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【映画感想】鑑定士と顔のない依頼人

お家で鑑賞しました。
感じた事を綴ります。

あらすじ

天才的鑑定眼を持つ一流オークショニア、ヴァージル・オールドマンに、ある日クレアという女性から鑑定依頼の電話が入る。内容は亡くなった両親の屋敷に残された絵画や家具。しかし、クレアは屋敷内のどこかにある隠し部屋にこもったまま姿を現さない。不信感を抱きつつも、ある部品を屋敷内で見つけ価値ある物と確信を得たため他の部品を探すためにも、鑑定作業を継続。そんな中ヴァージルはクレアの秘密を知り、気になりはじめ一目見たいという感情に駆られる。ある日我慢出来ず覗き見をしバレてしまうが、これを境に2人の関係に変化が、、、

キャスト・スタッフ

*監督
ジュゼッペ・トルナトーレ
*キャスト
ジェフリー・ラッシュ
ジム・スタージェス
シルビア・フークス
ドナルド・サザーランド
*音楽
エンニオ・モリコーネ

感想

たまたまCSでやってたので鑑賞。
ミステリー映画に分類されていたので、ずっと次何か起きちゃう⁈とそわそわして観ていました。
結果、裏切られたー!とか、衝撃っ!みたいな感情は起こらず。怖い〜(;_;)にもならず。
虚しさが残りました。
ヴァージルの幼い頃の環境や生き方に問題があっての結果でもあるので、ヴァージル可哀想、、、とは少し違うのだけれど。
でも、最後のヴァージルの悲しい嘘と何とも言えない表情が辛くてちょっと泣きました。

嘘であれ真実であれ、大人になってから生まれて初めて愛を知って温もりに触れてしまうと、1人では生きていけなくなるのかもしれないです。愛から離れすぎるのって良くないね。
作品の中でも、気難しく変わった人、干渉されたくなく1人がいい、みたいな感じで描かれてたけど、彼のコレクション部屋のシーンから、誰よりも愛に飢えて欲しているように感じる。
(正しくは母親的な存在の女性を求めてる?)
が、決して自分から求めには行かない選択をして歳を重ねてしまった。

普段1人で自立した生活していると、1人で全然平気〜気楽だわ〜って思ってる事多いけど、本当は彼みたいに欲してるのに別の事柄に置き換えて気付かない振りしてるだけかもと、自分の弱さみたいなものがひっょこりと出てきて、最後の彼の表情は自分でも起こり得るんだと一種の恐さも感じました。

どんな形でもどんな関係性でもいいから、人との繋がりは大切にして行こう。そんな風にしみじみと思った夜です。

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