい吐き気が復活しました。

今まで吐き気が出た時は午前中には治まっていましたが、この日は治まりませんでした。

これはもうダメなやつ、と妻も察したのか「入院したい」と言ってきました。入院する際は訪問医療の先生経由で連絡するよう言われていたので、訪問医療の先生に電話をしました。

30分後ぐらいに、「入院受け入れの話がついたので、救急車を呼んで搬送してもらってください」と連絡を受けました。

救急車を呼んで(何気に人生初めての経験)、妻を緩和ケア病棟まで搬送してもらいました。

1歳娘を連れだす準備を何もしていなかったので、僕は後から追いかける形で病院へ向かいました。

病院についてからは、事務手続きや必要な荷物を取りに帰ったりとバタバタしてました。

1歳娘の生活リズムを崩すと大変なことになるので、やるべきことをやった後は、妻のことは看護師さんらに任せて速やかに帰宅しました。

もはや自明ですが、この日はめちゃめちゃ疲れました。。体力的にも精神的にも。


妻の見舞い、娘との二人暮らしがつらすぎる話も書こうと思いましたが、ちょっと長くなってきたので、それは次回に書こうと思います。



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