メグレ警視 ジャン・ギャバン主演シリーズ(1958、1959、1963)
フランスの名優、ジャン・ギャバンがメグレ警視を演じた映画シリーズは全部で3作品あります。
01「殺人鬼に罠をかけろ」(1958) 原作:『メグレ罠を張る』(1955)
02「サン・フィアクル殺人事件」(1959) 原作:『サン・フィアクル殺人事件』(1932)
03「メグレ赤い灯を見る」(1963) 原作:『メグレと生死不明の男』(1952)
シリーズ全体について
メグレ警視以外のレギュラーメンバーは無く、メグレ夫人は1作目のみの登場です。
珍しい所では、映像化ではカットされがちなロニョンが、(原作から大幅なキャラ変をしていますが)3作目で原作以上に目立つ活躍が与えられているところになります。
特徴としては、ギャバン演じるメグレの圧倒的な存在感があります。
どの作品も最後の方では怒りを爆発させるメグレが見られますが、迫力がありギャバン版メグレのキャラクターにあっているように感じられます。
シナリオは1作目と3作目がやや大雑把な所がありますが、警察物としての勘所は押さえています。2作目は原作が異色作なのもあり、映画の雰囲気も名探偵ものという感じですが、原作の粗を潰しギャバンメグレ自身の物語として納得するものになっていました。
シリーズベストは原作よりも面白くなっており、作品の雰囲気が好きな2作目の「サン・フィアクル殺人事件」です。
映画の基本情報メモ
レギュラーキャスト
ジュール・メグレ Jules Maigret/ジャン・ギャバン Jean Gabin
01「殺人鬼に罠をかけろ Maigret tend un piège」(1958)
原作:『メグレ罠を張る』(1955)
時間:114分
監督:ジャン・ドラノワ
脚本:R・M・アルロ、ミシェル・オーディアール、ジャン・ドラノワ
イヴォンヌ Yvonne Maurin/アニー・ジラルド annie girardot
ラグリュム Lagrume/オリヴィエ・ユスノー Olivier hussenot
メグレ夫人 Louise Maigret/ジャンヌ・ボワテル Jeanne Boitel
リュカ L' inspecteur Lucas/アンドレ・バルミー André Valmy
トランス L' inspecteur Torrence/リノ・バンチュラ Lino Ventura
視聴手段:DVDあり
02「サン・フィアクル殺人事件 Maigret et l'affaire Saint-Fiacre」(1959)
原作:『サン・フィアクル殺人事件』(1932)
時間:97分
監督:ジャン・ドラノワ
脚本:R・M・アルロ、ミシェル・オーディアール、ジャン・ドラノワ
サン・フィアクル伯爵夫人 La comtesse de Saint-Fiacre
/ヴァランティーヌ・テシエ Valentine Tessier
モーリス Maurice de Saint-Fiacre/ミシェル・オークレール Michel Auclair
ルシアン Lucien Sabatier/ロベール・イルシュ Robert Hirsch
視聴手段:DVDあり
03「メグレ赤い灯を見る Maigret voit rouge」(1963)
原作:『メグレと生死不明の男』(1952)
時間:83分
監督:ジル・グランジェ
脚本:ジル・グランジェ、ジャック・ロベール
リリィ Lily/フランソワーズ・ファビアン Françoise Fabian
ロニョン Lognon/ギイ・ドゥコンブル Guy Decomble
トランス Torrence/マルセル・ボズフィ Marcel Bozzuffi
視聴手段:ビデオあり
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