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子どもが不登校になったとき「真っ先にすべきこと」・「絶対にすべきでないこと」・「そうなる前にしておくべきこと」

日本でもマレーシアでもカナダでも教育を受けた経験のある我が子。

そんなに頻繁に学校や環境を変えて、可哀想では?大丈夫なの?
と思われることもあるのかな、と思います。

どこでもうまくやってきているように見えて、子どもが真剣に「もう学校に行かない」と言った経験が、実は2回あります。
1回は日本で、1回は海外です。

その体験を通じて、
子どもが不登校になったとき「真っ先にすべきこと」・「絶対にすべきでないこと」・「そうなる前にしておくべきこと」について思い至ったことがあるので、まずは結論だけこの記事に書いておこうと思います。


子どもが不登校になったとき「真っ先にすべきこと」


真っ先にすべきことは、子どもの話を聞くことです。
学校に行きたくない「本当の原因」を理解して、それを解消するように対策を考えることが解決の手段になります。

給食で食べられないものが出る、いじめとまで言えないけど意地悪な子がいる、友達とのトラブル、先生に理不尽に怒られて顔も見たくない、学校の雰囲気が嫌だ。もしくは「なんとなく」の場合もあることでしょう。

本当の気持ちがわかるように話を聞いて、その原因をなるべく細かくブレイクダウンすることです。その細かな事実一つひとつに対して、小さな解決のためのステップを踏みましょう。

話したがらない場合もあると思いますが、無理に聞き出そうとしたり急いだりしないことも肝要です。
話したがらない場合は、ただ隣にいたり、少し一人にしておいたり、気晴らしに「絶対子どもが好きなところ」に出かけたり、大好きなおかずを作って「ごはんだよ~」と呼ぶなど、「自分だったらこうしてもらったらありがたいな」と思うことをやって「自分だったらこうされたら嫌かもな」と思うことをしないことです。

特に、「学校に行ってくれないとこっち(親)が困るのよ」的な部分は出さないように注意する方がいいかと思います。

次いで、自分が「子どもが学校に行かないのが困る」のはなぜか、という考えも改めて自問することも重要です。

子どもが学校に行かないと仕事に行けない(在宅の場合、仕事がはかどらない)、家事がはかどらない、世間体が悪い、パパに怒られる、お昼ごはんつくるのが面倒、「学校って行くのが普通だと思うから」という考え、などなど。事情や本当の気持ちはどこにあるでしょう。

その事情が子どもに関係あるのか、その考えが合理的であるのかどうか、改めて考えてもいいかもしれません。

子どもに関係ないことで「子どもに学校に行ってほしい」のであれば、子どもへにかける言葉も変わってくると思います。


子どもが不登校になったとき「絶対にすべきでないこと」


引っ張ってでも無理に行かせようとすること。
親が感情的になること。

はまずすべきでないことかと思います。

次いで、
行けば楽しいよ!」などポジティブシンキングの押しつけ。
「自分の過去の話(成功談)」や「一般論」の押しつけ。

も注意が必要なことだと思います。

意外にやってしまいがちなのが「自分の過去の話(成功談)」を話すことです。
「私も過去に学校に行きたくない出来事(例えばいじめ体験)などがあったけど、大丈夫だった/克服した」という話は、それで子どもが勇気づけられる場合もゼロではないですが、「それによって余計に劣等感を感じる」場合も多々あります。

「ママはできたかもしれないけど、自分は無理なの!」(そんな自分が「劣っている」と思わされる)という気持ちに思い至らず、よかれと思って自分の話をする親は少なくないのではないかな、と思うので留意する点として挙げておきたいです。(自分もそうでした)

ポジティブな話も、低年齢なら効く場合もあるかもしれませんが、3.4年生以上くらいになっていると「自分でそれなりに考えた上で『行きたくない』といっているので、ポジティブな話があてはまらない」場合の方が多いように感じます。


子どもが「不登校になる前にしておくべきこと」


不登校になったときに真っ先にすることは「子どもの話を聞く」ことであると書きました。
しかし、「子どもと話す」ことが普段から日常的なことになっていないと、今まで学校に行っていた子どもにとっての「不登校」という特別なタイミングに、さらに非日常である「対話」が加わるとなれば、子どもにとって心地よいものではないはずです。

「子どもとの対話」を日常的にしておくこと。そしてできる限り、子どもを取り巻く環境(学校、先生、友達、友達の親御さん)を少しでもよく知ろうと平常時に努めておくこと、これが「何かあったときに解決策を見出すための予防策」になると思います。

日ごろから、子どもを否定しすぎないこと、子どもにとって「この人に何を言っても理解してもらえない」「何かすれば怒られる」と思われないような親子関係や家庭の雰囲気を作っておくことが、とても大切だと思います。

物理的に一緒の空間にいる時間を増やす、部屋のレイアウトや時間の工夫。
「何かを一緒にやるルーチン」を作る。
今日の出来事を毎日聞く(話す)。
毎日、「いってきます/いってらっしゃい」と「ただいま/おかえり」と「おはよう/おやすみ」を言い合う意識。
一緒にできる楽しい趣味を持つ(スポーツやゲーム、パズル、映画や動画など子どもの好きなもの)。

という小さな積み重ねが大切です。

そして親が間違ってしまったときには潔く謝る。

そうして「失敗してもいい」「間違えても大丈夫」な雰囲気の安心できる家にしておく。

これもとても大事だと思います。

そう実感するに至った詳しいエピソードも、また書いていきますが本記事では結論のみにて。

子どもが何歳であっても、なるべくたくさん言葉を交わすことが大切かな、と思います。



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