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【パワハラ被害対応奮闘記録−2】このパワハラ加害者の性格

パワハラが起きたこの会社に入社して2週間もすれば、少し異常な職場だと気が付き始めました。この会社は、資格取得の事業をメインとしながら、行政からの委託を受けた公共事業もいくつかやっています。私が従事しているのはその公共事業の1つです。先に「異常な職場」と言ったのは、私が従事している公共事業をやっている事務所内の事で、他の事業を行っている職場(事務所)は至って普通です。私がいる異常な職場は、女性Kが居るそのことだけが原因で異常なのです。

その女性Kの性格を理解しようと色々ネットで調べてみましたが、ほとんどピッタリ当てはまる表現がありました。それを列挙すると次のようになります。

(1) 自分が優位に立ちたい(マウンティング)思いを前面に出して、周囲に自分が優秀だと思わせようとする。
(2) 自分より上である相手が許せず、嫉妬して、相手の揚げ足をとって蹴落とそうとする。
(3) 自分や他人に対して「こうあるべき」という意識が強くて、相手の間違いを許せない。
(4) 人知れず競争心が高いためストレスを溜めていて、ストレスを発散するために人の揚げ足を取ろうとする。
(5) 他人と比較したり、他人から評価されたりすることでしか自分を認めることができないので、「他人の評価」を異様に気にして、自己評価が低い。
(6) とにかくしつこい性格で、執拗に他者の欠点などを探すことにやっきになる。連日同じ内容の失敗を責めてくる傾向も持つ。
(7) 相手の揚げ足を取るときは平気なのに、自分が揚げ足を取られると激怒する。

以下、再びパワハラ被害対応を記録した日記を記述していきますが、上に挙げた女性Kの傾向を頭に入れて読まれると理解し易いかと思われます。

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5月28日(火)★:職場の女性Kのパワハラ的キレ方と上司Sの態度に怒りが収まらない。昨日のことだったが、女性Kが別室でセミナーをしている最中に、私が新入社員の女性Sさんと合同就職面接会の見積業務や広報物作成の業務を3人で分担するにはどうすれば良いかを相談していた時のことである。
私は女性Kのセミナーが終わって、彼女にもどうすれば良いかを聞き、後日改めて3人で話し合う予定であった。ところが、女性Kは、自分を差し置いて、もうその分担を決めってしまっていると勘違いしたようだ。しかし、この日にそのことを彼女が話すことはなかった。
そのことを今日の朝礼になって急に指摘し始めて、大声でキレたように私を批判し始めた。私は彼女が全く勘違いしていることを伝えようと思ったが、それを遮るように彼女は声を張り上げたので、私は怒りを抑えるのがやっとだった。というより、怒りを抑えるのに耐えられず、少し離れた場所にうずくまるようしてしゃがみ、しばらくは立つことができなかった。
ところが、何か話していた上司Sは、しばらくして私がかがんで苦しそうにしている様子を見てこう言った。「Yさん(私のこと)、ちゃんと聞いてますか?」・・・私は、その上司Sの態度にも怒りが込み上げて来た。「大丈夫ですか?」と言うのが当たり前だろうと思うが、そのような気遣いなど微塵もない(後日女性Sさんが、上司Sは「大丈夫ですか」と言っていたと指摘してくれました)。
朝礼が終わって、私は2階に上がらずに1階の朝礼をした事務所の出口でしばらく佇んでいた。誰かが相談にのってくれるとか声をかけてくれるといったことを少しだけ期待していたが、予想通りそのようなことはなかった。私はそのまま事務所には30分ほど戻らず、言いようもない怒りを抑えるのに必死だった。その日1日、女性Kとは話もせず、私自身はフラッシュバックのように襲ってくる怒りを抑えるために落ち着かなかった。何とも言えない憂鬱な1日だった。

5月29日(水):今日も1日女性Kとはほとんど話さなかった。話したくもなかった。女性Kのやっていることは、言ってみればパワハラである。訴えたいとも思っている。しかし、それ以上に上司Sの態度、もっと言えばこの支社の社員たちの態度が問題だと思う。支社長のN氏などは、私たちのやっていることに全く無関心のように思える。昨日の朝礼で起きたことも、N氏や男性K氏などは目の前で見ているのである。それにも関わらずこちらに何も言ってこない。同じ会社の人間として異常である。

5月31日(金):同じ職場の女性Kとの関係は普通に戻ったが、油断はならないと思っている。彼女は、相変わらず自己中心的で、こちらが折れて妥協しながら付き合わない限り、一緒に仕事はできない。彼女と生産的な仕事を一緒にしていくことは難しいように思われるが、他に人がいないのだから仕方がない。いつキレルのか分からない状態でやっていくことになるので、油断はならないし、やりにくいことが多い。疑心暗鬼でピリピリと氷のように凍てついた事務所の雰囲気にも耐えられない。しかし、乗り切るしかない。

