見出し画像

非接触派のオタクとしてライブ楽しむ

2022年に入ってから推しメンの卒業や推しグループの活動終了などが続いている。2021年まではDDとして推しメンが順調に活動を継続してる中で新たな推しメンと出会うので推しが増える一方だったのに何かの歯車が狂い始めたようだ。

別れや新たな旅立ちに立ち会う度に「寂しいな」「辛いな」という感情と向き合うことが最近のライフワークみたいになってきている。こんなことならいっそ「非接触派のオタク」にでもなるかと考えたりした。そういえばアイドルオタク初期の頃は非接触派のオタクだったということを思い出した。

非接触派から始まるドルオタ生活

僕がアイドルオタクとなるきっかけとなったのはこのグループ。i☆Risさんだ。

元々アニソン畑のオタクだったがプリパラという女児向けアイドルアニメを好きになったことをきっかけにi☆Risというグループも好きになった。アニメの主要キャストであり主題歌も歌っていた。
たまたまツアーファイナルがニコ生中継有ると知ってライブを見たらハマってライブへ行くようになった。
天下のavexと声優事務所81プロデュースの合同プロジェクトなので地上アイドルとも言える。僕が出会うより前のデビュー当時は人がいない秋葉原TwinBoxとかで定期公演したりチラシ配りなどもしてたらしいが僕が見た頃にはZeppを埋められるくらいの規模感であった。

そんな規模でもあるし声優ユニットらしくアニメ系のイベントへの出演も多くライブイベントの際は特典会とかやってなかった。接触イベントはリリイベのときくらいだったのだ。そのため、ライブへは行くものののほとんど特典会へ行かないアイドルオタクという生活が始まった。
もちろん四半期に1回新曲出していたしリリース前後はそれなりの数のリリイベをやっていたのだがそこまで特典会に行くことはなく数えるくらいしか行ってない。(この時点でちょっとでも行ってるなら非接触と言えるのか?という疑問は一旦置いておこう)

そのi☆Risさんきっかけでアニソンイベントじゃなくてアイドルイベントにも行くようになった。しかし、当時はTIFへ行ってもほぼメインステージとか大きなステージでメジャーなグループを見てたし、そこまで特典会行こうというはならなかった。

特典会へ行くオタクへの変化

その後色々なアイドルを見ていく中でWACK系とかの半地下と呼ばれる層ん経由してキャパ200以下とかのライブハウスでライブがメインとなるいわゆる地下のオタクになっていった。そして、地下に限らずかなりのアイドルグループはライブ後に特典会をやるのがデフォだと気付いたのはドルオタになってちょっと経ってからだった。その頃は特典会に関しての意識が低かったのだ。
今までは地上寄りだったので気にすることが無かったが、規模が小さくなっていくにつれてなんか行かないの申し訳ないなも思い始めた。
というか、規模が大きければ大きい程物販その他の面で多数のオタクが課金するから自分の様なモブオタクは微課金でも大丈夫だろ。と思っていたのだが、オタクの規模が小さくなるにつれて自分も課金して応援しようという意識が強くなってきたというほうが正しいかもしれない。オタクがシャツとかその他物販買うことも大事だと思うが、最も簡単な課金がチェキ撮りに行くという行為だと気付いた。(ここでようやく接触オタク1年生)

最初はライブが良かったという感想を伝えられるそれで十分と思っていたが、沼は深かった。話せば話す程「推しメンしゅきー!」となる。気付けばループしだす。ライブ間に合わなくても特典会だけ行ったりするようになる。

そして、ライブ楽しかったとなると新しいグループにも推しメンを見つける。何人もの推しメンを作ったあと、おとずれたのが推しメン卒業ラッシュ…。

非接触オタクが嫌われる地下現場

そもそも、ライブが良かったらチェキの1枚でも撮りに行こうとなったのは地下に降りてくる過程でオタクの動向をTwitterで見るようになって地下のオタクはみんな特典会目当てなくらい特典会へちゃんと行ってるし、その上で特典会へ行かないオタクへのヘイトが吐き出されてるのを見たからというのもある。

例を出すのが適切であるかは分からないが"楽曲派"というオタクは"非接触派"と≒な存在として昔は言われていた。楽曲が良くてライブを楽しんで十分だから特典会行かない。みたいなニュアンスである。その結果、そのグループは活動を維持できる収益を上げ続けられなかったのか活動を終了してしまうという事態を招く。

またあるときは、地下アイドルという現場はライブ中撮影可能だったりすることもあるためどこからかカメラおじさんが見つけてくる。そのカメラおじさん達もまた自分のカメラでライブを撮ることが目的だからチェキを撮らないで帰っていく。なんなら撮るだけ撮ってその写真もどこにも出てこないと言われている。カメラを持ったおじさんが沢山居たはずなのにライブ終わった後に特典会にはオタクがほぼいないなってことがあったとか。そりゃアイドルもやる気無くすかもしれないし、他のオタクもカメラおじさんに文句も言いたくなる。(これはあくまで噂レベルの話をTwitterで見かけたもの)

