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児童書・絵本・漫画など感想

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児童書や絵本、漫画の感想を中心にまとめています。
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#絵本感想

作/香山美子 絵/柿本幸造『どうぞのいす』(1981)紹介と感想

作/香山美子 絵/柿本幸造『どうぞのいす』ひさかたチャイルド, 1981 あらすじ うさぎさんは、自分が作った小さな椅子に「どうぞのいす」と名付けて大きな木の側に置いておきました。 大きな木の側は、たくさんの動物たちが通ります。 はじめにろばさんがやってきました……。 本の紹介と感想 「どうぞのいす」を中心に起こる、動物たちのコミカルで優しい循環を描いたお話です。 うさぎさんの優しさが、本人の知らない所で他の動物たちの優しと合わさって巡り巡っていく感じが心地よかった

宮野聡子/作・絵『あなたに あいたい』(2022)紹介と感想

宮野聡子/作・絵『あなたに あいたい』教育画劇, 2022 あらすじ 森の外れの丘の上にある小さな休憩所。 うさぎさんが掃除に来ると、前半分が消えていましたが伝言板に「あいたい」と書かれていました。 そこに、こりすとくまくんがやってきます。 3人で掲示板の内容について考えていると、子どもに会いたいかえるや友達に会いたいいたち、母に会いたいこじかが集まってきました。 会いたいのに会えない。皆が悲しい気持ちになっていると、一羽のわたりどりが飛んできて…。 本の紹介と感想

ヨシタケシンスケ『それしか ないわけ ないでしょう』感想

ヨシタケシンスケ『それしか ないわけ ないでしょう』白泉社, 2018  学校から帰ってきたお兄ちゃんが「みらいはたいへんなんだぜ。」って言ってた。ショックをうけておばあちゃんに話したら、「だーいじょうぶよ!みらいがどうなるかなんて、だれにもわかんないんだから!」って教えてくれた。お兄ちゃんに色んな未来の可能性を話していたら、どんどん面白くなってきて……。  ヨシタケシンスケさんのコミカルでかわいい絵から生み出される、自由で柔軟な沢山の未来の可能性に、ワクワクした気持ちに