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大川橋蔵・主演 銭形平次 第119話「狂犬」(1968)紹介と感想

原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ
脚本:岸生朗
監督:長谷川安人


あらすじ

殺しも躊躇わない3人組の凶悪な賊が江戸を荒らし回っていた。
今まさに盗みに入った上總屋で人を殺していた首領の紋次を、背後から女将が殴りつけた。
平次が捜査を開始すると、紋次達は駕籠屋を殺して逃げたことが判明する。
地道に捜査を続け、徐々に賊へと迫っていく平次。
自分たちが傷をつけた女と、その病身の父を人質に立てこもる紋次達は、身を守るために殺しを重ねていく。
平次も負傷する中、事件はどのようなクライマックスを迎えるのだろうか。

紹介と感想

物語は、前半は凶悪な賊を追う平次の捜査を、後半は立て籠もった凶悪な賊との対決をメインに描きます。
賊3人組の凶悪さがなかなかのもので、メインの物語は硬質なテイストで展開していきます。

しかし、ハードな事件の合間に犬を連れて捜査を行う八五郎や、手柄を狙う万七の活躍、いつも通りの為吉・お民と、良い塩梅にコミカルな要素も入って来ます。

万七親分も、平次に負けじと捜査を頑張っており素晴らしいです。
三日三晩の張り込みの疲れが出て、番屋で居眠りをする万七と清吉のかわいらしさは必見です。寝ぼけた姿の面白さも、さすがの演技でした。

最後は、平次自身も人質に取られて紋次にいたぶられます。
しかし、わずかなチャンスも見逃さない平次の機転と、勇気を出して賊に立ち向かった女将のおかげで、紋次は遂に敗北を喫するのです。

頭の痛みを表す表現が、あまりにも痛そうな話でもありました。
面白かったです。


※2024年3月2日11時頃まで東映時代劇YouTubeチャンネルでも観れます※

アマプラの東映オンデマンドでも観れます。

キャスト

ゲスト
 紋次/南原宏治
おれん/都築克子
伊太八/北原義郎
 乙松/名護屋 一
 百助/乃木年雄

大川橋蔵版レギュラーキャスト(当話出演者のみ)

 銭形平次/大川橋蔵

  八五郎/林家珍平
   お静/八千草薫

三輪の万七/遠藤辰雄
   清吉/池 信一

   為吉/神戸瓢介
   お民/園佳也子


八五郎・万七・清吉の活躍集

仕事ができる八五郎の良き相棒
真面目に捜査をしている万七と清吉
頑張った後のキュートな寝姿
寝ぼけた後も、まだまだ寝るよ
八もお疲れさまでした


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