そんなことを見てしまったので、それなりに好きで通ってる地下現場で特典会へ行かないということはヘイトの対象なのかというある種の強迫観念の様なものもある。実際、飲んでる時にオタクと話をしていても程度の差こそあれ多くのオタクが同じように思っていることがうかがいしれた。

結局、オタクは推しに課金してなんぼみたいな思想が強い。大きく課金してれば偉いわけではないが課金しているものは仲間という認識といったほうが正しいかもしれない。
以前に書いたnoteで似た様なことを言っていた。課金してればオタク(仲間)だが、非課金はファン(似て非なるもの)なのである。

楽曲派オタク(架空)の気持ちが分かる気がするようになった

ここでまた最近の話に戻ってくる。昨年約200組のグループのライブを見たその中で継続的に特典会へ通ってるグループはだいたい25グループ、約1/8だった。対バンで年間10回以上見てるしライブ結構好きなんだよねってグループでも特典会行ってないグループも何気に多い。

ここから先はかなり僕の私見が強いが、ライブを見た時に「あ!この子好みのタイプだ!」とかのフックがなく、全体的にかわいいし楽曲も良くライブが楽しいみたいなグループだといざ特典会に行こうとしても「で?誰に行こう…」と詰まってしまう。そうなると何度か見てても「もう特典会とかいいかな」と落ち着いて、ただライブを楽しむだけのグループになったりする。

実際、そのくらいフラットな気持ちで見てるグループのライブだとライブ写真撮ってても「推しメン撮るぞ!」みたいなこだわりが無くてライブ写真として意外と好みの写真が撮れたりもしてる。悪いことばかりでは無い。

と、ここで気付く。あれ?これって?さっきの忌み嫌われる事例の楽曲派≒非接触派おじさんや、ライブ終わったらとっとと帰るカメラおじさんと同じじゃないか…。

この流れでいいわけをひとつだけさせてもらうと、僕の場合はだいたいお目当ての別グループとの対バンで"特典会へ行かないけど好きなグループ"を見に行ってるので、当該グループにとっては非課金オタクではあるが、別のお目当てグループの方では課金オタクではある。どの立場から見るかでもオタクの質は変わってくるのだ。

とはいえ、小規模なとこになればなるほどこの問題は難しいなと考えさせられる。
これ以上新しい悲しみ(推しメンの卒業)と向き合わない為に非接触派のオタクになろう、新しい推し増やさんぞとか考えてみるもどうしたもんか。

ちなみに今日はこのイベントへ行ってきた。

エクストロメ

昨日会った知り合いのfishbowlのオタクに明日フリー入場有るんで良かったら来てくださいと誘われたのだ。半年くらい前に勧められて以来fishbowl見てみたかったのでちょうどいいと思ったし、カラテアも久しぶりに見てみたかったし、Rayも体制が変わる前に今のメンバーのライブも見たいなと思っていた。

ちなみにいずれのグループにも推しメンが居ない。ちなみに出演グループメンバー全員Twitterは以前からフォローしているのでなんとなくTLでは見てるはずなのだが決め手がないというところ。 

ちなみに3組ともライブはめちゃくちゃ楽しかった。ライブ初見のfishbowlは思ってた以上に盛り上がるライブだったし、カラテアも曲いいな!となったし、Ray流石だなというサウンドだった。めちゃくちゃ薄っぺらな楽曲派っぽい感想。
そして結局、ライブ見てもこの子だ!という決め手にかけて今日は特典会に行かずに帰ってきた。

比較的軽率に特典会に足を運ぶDDであるとオタクからは言われる方である。しかし、意外とフィーリングでグッと来るものがないと初見無料とかあっても特典会へ行かない慎重派でもある。推しメンと決めたからには最後まで応援する覚悟を持って通いたいので生半可になんとなく行ってみてやっぱ違うな…って他の子へ推し変するような感じになりたくないというのもある。

ちなみに、個人の見解としては非課金のファンであってもSNSで粘着するなどでしゃばらずに応援するなどしてればいいんじゃないの?と思ってるのだが、何故か非課金勢の何かコンテンツにタダ乗りしてる層の人達は課金勢と同等に扱われないのは差別だ!みたいな湧いてる思想の人が一定層いる気がしてその辺が非課金勢嫌われてる理由の1つな気がしてる。
誰かのおかげで存続してるコンテンツを享受してるのだからわきまえて生きようとは思う。

2022年主現場が無くなりどこのオタクとなるか流浪のオタク生活、非接触派のオタクとして新たな活路が開かれるのか、今後オタクからもアイドルからも疎まれる存在となるのかご注目ください()



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?