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大川橋蔵・主演 銭形平次 第139話「無宿者狩り」(1968)紹介と感想

原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ
脚本:浅井昭三郎
監督:長谷川安人


あらすじ

オランダの使節が2か月後にやってくるため、市中の取り締まりを厳しくすることになった。
3日のうちに江戸中の無宿者を洗う事になり、平次や万七は同心から真面目に働いているものも含めて片っ端からしょっ引けと指令を受けた。
次々と捕まる無宿者たちだが、平次は指令に乗り気になれず捕まえることができなかった。
偶然出会った島帰りの伊之吉を一応取り調べるが、伊之吉の真剣な様子を受けて3日間の目こぼしをすることにする。
その後、廻船問屋の信濃屋へ強盗が入った。
平次は、伊之吉が女房の目を治療する為の金欲しさに強盗の一味に加わったのではと悩みながら捜査を始める。


紹介と感想

1968年最後の放送は、目の見えない女房のために金が欲しい気持を抱えながらも悪には戻らない島帰りの伊之吉の姿と、伊之吉を信じたいと悩む平次の姿を描いた人情譚になります。

程よく幸薄そうな伊之吉を寺田豊さんが演じているのが、ぐっと物語にのめり込むのにはまっていました。

罪に関係なくしょっ引くだけの指令に嬉々として捕まえまくる万七ですが、平次はそんな万七に釘を刺します。
しかし、万七は平次が伊之吉を逃がしたことをネタにからかうなど、終始楽しそうでした。

真剣な姿を信じた平次と、それに応えた伊之吉の姿が清々しい、気持ちよく年を越せるような結末の一話でした。
最後は、年末の大掃除の話などをしながらイチャイチャする平次とお静の姿で幕となります。

※2024年7月19日11時頃まで東映時代劇YouTubeチャンネルでも観れます※

アマプラの東映オンデマンドでも観れます。


キャスト

ゲスト
伊之吉/寺田 農
 お由/磯村みどり
 権三/不破 潤
 伍助/河上一夫
島五郎/国 一太郎

大川橋蔵版レギュラーキャスト(当話出演者のみ)

 銭形平次/大川橋蔵

  八五郎/林家珍平
   お静/八千草薫

   万七/遠藤辰雄
   清吉/池 信一

   お弓/鈴村由美


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