6月6日(木)★:今日も女性Kがキレて揉めることがあった。合同就職面接会のポスター・チラシの見積り依頼書を作ってそれを回覧チェックするのに、昨日女性Kが部数がどうこうと言っていたので、私がその部数のことをどう調べたら良いかを尋ねてみても、要領を得ない説明ばかりして、その部分は自分がやるのだという態度を押し出しキレはじめた。
事態を収拾するために、この件は有耶無耶に終えることにした。女性Kが仕事で外出している時に、女性Sさんと女性Kのことを話すことがあった。女性Sさんも女性Kのことを困った人だと思っているようで、「自分たちがやってきたことを途中や最後にひっくり返されて、仕事をグチャグチャにされる」といった意味のことを言って嘆いていた。女性Kは自分がキレて感情的に物事を言っていることが分かってないし、何を言っているのか分からないので、余計にこちらをイライラさせる。女性Sさんは、「やっぱりはっきりと線引きすることが必要で、こちらで決めたことはしっかり守りながら仕事をしていくしかない。そうしながら、こちらの仕事を守らないとこれから先が保たない」と言っていた。
それは必要なことだろう。しかし、女性Kは自分がやっていることは他人の介入を拒否して自分だけがやろうとし、人がやっていることには自分も加わって口出ししないと気が済まない気質なので、こちらが線引きしてやろうとしても、衝突が起きるのは目に見えている。なるべく衝突しないように気をつけなくてはいけないが、女性Kの機嫌を取りながらやっていくことは考え直した方が良いだろう。

6月7日(金)★:またも女性Kとのトラブルが発生した。2階で行う朝礼前のミーティングで、今日やる仕事の確認をする前に、女性Kが「あなたのミスが多くて、多くの書類をチェックするのに時間がかかり、私の業務がほとんどできてない。どうしてくれるのだ」といった意味のことを、かなりキレテ怒鳴るような調子で言ってきた。
いきなりそのような言い方をするのに、私も腹が立ったが、しばらく抑えて「それでは、どうすれば良いのか?」といったことを聞き返したが、女性Kは怒鳴り散らすばかりで、言っている意味が分かりにくかった。こちらも冷静に聞けない状態である。私も我慢しかねて、「いい加減にしてくれ!」と怒鳴り、ゴミ箱を蹴散らして事務所を出た。
しばらく外で頭を冷やして気持ちを落ち着けようとしたが、なかなか収まらない。この日一日、ずっと女性Kとは話もしなかったし、予定していた仕事はほとんどできなかった。
女性Sさんはこの日休みだった。私がやったことと言えば、唯一今日中にしなくてはいけない合同就職面接会の選考結果を企業に送信する作業であった。この作業にはかなりの時間を要した。女性Kとの共同作業であったが、私の作業は分類しながらメールの内容を仕分けしていく作業で、かなり注意力が必要で、多少のミスは生じても仕方がないと思っていた。私が仕分けしたメールは下書き保存され、それを女性Kがミス等をチェックしていくことになっていたが、そんなことを事前に打ち合わせることはなかった。女性Kは私のミスを見つけると詰るような言い方をし、そのミスを補ってフォローする(修正する)という行為は見せなかった。当然、私が全部の工程を終えた後、ミスした箇所を私自身が修正していくことになった。
女性Kは最後に、「私はこれまで同じような作業をしてきたが、あなた程ミスはしなかった」と私に感情にまみれた嫌みたらしい非難を言った。女性Kの一連のこのような仕打ちは、言ってみればパワハラである。訴える云々は別として、列記としたパワハラには間違いないので、数件の現場を何とか録音しておこうと思っている。時期が来たら上司にも報告するし、必要なら東京の本部にも報告する。最後の手段は労基に訴えることも考えているが、そこまでは流石に行かないであろう。とにかく、女性Kの仕打ちは、見過ごす訳にはいかない。

6月10日(月):問題の多い女性Kと衝突した金曜日以来、気が落ち着かない気分のまま月曜日を迎えた。案の定、出社しても女性Kとはほとんど話をせず、今日は女性Kも大人しくしていたが、それはもう1人の女性Sさんがいたからだろう。これから、女性Sさんは水曜日の午後が休みで、金曜日は全日休みの週が続く。彼女がいなくなって、事務所で女性Kと2人だけになるのが正直いって怖い。しかし、私は、女性Kが言葉の暴力的なパワハラをする現場を録音することに決めた。何回かその現場の証拠を残しておき、しかるべきところに訴えられるようにしておきたい。

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5月から入って来た女性Sさんと女性Kさんは、表面上は普通に何ともない関係でした。女性Sさんは、入社して10日ほどは1階で上司Sの研修を受けていたようです。しかし、その研修がネチネチ細かい事を強要して来るような内容で、それにヘキヘキしたSさんは、一度2階の事務所に休憩所がないかと訪ねて来たようです。その時は、私は居なくて女性Kが居たのですが、後で女性Kは、「急に休憩所はないかと聞いて来るなんて変な人だ」と言っていました。

女性Kは内心はSさんを警戒していた節がありました。Sさんが2階の事務所に来ると、今度はSさんに女性Kを警戒していような様子が見られました。しかし、2人は表面上は何も無いように見受けられました。

実際表立って2人にトラブルが生じることはなかったかのですが、私に対する女性Kの態度について、Sさんは次第に心を疲弊させていったようです。

5月28日の出来事があった後、私は周囲が私を気遣ってくれることに期待していましたが、逆に私が周囲に相談を積極的に持ち掛けなかったことにも問題があります。これは「人の悪口(愚痴や不満)を言えない」性格が悪い方に出てしまった結果です。

5月28日の事件と同じような事件が、これまでに後2回起きることになります。

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